アンニョン、僕のユーレイ様

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アンニョン、僕のユーレイ様

解説

冴えない青年と半人前の女幽霊が巻き起こす騒動を描いたラブコメディアニメ。卒業生にポン・ジュノやホ・ジノ、イム・サンスらがいる韓国の映画学校「韓国映画アカデミー」の長編課程(2015年)アニメーションコースの修了作品として制作された作品。

奥手な大学生ジョンフンは片思いの同級生ウンジに近づくため、幽霊や超常現象を信じてもいないのに、彼女が所属するオカルト研究サークルに入部。ところが、サークル合宿で不思議な酒を飲んだことから、思いがけず幽霊が見える体質になってしまう。そんな彼の前に現れた女の幽霊ジソンは、幽霊界の学校の劣等生で、人間を驚かす霊能力を身につけ、優秀な成績を収めたいと思っている。彼女はウンジの気を引きたいジョンフンに、自分の霊力を貸す代わりに、試験の手伝いをしてほしいと持ちかける。

2016年製作/84分/G/韓国
原題または英題:My Ghost Girl Friend
配給:エスピーオー
劇場公開日:2023年1月27日

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映画レビュー

5.0幽霊の怖さは日韓共通。

2023年2月7日
PCから投稿

今年42本目(合計695本目/今月(2023年2月度)8本目)。

シネマートで特集されている「韓国アニメ祭り」の一環で、短い作品が多く集まっているため、ここの紹介や公式HPの展開がすべて…という部分が結構あります(それ以上書くとネタバレ、というくらいに何も追加で紹介のしようがないくらい)。

肝心の内容ですが、韓国も日本の隣国という事情があるため、文化的にはかなり似ている部分があります。幽霊に対する考え方などもあまり変わっていないようです。また、映画内で明確に「こっくりさん」をやっているシーンなど(この部分のみ日本語)、日韓の文化の融合はここでも見られます。

作品としては、「やや古めの、日本でいえば1970~80年代くらいのアニメの作画水準かな…」という気はしましたが、本作品を含めシネマートの「韓国アニメ祭り」の5作はすべてそうで、決して韓国のアニメ水準が低いのではないし(韓国映画と呼ばれるジャンルで、韓国のアクションものが日本のそれを凌駕しているのに、アニメだけ遅れているという解釈は変)、「あえて(日本でいえば)70~80年代の描き方」にすることで、いわゆる「なつかしさ」を出しているのだろう、と思います。

 ※ このような特異な論点があるので、いわゆる「純粋なアニメ作品枠」にも入れにくいです。シネマートの公式サイトほか、予告編等でタッチはわかるので、好き嫌いはわかると思います。

 それにしても、お化けにも階級があるだの試験があるだの、そういう部分は(日韓で細かいところはあっても)「あの世界の人たち」も生きにくい「人生」(?)ですね…。

 確かに上記の点(ややアニメ作品としては品質が落ちる)は気になったものの、結局のところ「韓国のアニメ文化を、やや古い水準に「あえて」落として、なつかしさを楽しむ」という趣旨であろうということを考えれば(意図的に品質を下げる意味がみあたらない)、減点要素にはしませんでした(このような特殊な視聴者へのメッセージがあることは容易にわかるため)。

 ※ なお、日本における一般的な幽霊文化、こっくりさんなどの知識を持っていれば、日韓はお隣同士の国なので、かなり(9割以上)セリフの「若干わかりにくい点」も推測がききます。

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