「地方の閉塞感、ヤクザが絡んだ金と暴力…、最高だった」最後まで行く kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
地方の閉塞感、ヤクザが絡んだ金と暴力…、最高だった
オリジナルは鑑賞済。藤井道人監督、岡田准一主演でリメイクされるって知っていたから、これをどう日本映画にするんだろうと考えながら観てしまった。日本は火葬だから死体をどうするんだろうとか。
悪徳刑事が過ごすとんでもなくツイてない日というやつ。その基本線を崩すことなく(崩れようがない設定だが)、エンタメとして面白い映画に仕上げてくれた。地方の田舎が醸し出す閉塞感もいい。地方の閉塞感って事件を演出しやすいし、そこで足掻く人たちの必死さも描きやすいんだろう。
そういえば、藤井道人監督の映画は地方都市が舞台の映画が多い。「ヤクザと家族」「ヴィレッジ」もそうだった。そしていずれも地方のヤクザが出てきて、金と女と暴力が絡んでくる。オリジナルが元々面白いとはいえ、ヒリヒリした状況での人間ドラマをエンタメに昇華させるのが本当にうまいんだな。
オリジナルの韓国映画を超えた面白さを感じた日本リメイクなんて久々。なんなら初めてかも。話の展開もキャラ設定も、そしてラストもオリジナルからの変え方が個人的には絶妙だったと思う。これからも藤井道人監督は注目だ。
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