マイ・エレメントのレビュー・感想・評価
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最新技術のアニメーションでしか描けない世界
本作の注目点は、アニメーションでしか描けない世界にあり。
美しい美術に、さまざまなエフェクト、これに尽きるかと。
エレメントが人種や宗教、価値観の多様性に対する代替的なカリカチュアである、というあたりはすでに特別扱いせず、自然に物語に組み込まれていた。
このあたりは『ズートピア』でとっくに通り過ぎたから、同じことはやらないよという姿勢に思えました。
反面、シンプルに「反感を抱くグループ同士の若者の恋」というストーリーラインは、シェイクスピアから『ウエストサイド・ストーリー』などと同じ、オーソドックスで意外性がカケラもないものの。
(ウェイド一家は反感は抱いていないが、他の水のエレメントたちが火を見下している描写は至るところにあった)
男性側・水のウェイドの性格設定による、全てをポジティブに受け止める包容力によって、物語は前に進んではいましたが、大きなインパクトはなく。
それよりは、ピクサーによる、3DCGアニメーションで出来る表現の進化と最前線を確かめることが、自分にとって楽しい作品という印象でした。
ナメてました…。
ナメてました。いやマジで。
「いつものハズレのないPIXARでしょ?」
くらいだったのです……違った。
あー泣いた。
これはヤバい。
交わる事のない火と水ならなる希望のお話。
差別とかジェンダーとか
今の風潮を表したもの…ではなく
ストレートなラブストーリー。
手を触れるだけにここまでドキドキするとはね。
そして映像が素晴らしい。
CGがどうのじゃなく芸術としての美。
アンリアルだから出来る美術表現。
学生のカップルから
おじいちゃんおばあちゃんのカップルまで
楽しめるデートムービー(^ω^)
ポップな世界観で道徳を説く
可愛くポップでカラフル、子どもも楽しめるシンプルなストーリー。でも本作のテーマは現代的な社会問題をがっつり含んだもの。
このあたりの匙加減がさすがピクサー。
火と水という、真逆の性質をもつエレメントが関わり合うことで、様々な違いを認め、お互いに歩み寄る術を模索していく様は現実世界でいま必要なことだと思いますし、根底にある優しさや思いやりといった普遍的な大事な部分を改めて感じることができました。
各キャラクターも個性的でチャーミング。エレメントシティも賑やかで楽しくてとっても可愛かったです。
物語としては、ちょっと王道すぎるというか道徳的すぎるというか。新鮮さはビジュアル以外ないので、中弛みしてしまった感。
でもこのくらい分かりやすい方がテーマ的にも良いのかも?
良い意味で意外!目頭が熱くなりました
これだけの個性を描いていてもごちゃごちゃせずに楽しく見ることができました。
正直、急に歌い出す系を予想していましたが(←あまり得意ではない)そんな事は無かったです。
家族愛も見応えがあり後半では思わず涙が溢れそうな瞬間もありました。
ストーリーはやや大人向けな気がします。
沢山の個性や環境やストレスなどを描いているので小さな子は難しいかも。
観ていてうっとりする映像の美しさでした。
ほんの少しの勇気で私たちは混ざり合える
木、雲、水、火が共存するエレメントシティで異種族が恋に落ちるお話でした。
おそらく火がこの街では少数民族なんだと思います。
火の彼女と水の彼は、種族を除いても正反対で、感情が高ぶると癇癪を起こすタイプと泣くタイプだったり、お父さんと仲良かったり分かり合えないままだったり…。
そして火の彼女のパパは水の種族を毛嫌いしてる。水の家族は火の彼女を暖かく迎い入れてくれる。
中盤のデートシーンから、ことあるごとに泣いていました。歳かな…。
私は年齢的に手書きアニメーションだった時代のディズニーで育った世代です。
昨今、LGBTやBLM問題に気を遣いすぎてるのではないかと、実写版や舞台版の配役を見て言われがちなディズニーですが、決して昔からマイノリティへの問題を無視していたわけではないと私は思います。
ポカホンタスやノートルダムの鐘を大人になって改めて見ると、ディズニーは分かりやすい手法で問題を提起して、そして優しく「一見自分と違う人を受け入れよう」「彼らの魅力にあなたもきっと気付ける」と教えてくれています。
当時は今ほど世間の注目度が高くなかっただけ。
そして注目度が上がるにつれ、ディズニーも若干迷走しているのか、評価をあげようとしているのか、それは私にも分かりませんが、"ディズニーはマイノリティに配慮している"アピールを過度にしていくようになったように見えます。
でもさっ、これでいいんだ。
こういうのでいいんだよ。
こういうのがいいんだよ!!
ほんのさりげないシーンや設定が伏線になっていた脚本も細やかでした。
水の彼が熱心に火の彼女の話を聞いているときに、彼の顔にうっすら反射する彼女の映像も美しい。
そして、雲が作った潜水艦に火が乗り水が動かして木を見に行く、全ての種族が混ざり合ったあのシーンが特別に美しいの、
あれね、あれ、
こういうのでいいんだよ!!!!!
我々だって馬鹿じゃないんだから丁寧にあなたたちの思想を織り込んでくれれば分かります!から!!ちゃんと読み取ります!からね!!配役に気を遣っただけで「配慮してて偉いね~😊」と思われるようにせんでいいから中身に気を遣ってや!!!
俺たちが見たかったのはこういうディズニーだ。
100周年を記念したウィッシュの公開も近いですね。
予告ではファンが作ったから皆が見たいものが分かると言っていましたね。
マイ・エレメント以上に見たいものを見せてくれるのか、この作品を見たせいで期待値が上がったり下がったりしています。
まあホーンテッドマンションの方が楽しみなんですけどね!!
余韻がすごい
エンバーの自分の心に素直になれない感じがすごく共感できた。
キャラクターに感情移入して感動した。
両親の想いにも泣けた。
とても暖かい気持ちになった。
ウェイドの言葉が優しすぎて大好き。
ウェイドみたいな男性と結婚したいと思った。
「火」と「水」の恋物語だけではない奥深さ
土、水、火、風といったエレメント(精霊)たちの暮らすエレメントシティ。この不思議な街で偶然にも最悪な出会いをしてしまったエンバー(火)とウェイド(水)の恋物語。
こう書くと相容れない環境にある男女のラブストーリーを想像します(自分も見る前はそう思っていた)
けれど、今作はそれ以外にも人生で抱える悩みなどさまざまな要素がストーリーに織り込まれており、いつものピクサー作品らしさが溢れています。
ずっとピクサー作品のファンですが、今回も見て良かった!
そう思える映画でした♪
理解ある水くん(笑
やはりピクサーって「こういう技術力」がとても上手だな~と改めて関心してしまった
自然元素達の可愛らしさと、それを活かしたキャラクター設定。
「元素の擬人化」と言うのかな?とても楽しめました。
エンバーちゃんがとてもカワイイ、最初はヒステリックな子なのかな?と思いましたが
違いました。誰にだってある「叫びたくなる気持ち」誰にも言えないストレス、解決できない悩み…それを理解ある彼氏くん(笑
しかし、ピクサーのヒロインキャラは腰を太くする事でセクシーに表現するから素晴らしい
エンバーの走り方・足の動き方は本当にセクシーだった、炎はセクシー=情熱だ。
ウェイドも最初は「何だコイツは笑」だったけど、自然と大好きになっていく。
最近、例の「リトル人魚」がイマイチだったのもあったので
久しぶりにピクサー映画を楽しめました
「映画館で観れて良かった!」「2人の恋愛を応援したい!」と言う気持ちがありました。
素晴らしいキャラクター達とストーリーを生みだしてくれてありがとう!
ネタバレ無しでご覧下さい。
思ってた以上!
あまり期待せず、ヒマだから…という理由だけで子供たちと鑑賞。
エンバーの親から期待されている環境の中で『自分がやらなきゃ』という気持ちにすごい共感。
それに反してウェイドの家庭の自由さが際立っていて当然ながら、家庭環境で考え方も全く変わるんだな…と再認識。
エンディングも思ってた以上に綺麗に纏まっていて、みんなにお勧めできる映画。
本編の前のカールじぃさんも良かった。エリーのことを今でも大事に思ってるんだな。とほっこりしました。
キッズに見せ
禁断のラブストーリー、人種差別、成長物語、愛ゆえの自己犠牲、嫌親問題、人生の重大なテーマがてんこ盛りに織り込まれる映画です。
織り込まれって言ったけど1つの物語としてはツギハギ感の有る流れに思いました、編集かシナリオ構成が緩かった?文節の区切りに意識止められちゃって没入できなかったよ。
てもアニメーション表現は世界に誇って良いレベルに最先端!
民族のメタファーが火?水?なんじゃそら!??って設定を良くもここまで絵で表現出来たな、解りやすさ説得力抜群で劇場のキッズもクスクス笑ってたぞ、伝わってるー!やるー!!
て、この映画の一番凄いところは人種差別民族差別を物凄くPOPに物凄く日常的に描いてるってトコなんすよね。ライトな表現が逆に怖いんです。
英語普通に上手いね、って褒められたエンバの表情見ました?
言った側はナチュラルに悪気無いんですよ寧ろ話題振って親切だったり。
言われたエンバは「またコレか」のウンザリ顔だったり。
もうね攻撃性も無い、無意識下の差別にまで踏み込んでんすよ。
え??それって俺私もやって無い??俺大丈夫??
そうなんすよ、善意のつもりでも差別は産まれたりして、、
可能なら人を傷つけたく無いですよね、好意善意の先の差別見せてくれた本作は意義が深いと思いますよ、エンタメとしてどうより子供も見るだろう教材としての意義にとても価値を感じます。
本作が100点では無いと思うけれど、ここにしか描けない一点を忍ばせてて、100点以上のそれが有る作品だと感じましたよ。
コレはコレでやるー!
まさか、こんなに泣けるとは!
予告編を観て、ラブコメアニメなんだろうと想像してたんだけど全然違ってた。
いろんな元素が暮らしているエレメント・シティに、火の街から引っ越してきて、雑貨屋さんを営んでいるお父さんは、引退して娘のエンバーに店を継がせたいと思っていた。そんな時、お店の地下でトラブルが発生し、エンバーが水のウェイドと出会う。ふむふむ、ウェイド君、役人にしてはやけに優しい奴だな。でも最初はエンバーから嫌われてる。そりゃそうだ。水と火が近づけば、どちらにもいい事ないもんな。それから始まるラブストーリー。この2人の関係がドタバタしちゃう話かと思っていたが、重要なのは、お互いの家族関係だった。そりゃそうだ、自分の子供があり得ない奴と恋愛関係になるなんて、納得できる訳ないよね。そもそも火はエレメント・シティの中では嫌われ者。そりゃそうだ、こいつらに触れると自分が燃えちゃうんだもんな。そんな社会で火と対等な力関係なのは水って事だね。この話、多民族国家のアメリカではリアル感強いのかもね。自分は日本の部落問題と重ねて考えてたけどね。
最後に娘を思うお父さんが出した結論で、涙ボロボロ。まさかこんなに泣けるとはね。めっちゃ楽しかった。
想像と違うお話だった!
エレメント達のお話って事で勝手にみんな違ってみんな良いし違いを認めて共存してこうねみたいな話かと思ってたら、ラブストーリーだったびっくり!!
ピクサー作品、基本は子ども向けで大人も楽しめるよって作品が多いと思うけど、これはどちらかと言うと大人向けに作られたのかなって感じのラブストーリーでした
1人では気づかなかった自分の可能性
子の夏休みの校外学習の一環で企画された本作鑑賞のイベントに参加して観ました。
低学年50人以上を引き連れての貸切でした。
親は誰も参加なし!!私だけでした!!
いや、過保護じゃないんですw
ただ観たかったんですw
他のママさんは久々のお一人様時間3Hを楽しみたいの!!と申しておりました。強く!!w
もう少しの辛抱。。みんなガンバロ!
さて、本作ですが。。
火、水、土、風の
4つのエレメント(元素)が人間のように暮らす鮮やかな世界。
その街並み、建物、乗り物全てが魅力的に描かれており、さすがピクサー!と唸りました。
どこかのテーマパークのアトラクションのようで楽しそうです♪
そんな美しい世界と、
「ちがうエレメントとは関わらない」
というシティのルールの対比が、
やや極端か。。
ぶっちゃけ水、風、土の共存は可能かと。。
火のエレメントを主とした
人種差別、移民問題、差別、貧富の差
など、テーマとして大きく扱っていますが、深く追求するのは野暮なのかと。。
私が、うがった見方をしているのか、
そこにフォーカスするとキリがない程、申し上げる事は盛りだくさんwな作品でした。
恋愛要素をなくして、それぞれのエレメントが得意な事を発揮し、協力して何かを成し遂げる!とかの方が良かったのかなぁ???
風のエレメント達がガスケットボールをするスタジアムのシーンは見応えありました!
土のエレメントにももっと出番作ってあげて欲しかった〜伊達さ〜ん!
低学年ではテーマがむずかし過ぎたし、だからといって単純に笑える作品ではないので。。
「まだ?」「もう終わった?」などの声も聞かれました( ; ; )
中学生以上なら内容もしっかり読み取れるかな??
優しい気持ちになれたし、映像美を楽しむのなら十分に良作です!
ごちゃごちゃ考えたら楽しめませんので注意でーす!
ウェイドより泣いてしまった
エレメントは地球の感情です。
火、水、風、土4つのエレメントが暮らす街エレメントシティ。水、風、土が仲良く暮らしており、これらのエレメントに害を与えてしまう火は仲間外れされていた。エンバーの父バーニーと母シンダーが故郷ファイアランドから移住しエレメントシティで火の文明を気づき、火にとって必要な食と日常品のお店を開いていた。何事にもすぐかっとしてしまうエンバーが性格真反対なウェイドと出会うことにより、エレメントシティのカルチャーを変える話し。
家族の絆、やりたいことを言えず我慢している。同じ生活の繰り返しで自分の長所に気づかずにいる。真反対な二人が出会うことによりよって、お互いを照らしあっていく。恐れているほど怖くなく、エレメントである以上相性がいいところがあれば、相性が悪いところも必ずある。同じ性格同士ではなく、真反対な性格と出会うことによって、新しい景色の世界に出会うことになる。
自分の可能性は無限大であり、かっとなった時、自暴自棄になったとき、何をすればいいかわからないときに見直せる作品です。
笑いあり感動ありの作品であり、ディズニーやピクサーらしい作品でした。ディズニー100周年おめでとうございます。
これからもみんなの心の支えとなりますように!
お決まりのストーリー
ディズニー・ピクサー・スタジオが、自然界における火・水・土・風のエレメントを、擬人化した世界を描いたアニメーション。スクリーンいっぱい、細部にわたるまで、ピクサーらしく妥協のない美しい映像美で楽しませてくれる。
ピクサー作品は、子供向けの物語の中にも、多様な人種や文化との共生、新たな自分への脱却等のテーマを盛り込んでくる。本作においても火や水、土、風といった全く相容れないエレメントの違いはある中でも、繋がり合い、愛し合うことの大切さ、そして、自己啓発的なメッセージが含まれている。
舞台は、エレメント達が暮らす、エレメント・シティー。中でも火は、燃やしてしまう性質から、他のエレメントからも敬遠されがちで、火の街の中だけで暮らしていた。そんな火の街で、火のエレメント・エンバーは、父の店を継ぐことを小さい時から夢見てきたが、水のエレメント・ウェイドに出会ってからは、自分を縛り付けていた慣習を脱ぎ捨て、広い世界への憧れも抱くようになる。そして、ウェイドに対しても恋心を抱いていく。
全体的には、それほどのサプライズも無く、ストーリーも単純。子供から大人まで楽しめる、ディズニー・ピクサーらしい作品と言える。もう少し、クライマックスの盛り上がりが欲しかった。しかし、隣で観ていた親子連れの小さな女の子は、ラストシーンで泣きじゃくって、大きな嗚咽をしながら見入っており、心のピュアさに、微笑んでしまった。
今回は、吹き替え版で鑑賞したが、主役のエンバーの声優を川口春奈が務めていたが、まあ、それなりに頑張ってはいたが、女優の声で、声優の声ではなかったように思う。その点、ウェイドの声優を務めた玉森裕太は、本物の声優の様で、ウェイドの風貌や表情合わせて声色を変えており、ドラマの演技のセリフよりも良かったように感じた。
ロジックよりもケミストリー
ロジックよりもケミストリー
logicよりもchemistry(化学変化)。
頭で考えるより、
心で感じる。
を描くには、
国と国(の設定)では、
メンツが邪魔して、
論理でしか考えない。
組織と組織では、
利害優先で、
心で感じる事で対応する事は避けられる。
人と人では、
プライドや文化まで描かないといけないレイヤーが多すぎる。
頭で考えるよりも、
目の前で起きている事に、
心を寄せるには・・・
火と水。
原始的な最初の第一歩、
自然発生する化学変化→
elementalを感じる事を思い出そう。
とはいえ、
そんな消去法だけではない、
火と水でしか描けない積極的ポジティブ展開もおもしろい。
水ファミリーの夥しい涙、
火ファミリーのメラメラ、
何より、
エンバーとウェイドの小さな、
ほのかな化学変化のケミストリーの、
エレメンタルの、
ゆらめきを、
頭で理解するか、
心で感じるか、
で、
評価は大きく分かれる。
製作側はちゃんと仕掛けてきてる、
利害も論理も人種もプライドも不要。
スクリーンで起こっている事を見よう!
そして、
感じよう!
『タイタニック』『アラジン』
『わんわん物語』『眠れる森の美女』
級の○○シーン!
それがelemental。
諦めない心。
理想と現実はもちろん違い、
周囲の期待に応えようとしすぎると自分が死んでしまう。。
親の為に生きることはもちろん素敵だけど、
自分の生きたいように生きるのもとても素敵なこと。
火と水、一歩間違えたら、火が消えてしまう。と思ったけど、
そうか、水も沸騰して蒸発するんだよね。
と、1人で納得しました。
諦めない勇気、
無理だと決めつけない勇気をもらった作品でした。
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