「第二、第三の大川小の悲劇を生まないために闘った素晴らしい親御さん達の記録映画」「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち BONNAさんの映画レビュー(感想・評価)
第二、第三の大川小の悲劇を生まないために闘った素晴らしい親御さん達の記録映画
この映画の焦点は一見して《大川小の児童が津波で流された際の責任の所在がどこか》を追及する作品に思えます。ただ、実際はもっと深くて、何故先生達は教え子達を救えなかったか(特に津波から逃げ切れた先生もいらっしゃったので)、現場では一体何が起きていたのかということを明らかにする話でもあります。
後半に、あるお母さんが仰っていた言葉が、非常に印象に残りました。
全ての原因は「人間関係」によるものではないか。と。
役所の職員にとっての議員。
学校関係者にとっての教育委員会。
責任を取らされることが怖いから、その先の誰かに責任を課そうとする。
なんというか、正直ここまで映像としてクリアに残っているものなのかと感じました。
“守られている立場”の人々の中で、この関係性が足枷になって本来の目的を見失っている人が多いように感じています。ある意味、これも人間関係ですね。
少なくとも公的な立場の方は、何を目的にして自分がそこにいるのかを、改めて振り返る必要があるのではと感じました。
あと自分自身については、常に危機感を持たなければと。人間関係の面についても。
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