「演出と演技に鳥肌が立つ」最後まで行く ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
演出と演技に鳥肌が立つ
久々に尖っていてゾクゾクする作品だった。
何度もリメイクされていて、話の面白さは一定担保されているが、俳優と演出により、その面白さを助長していた。
普段はかっこいい岡田くんが冒頭からダメ男を自然に演じるとともに、前半の緊張感とゆるさが混ざり合い、エンタメとして楽しむ感覚が印象づけられる。
そこからの後半、一気にシリアス要素が増し、それを綾野剛が表現している。極端とも言える演技は、真面目にやったらマイナスだが、この作品ではその狂気さにゾクゾクさせられた。
その2人を映す様々な演出も、そのエンタメさとシリアスさを見事に支えている。
そして、まさに最後まで行く。
きれいにまとめるでなく、魅力を存分に押し出すことの重要性がわかる作品であった。
2023年劇場鑑賞73本目
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