マイ・エレメントのレビュー・感想・評価
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ストーリーがピクサーにありがちなパターン
ピクサーのいつものストーリー展開※で、ピクサーもアイデアの「エレメント」が枯渇しちゃったんだなと実感。
※
固い絆で結ばれているはずの主人公同士が、
人間的な弱さに起因するミスや誤解から仲違いし、
完全に決別するが、
あるきっかけから初心に帰って、立ち直り、
二人で協力して人間的弱さを克服して危機を脱し、
最後は仲直りして大団円。
マイ・エレメント
日常生活に通じている部分があって勉強になる
この作品は、とある街で異なる世界で生きてきた二人が恋に落ちる物語
その街では、火の住民は他の住民からけぶたがれる設定なのですが、これは今の人種差別に似ているところがあり、多様性のあり方を理解していく必要がある現代では見ることで何か感じる部分がある作品だと思った。
監督自身も作品と似た経験があり、祖母からは結婚するなら同じ文化系の人と結婚してほしいというふうに言われていたが、監督自身は違う文化系の人と結婚しその経験の中で感じた部分を今回の映画を通して伝えたかったのだと感じた。
多様性を理解する視点を持つのに最良
ストーリーとしてはシンプルだが、種の違いをどう理解していくか、相手がなぜそのような言動をとるか、相手の立場になると自ずと解ることは多々ある。
それは人種、宗教、国、性別など私たちの多様性に対する考え方に置き換えるとわかりやすい。そうゆうメッセージをアニメーション映画で幅広い層に伝えようとしているところが素晴らしい。
多様性の社会に必要とされる化学反応を描いた映画
飛行機の中で見入ってしまった映画。
水と火は相容れない。だけど、お互いに惹かれ合っている。
共存はできないのか?道を模索することすら常識から外れている。
お互いの違いを認め合い、尊敬しあい、それでいて強みを活かし合う。
2人が勇気を出した結果、最高の化学反応が起きて感動した。
ダイバーシティの中でリアルに起こっている問題だと思ったので、
個人的に非常に考えさせられる映画で面白かった。
多様性を認め合うことの大切さを感じた映画だった
飛行機の機内で、映画を鑑賞できる時間があり色々な作品がある中で、目的地までの時間帯を見て「マイ・エレメント」を鑑賞することに。
物語は、火・水・土・風それぞれのエレメント(元素)が暮らすエレメント・シティを舞台に、火の町から移り住んだ火の女の子エンバーが水の青年ウェイドが出会い、成長していく姿が描かれている。
この映画を鑑賞しながら最初に感じたのが、エレメント・シティの美しさに圧倒されたこと。さすが、ピクサーらしく妥協がない映像美を楽しむことが出来ました。
そして、物語の主人公である火のエレメント・エンバーが水の青年・ウェイドと出会うことで心の微妙な変化が上手く表現されていたように感じました。特に青年・ウェイドの心の優しさに心が温かくなりました。
今回は、吹替版を鑑賞したのですがウィエイド役を演じた玉森裕太さんの演技力に脱帽。最初誰がウェイド約を演じているか分からないほど上手でした。その反面、他の方も触れていますがエンバー役を演じた川口春奈さんの演技は正直なところ、少し違和感を感じてしまった。声だけで演じる難しさを逆に知ることが出来ました。
鑑賞後は、多様性を認め合うことの大切さや、認め合うことで奇跡が生まれるという事を考えさせられ内容の映画でした。
とてもわかりやすい。
さすがピクサー。
映像の素晴らしさはもちろん、話も丁寧でわかりやすくとても面白かったです。
ただ、個人的に少し気になるところがいくつかありました。
多様な種族が共存する街という点で、どうしてもズートピアと比べてしまいました。
ズートピアに比べると種族毎の個性が薄いように感じます。四つの種族しかいないのだから当然ちゃ当然なんですが、それにしてもメインキャラクター以外のキャラクターに個性が無さすぎるというか、風はフワフワしてるだけ、土にいたってはどんな種族なのかもイマイチ分かりませんでした。
そのエレメントならではの生活や仕事や文化をもう少し掘り下げて描いて欲しかったです。
また、エンバーとウェイドがなぜ触れ合うことができたのかもよくわかりませんでした。
まあ、真実の愛が奇跡を起こしたと言われたらそれまでなんですが笑
ここまで言っといて何ですが、基本的にはとても楽しめる作品でした。
子供に観せるには◯。
人種とか性別とかモロに出したらめんどいから抽象的な存在にして昨今の流行りの様なムーヴメントを子供用に説明しようとした様な映画です。
ストーリーはあまり盛り上がりもなく王道(ベタ)で終わり、映像が綺麗で良かったかな?と言う感想。
占星術
エレメントをコトバンクで調べみてた。『古代ギリシアで考えられた、この世を構成する4元素(エレメント)のこと。占星術ではこれを基に、12星座を「火」「地」「風」「水」の4つに分類する。「火」のエレメントは牡羊座・獅子座・射手座、「地」のエレメントは牡牛座・乙女座・山羊座、「風」のエレメントは双子座・天秤座・水瓶座、「水」のエレメントは蟹座・蠍座・魚座、をあらわす。 』
マイ・エレメントを簡単に説明すれば占星術(例えば星占いや血液型占い等)がベースになってる。そしてエレメントを擬人化し人種に変換して人種差別に変換する事で物語を構成してる。ディズニー/ピクサーのCGアニメをトイ・ストーリーでお披露目してから既に四半世紀を超えた令和の現代。正直、トイ・ストーリーを超える作品にはお目にかかってない。そして巡り合ったのがマイ・エレメント。燃える火と涼しげな水の表現がメチャ上手い。鬼滅の刃でアニメ描写が素晴らしいと大絶賛だったがマイ・エレメントはCGの特徴を最大限に活かしてCGアニメじゃないと描けない描写に仕上がった。もし鬼滅の刃をCGアニメにすればどうなるのか興味が出てきた。
さて肝心の本編。ネタバレで申し訳ないが(苦笑)感動的なクライマックスは父娘の伝統的な挨拶ではなく結婚した二人が子供を連れて里帰りという感動的な再会にしてほしかった。多分、子供を水にするか火にするかで最後まで決まらず結局は全面カットにするしかなかったのだろう。
思ったよりシンプル
よくあるバトルものかと思っていたが、
さすがDisneyさんお得意の家族ものとなっていた。
中盤の水のウェイドのシーンは、個人的にはあまり好きじゃなかったが、序盤のつかみと、終盤の純恋愛は非常に良かった。
シンプルに楽しめる作品。
俺は好き!
知識がなくても深く考えずとも楽しめる作品で、個人的には結構好きでした。
落ちやストーリーに変化は乏しいものの、不思議と飽きないで最後まで見ることができた。
キャラクターも意外と感情移入ができ見てて楽しい。ぱっと見、地味そうな作品ではあるが、見てみると、意外にも楽しい作品だった。結構オススメです。
火や水がそのままキャラクター化しているのも、ありそうでなかった感じが良かったです。
最高。
ここ最近のディズニー、ピクサー作品ではピカイチ。
アートワークも素晴らしいし、物語も最高。
監督の経験や見て来た世界や社会を、
エレメントに例えたと言うのが大発明だと思いました。
キャラクターも嫌味なやつがいないし、
安心して見れるけどドキドキも出来る
とても良い映画でした。
観てればキャラクターに引き込まれて愛しいのだけど、
パッと見のビジュアルはあまりキャッチーじゃないのが
ヒットしなかった原因なのかな?と分析します。
とても勉強になる映画でした。
火も水も土も風も包む、大きな愛で!!
映像の美しさ、華やかさに目を奪われました。
一言で言えばファンタスティック‼️
イメージの洪水!!
パステルカラーの泡や風やエレメントの小人たち(?)
枝とか、炭(すみっ子)とか!
美しく作り込まれた街並み。
空中モノレールが走り、立体交差する高速道路などの近代的街並み。
ピクサー作品では「リメンバー・ミー」が大好きですが、
「マイ・エレメント」は作画も個性的で、映像はひときわ
飛び抜けた美しさを感じました。
火・水・土・風の4元素のうちの2つ、
火の女の子のエンバー、
そして水の男の子ウェイド。
2人の住む都市エレメントシティで、
2人が出会って、恋をして巣立つ、
そんな成長物語りです。
(もちろん差別問題もテーマ)
エレメントシティを支配するというか中心になるのは、
《水たち》
移民のような《火の家族=エンバー家》は、
立場がそれはそれは弱いのです。
《火の国》からはるばる船でエレメントシティに移り住んだ
エンバーのお母さんはその時身重でした。
エンバーがお腹にいたのです。
ファイア語を話す2人は、言葉も通じず、
お部屋を探すのもひと苦労。
そんなお父さんが20年後には立派な雑貨店を構える店主。
娘のエンバーに店を継がせて、
生活安定と娘の幸せをただただ願うのでした。
そんなある日、下水管の漏れ目から市役所検査係りの
ウェイドが現れたのです。
それが2人の運命の出会いです。
燃え盛る火の女の子エンバーは勝ち気で癇癪持ちで怒りっぽい。
良家のお坊ちゃんで、感激屋でプラス思考のウェイド。
広い心の持ち主です。
エンバーのどこが気に入ったのか不思議ですが、
燃え盛るブルーファイアを秘めたエンバーの情熱でしょうか?
(君の輝く炎が好きなんだ)
そうでございますか!!
オナラーズのゲームを観戦したり、
バイクでデートしたり、
やがてウェイド家にも招待されるエンバー。
感激症の家族は一言話すごとに涙が洪水のように溢れて、
《大泣きの泣き虫家族》です。
(けっこうコメディタッチ!!)
2人の恋、そしてもうひとつ大事なことは
《エンバーが内心はお父さんの店を実は継ぎたくない》
それを隠していたのです。
苦労して育ててくれた父親を悲しませたくない・・・
癇癪持ちでカッカカッカするけど心根は優しいんです。
それを見抜いてたのがウェイド。・
誰にでも愛される心の広い、水の流れのような男の子。
エレメントシティでは水漏れが大変な事態になっていて、
ウェイドは土嚢を積んで対処するんですが、その時、エンバーが
セメントを燃やしてガラスの堰(せき)を作る才能を発揮するのです。
水は一時的に堰き止められます。
そうなんです、
ウェイド家でも割れたグラスを炎で接着して、
見事に美しい花瓶に蘇らせたのです。
実は《エンバーの夢》
それは硝子工芸作家になること!
エレメントシティを洪水が襲います。
【この映画のハイライト!!】
バイクにまたがり避難を呼びかけ、
みんなを高台へ向かわせるエンバー。
でも大変!!
元火(元となる火)であるプルーファイア入りのランタンを
持ち出すのを忘れたのです。
大洪水の中、店に戻るエンバー。
水が押し寄せます。
《火は水で消されちゃう》
エンバーは今にも消えそう、です。
その時ウェンディがなんと鍵穴から救助に来るのです。
ところがお店の中は燃え盛る火事!!
今度はウェイドが熱で蒸発してしまいます。
《ウェイド》は死んじゃったの?消えちゃったよ!!》
ここからがドラマティックで少しコメディで、
(ちょっとご都合主義的!!・・・許せ!!)
ここで、とっておきの涙のチカラを借ります。
まだ店を守っていた両親とウェイドに、
思いっきり悲しいお話を語りかけるのです。
◎蝶々の羽が折れちゃたよ、飛べないんだよ。
◎死ぬ間際のお年寄りが、ひと夏の恋を思い出すんだよ!!
お父さんが、
◎土禁(出禁が正解)は取り消すぞ!!
お年寄りの80年間の恋物語に大泣きしたウェイドは、
お盆一杯の涙を溢れさせて、
☆☆☆見事に復活。
数ヶ月後、復興を遂げたエレメントシティを、
ガラス会社で勉強をするために旅立つエンバー。
もちろん傍にはウェイドも一緒です。
「火」と「水」
水と油のように相容れないと思われるものたちも、
分かり合える、
補いあえる、
そんな【大きな愛】を描いていました。
映像の美しさ可愛さ独創性、すべて素晴らしかったです。
Superflyのエンディング曲は、この映画の世界観を
余すことなく伝えてくれました。
さすがのピクサァ
ズートピアみたいに住んでるエリアがそれぞれあるのわくわくします!
エンバーが石の上ぴょんぴょんして
ウェイドがルイージみたいに水の上走るところの映像が綺麗すぎて好き。
あと、最後エンバーが振り返ってお父さんたちにハグしに走るのかとおもったら、あのお辞儀。
伏線回収ばっちりです。泣けました。
【この映画が好きな人におすすめ(かも)】
ズートピア
リメンバーミー
良くも悪くも、フードコートのような作品
「ディズニー」という概念を想像する時、人は何を想像するだろうか。
多様性?夢?自由?
色々あるし、昨今では上記を含むポリコレエンタメの代名詞として、ディスられがちなのが現状だと思う。
ただ本作が決定的に違うのは、その押し付け度合いだ。
テーマとしていかにもディズニーなものを含んではいるが、決してそれを押し付けてこない。何が大事かはキャラそれぞれが選択しており、どちらが悪い等の表現もない。
その中で、じんわり心情変化していく、穏やかなカタルシスが訪れる。説教じみてない絶妙な脚本に天晴。
ここ数年公開されてきた中で一番ユートピアに近い作品だと思う。
思想や文化が統率されていないのに、心地良い。
真に居心地のいいものとは、こういうものを言うんだと思う。
嘘くさくなく、過激な「ようこそ」のない真のディズニー理想郷に行きたい時、いつでもそこで待っていてくれる、まるでフードコートのような作品だった。
予告編どおり、期待を裏切らない作品
相変わらず様々なテーマを折り込みつつ、しかも説教臭くなく、エンタメ&感動作に落とし込むのが上手いな、ディズニーは。
本作でも「エレメント」の違いは、人種、宗教、国籍のメタファーだろう。
違う者同士の恋愛というか「わかり合う」ことの大切さをメインテーマにしつつ、サブテーマとして、
子供(女性)の(親の指示ではなく)「自己決定」、親子愛、(軽く)温暖化にも触れる。
てっきり、浸水の元凶というか「犯人」がいて、それを2人が協力して探す物語かと思った。
(ズートピアみたいだな)
でも違った。そうした場合、「犯人を捕まえて解決」という「わかり易さ」と引き換えに、テーマが薄くなってしまっただろう。
(浸水=温暖化、の意図もあるだろう。「犯人」がいると、温暖化が薄れちゃうし)
そうならず、あくまで2人の関係、親子関係に焦点を絞ったのは、なかなかの割り切りの良さ。
それにしても、ピクサー作品としては、今までになくラブストーリー色が強い作品でそれは意外だったな。キスシーンなんて過去無かったのでは?
あと、2人が手を合わせるシーンなんて、映画史に残る「ラブシーン」になると思う。
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