マイ・エレメントのレビュー・感想・評価
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キャラはデフォルメされているが悩みは人間っぽい
ウェイドのやさしさ
4エレメント
まあまあだった
人を水だの火だのと属性で区分けするのがどうにも乱暴に思われて、ちょっと受け入れがたい。本当のところ人ではないのだけど、社会のメタファーとしてそうしているのだから、人と受け取っても間違いではないはずだ。その属性の中にもそれぞれ個性があって、属性を超えて分かり合おうというメッセージは素晴らしいことだ。しかし、それでもやっぱり違いすぎる属性で人々が分けられるのは違う気がする。人類には人種があるけど、この映画の属性ほどの違いはない。そこは、差別を乗り越えた経験のある国と、そうでない日本人では受け取り方が違うのかもしれない。日本にも在日朝鮮人の差別があると言われればその通りで、すみませんね。
美麗な映像と普遍的なドラマ
火、水、土、風の4元素を擬人化したアイディアが大変ユニークである。個人的には同じピクサー製作のアニメ「インサイドヘッド」を連想した。「インサイトヘッド」も人間の喜怒哀楽の感情を擬人化したアニメだったが、一般的にビジュアル化するのが難しいこうした抽象物を見事に視覚化した所に現在のピクサーの底力を見てしまう。
今回は燃え盛る炎や透明な水の表現が際立っていた。「モンスターズ・インク」の毛並みの表現に感嘆したのも遠い昔。ついに技術はここまで来たかと驚かされる。
また、エレメントたちが暮らすエレメント・シティの緻密な造形も素晴らしかった。ユーモアを凝らしたアイディアがふんだんに盛り込まれており、何度観ても楽しめる映像ではないかと思う。
一方で、エレメント・シティにはエレメント間の経済格差や差別意識がシビアに存在する。これも現在のアメリカ社会の鏡像として捉えれば実に興味深く受け止められる。ここ最近のディズニーは多様性というテーマを一つの潮流としているが、今回もそのあたりのことがしっかりと作品内で唱えられている。
物語もそつなく構成されており安定感がある。種族という障害を乗り越えて育まれるエンバーとウェイドのメロドラマ。父の呪縛に捕らわれるエンバーの自律。本作はこの両輪で構成されているが、最後まで手堅く作られていたように思う。
ただ、余りにも収まりのいい展開が続くため、クライマックスにかけて先が読めてしまうのは少々残念であった。
思うに、火と水を中心にしたドラマ作りが、若干展開を狭めてしまったような印象を受ける。他のエレメントをもっと絡めることで、更にスケール感のあるドラマにできたのではないだろうか。特に、土の存在感の薄さは勿体なく感じられた。せっかく水をせき止める砂袋のクダリがあったのだから、そこで活かせれば…と惜しまれる。
尚、個人的に最も強く印象に残ったシーンは、エンバーが幼い頃に見れなかったビビステリアの花を見に行くシーンだった。火のエレメントであるエンバーが水中深くに眠る花をどうやって見るのだろう?と思っていたら、その手があったかと膝を打った次第である。ここは美しい映像も見応えがあったし、その後の二人の触れ合いにも感動させられた。
また、ラストの一発逆転のアイディアも見事だと思った。物語を痛快に締めくくっている。
監督、原案は韓国系移民のピーター・ソーンという人である。「カールじいさんの空飛ぶ家」の同時上映だった短編アニメ「晴れときどきくもり」で監督デビューした人である。その繋がりなのか、今回は「カールじいさん~」の短編アニメが同時上映としてついている。
ソーン監督は今回の物語には移民一家に生まれた自身の少年時代が反映されていると語っており、本作にかける思いも並々ならぬものがあったのではないだろうか。
音楽は、数々のピクサーアニメを始め多くの映画音楽を手掛けてきたベテラン、トーマス・ニューマン。今回は全体的にインドっぽい曲調だったのが面白かった。後で知ったが実際にシタールなどのインドの楽器が使用されているということである。これまでのニューマンの作風とはまったく違う音作りがユニークだった。
意外性はなかった
火と水という相容れない物(人)同士が、いろいろな困難を乗り越えて最終的には仲良くなって一緒に生きていく物語だろうなって思ったらそのままだった。
全然悪い映画ではないです。ただ、意外性がない。本当にない。
水の彼が消えた時も「いや、どうせ無事なんでしょ」と予想がつきすぎてしまうので、泣く暇も無かった…。
韓国系アメリカ人の監督が家族でアメリカに移住した時の実体験が反映されているそうです。
★3.2
燃ゆる女の肖像
ピクサーは玩具から始まって、虫だの怪物だの魚だの車だのロボットだの、数々の変てこなキャラクターを扱ってきたわけだが、今回は四元素ということで、「インサイド・ヘッド」以来の観念的なラインアップを選んできたなという感じ。
“火”キャラのエンバーに由来する炎色反応やセルフ熱気球、即席ガラス工芸などはなるほどよく考えてあるし、楽しませてくれる。劇中では専ら水の脅威が描かれるが、火災についてあまり重視されていないのは、やはり日本と違って建物が石造だからだろうか。
少し前に見た今関あきよしの「釜石ラーメン物語」と、店を継ぐ継がない話とか井桁弘恵のブチ切れキャラとか、少しかぶっていたような。
ちなみにピクサー作品では「Mr.インクレディブル」が一番好き。
四元素のキャラクター化
あるセラピー界隈で話題になっていたので鑑賞。
星座やシュタイナー教育で学ぶ四元素を
質感リアルなキャラクターで描かれたのは素晴らしい。
すぐ号泣する水ファミリーに笑えた。
個人的にはエンバーの声が
も少し誰かわかんない感じだったらなぁと思いました
エレメントに例えた人種問題あるけどそれはそれ
映像が綺麗。
既視感を感じてしまう
火水土風のエレメンタルを擬人化しての火水のラブストーリー。それにアメリカ的な個人主義の価値観をプラス。エレメンタルの世界を擬人化しているのは新鮮だけど、全て何処かで見た事ある要素や絵の連続で新鮮味はほとんど感じなかった。
それに邦題のマイエレメントってなんのこっちや?私の要素って?現代のエレメンタルは火水土風の4大元素を意味してるので、もう全く違う意味になってる。
まあそれはともかく、エレメンタルの世界を描きながらそれぞれのエレメンタルが作用しあう描写は皆無と言ってもよく、土と風なんてお飾り程度。
これだったらヘビとかエルが結婚する話でアニメ化すればいい。
ピクサーの作品は大好きな作品が多く、特にコロナ禍で配信に廻されてしまった「ソウルフルワールド」は俺の中ではアニメ映画ベスト1だ。
ジョン・ラセターがセクハラで解任されてから、ピクサーもディズニーアニメスタジオも何か妥協したような作りが甘い作品ばかりです。
単調な物語ながらもメッセージ性あり
何気なしに、見に行ったのだけど、やはり、流石のディズニーというクオリティだった。
子ども向けでもある為、基本的には、途中で、ストーリが見えてしまう内容ではあったので、当然、ハッピーエンドのストーリである。
今回、私が、ここで言うクオリティというのは、絵の美しさなどといった、ビジュアルもそうだが、メッセージ性に、さすがと思ったことである。深読みすれば、移民問題、人種問題、格差の問題、親子の問題などなど、様々な意味が込められている。火と水は一緒になれないというのはある意味、現実においては、それらの問題そのものであり、それがリアルである場合、かなりの残酷さを映し出すものになる。しかしながら、擬人化して、コミカルにしていうくことにより、それらの残酷さをかき消している。それらの課題を、世界中の子ども達に、様々違いはあるものの、それらを超越したものがある、乗り越えていけるということを、単調な物語やかわいいキャラクターに託している、そんなメッセージ性を感じた一作だった。
なお、ストーリが見えてしまうようでも、子どもがいる私にとっては、涙が出そうになる場面はいくつかあった。
多くの人の評価が低い背景には、おそらくストーリが透けて見えてしまうところだろう。確かに、大人からしたら、もう一ひねり欲しいという思いもあり、一方で、メッセージ性があるという意味で、決して悪い作品ではないと思うので、私的には、☆4つとする。
グッズ販売係泣かせ‼️
涙活用とめっちゃ期待したけど😅
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