ミステリと言う勿れのレビュー・感想・評価
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ドラマ版未見
これはヤバイ!
ミステリーと言う勿れなんて名ばかり。これはヤバイ!本格的ミステリーだし心に刺さりまくった上に見応えのある極上のミステリーだった。
TVシリーズで気になり毎週観ていたが、映画は半端なくキャストやスタッフならびに脚本陣の熱量がモロに伝わってきてミステリー好きとしては観ていて心地良かった。前半こそ犯人はすぐに分かったが後半は人間の業というか、ある種の使命に囚われた人間の悲しみというか。過去の出来事が連綿と現代までも蝕んで行ってしまった様はやはり代々続いてきた使命感なのかもしれない。
それにしても固まりきってないコンクリで最後に泣かされるとは思わなかった。
「すずめの戸締まり」の主人公すずめの声や演技がどハマりして気になっていた原菜乃華が心に刺さる演技で良かった。
最後に、
この流れだと来年の冬か春にTVで新シリーズをやる気がしてならない。否。間違いなくやるはずだ。
そう期待したい!
整くんの常々思ってるが炸裂
悪くはないけど…
整君の台詞が心に染みる
ドラマでハマり原作も読みました。原作がどう映像化されるのかと中盤まではとても冷静に観てました。整君は相変わらずのモジャモジャでw可愛くて優しくて人のことをよく見てて。人の弱さを整君も知ってるからこその数々の名台詞。菅田将暉君が本当に素晴らしく心に沁みる言葉にしてくれてて泣く。後半は家で観てるぐらいの勢いで爆泣きでした。声を我慢するのがやっとで、涙腺崩壊スイッチが押されるとある程度年齢いってると止まらなくなるw
でも本当に俳優さん皆さんが素晴らしい演技でした。観終わった後、優しい気持ちになれる。曲が挿入曲も主題歌もとても素晴らしいです。
テレビでも良かったかも
原作未読。
テレビシリーズは全て視聴済み。
地方名家の代々の闇を解き明かす話だが、令和の時代まで延々と引き継がれているにしては余りにも動機が弱過ぎでは?と言うのが最初の感想。
脚本や演出も違和感(伏線?)をちゃんと回収し過ぎているため、不自然なセリフや表情などで割と早く犯人の目星をつけることができてしまう。(今回は動機までも何となく・・・)
ミステリー映画は鑑賞者が犯人を探しながら観るので、強引にならない程度ならダミーで回収しない違和感があっても罪にならないのではと思った。
お芝居を要約した様なDVD?は完全に時短狙いの説明用っぽく最もシラケさせたくだり。
ただやはり主人公が毎回静かに語る先入観の無いセリフ一つ一つが何故だか説得力を持ち、気づかせてくれ、心に沁み入り、原作の凄みや作者の賢さみたいなものを感じさせる大好きな作品なので、どんな形でも良いので全話を映像化していただきたいと思ってる。
「自分の絵が下手だってわかった時って目が肥えてきた時なんですよ」ってなるほど過ぎ。
整くんの気づきと常々思うことが面白くて癖になる。
邦画で今期イチ面白かった!ミステリ自体のカラクリと整君の謎解き予測をダブルで楽しめました。
以下役者さんへの敬意を込めて。
原菜乃華ちゃんって、すごい子がいたんだ。素晴らしい!薬師丸ひろ子が出てきたときと同じぐらいの衝撃!
菅田将暉、動作や所作に整像を完成させてるので観客を裏切らない。原作読んでないけど実写化されて大成功と思う。それ以上かも。
松下洸平、この人が出たらどんなドラマも深みがでる。なんで?
松嶋菜々子。声で、誰?あ、そうか。わあ!もってかれた。
他の助演さんも全て良かったです!ゲッツ!!
大切な蔵の鍵差しっぱなし?
洞察力の優れた天パ大学生の久能整君が広島で代々死人が出ると言われる名家の遺産相続問題の助っ人に駆り出される話。
原作もTVドラマもあることすら知らずに観賞。
広島で美術館に行った後平和記念公園を訪れた整君が、見ず知らずのJKに声をかけられて、狩集家の相続問題のボディガード兼謎解き要員としてバイトすることになって行くストーリー…バイト代貰えたのかはわからんけど。
謎解きがメインなのかなと思ったら、考える間もなく答えを見せられちゃったり後出しがあったりの連続だし、DVDに至っては…一応誰が?は伏せられていたけれど。
ミステリーとかサスペンスという面では物足りなさはあったけれど、狩集家の過去や秘密に迫るお話しで、テンポも良くてエンタメとしてなかなか面白かった。
キャラは全然違うけれど、大昔TVの2時間ドラマみたいな感じかな。
広島の魅力
少なくとも原作好き、ドラマ好きの方にはお勧め
お前もいつかおじさんになるんだぞ
マンガの数ある話の中でも好きな話なので、待ちくたびれた
期待どおり良かった
舞台の場所はスケール大きくてワクワクさせてくれるし、お屋敷、作戦会議のカフェ、小物等のセンスも好きだった
この話は特に登場人物が多かった記憶があり、マンガでは「この人は誰だったっけ?」と、こんがらがりがちだったため、警戒しつつ観賞した
しかし、ナイスな俳優さん達のおかげで全く苦戦しなかった
物語の推進力となる主要脇役の各人間味の押し出しはちょっとくどく感じたけど、おかげでこんがらがらなかった
けっこう淡々と進むから、派手なシーンも、眠らせないためのスパイスかな?なんて勝手に推察した
泣けぇぇ!っという感じの強迫感も少なく、じんわりしっかり感動できた
笑いも、ガハハって感じではないけど、ニヤニヤさせてくれて、なんか癒された
やっぱりこのマンガ好きだな~っと再認識した
推理もの?ミステリ?が特別好きだったり、詳しいわけでないので、逆に合ってるのかもしれない
少ない経験値の中ながら、恩田陸さんや辻村深月さんの小説は好きだった
似た後味を味わえた気がする
主人公の観点やさりげないセリフに発明?宝物?みたいな価値観、問題提起が散りばめられていて、しっかり刺されちゃうし、優しくなれるような、爽やかな観賞後感が味わえた
自分の母や子供時代にも当てはまるようなやりとりがあり、ドキッとした
おじさんの私も母から出てきた子供であったことを思い出してザワザワした
心の底では気づいてたんだけど言葉にできてなかった想いを言葉にされて直視せざるを得なくなるという、良い作家さんあるあるがあった
カウンセリングに関する見解も素敵だった
私は安易にエロや恋愛、暴力の刺激が散りばめられたものに、つい時間を忘れてのめりこんでしまうけど、こういう作品は観た後も財産として大切にしようと思った(理性)
今回もしみじみ‥
横溝正史的な物語のドロドロ感と久能の推理はいささかなじまず。謎解きも弱いけど、タイトル通りにしっかりホロリとさせる人間ドラマが仕込まれていました。
本作は『月刊フラワーズ』で連載中の田村由美による日本のミステリー漫画が原作です。但し分類としては「ミステリ」ですが、田村は「ミステリじゃないです。むり、そんな難しいもの描けるもんか」と主張し、そのことがタイトルにも反映されています。謎解きよりも、登場人物の心模様を描くことが主眼にあるようです。
2022年1月期にフジテレビ系「月9」枠にてテレビドラマ化され、それを元にテレビドラマのキャスト、制作陣による映画版が公開されました。
今回は映画で描かれるのは、原作で人気の高いepisode4【通称:“広島編”】です。 テレビドラマや原作をご覧になっていた人なら、episode4・第2話【バスジャック事件】で行くことができなかった印象派展を、やっと広島で見られてよかったねということから、物語は始まります。
■予習:主人公・久能整(くのうととのう・菅田将暉)について
天然パーマがトレードマークのカレーをこよなく愛する大学生。友だちや彼女はひとりもいないが、何とも思っていません。社会では「当たり前のこと」とされている常識にも常に疑う視点を持ち、普通は見逃してしまうようなわずかな違和感にも気づくのです。
とことん考え抜く性格で、膨大な知識と独自の価値観による持論を淡々と展開します。 整が事件についてだけでなく、まったく関係のないことでもひたすら長文で語り続けるスタイルは、生理的に受け入れるようになるまで少し時間がかかるかもしれません。
しかしその推理力は、プロ級。膨大な知識と独自の価値観による切り口で、まるで探偵のようにさまざまな事件の謎を解いてきました。第一線の刑事までファンになってしまうほど、常に事件の真相と関係者の深層心理にまで迫るのでした。
■ストーリー
久能整(菅田将暉)は、美術展のために広島を訪れていました。見学を終えたところへで、犬堂我路(いぬどうガロ・永山瑛太)の知り合いだという一人の女子高生・狩集汐路(かりあつまりしおじ・原菜乃華)と出会います。
「バイトしませんか。お金と命がかかっている。マジです。」そう言って汐路は、とあるバイトを整に持ちかけます。それは、狩集家の莫大な遺産相続を巡るものでした。
整は汐路の祖父・狩集幸長の遺産相続会議に出席させられ遺言を聞きます。狩集家は昔から遺産を当主となる1人にのみ相続するしきたりでしたが、実子4人はすでに亡くなっており、孫の代にあたる汐路と、インテリな臨床検査技師の狩集理紀之助(りきのすけ・町田啓太)、理紀之助らのいとこにあたり不動産関係の仕事をしている波々壁新音(ははかべねお・萩原利久)、同じくいとこで仕事を辞めて子育てと家事をしている赤峰ゆら(柴咲コウ)の4人から選ばれることになります。
昔から相続の際に死人が出るといわれており、それらは事故や病気であると言われてきましたが、汐路は警察の捜査不備を疑っていました。
整は、狩集家に泊まりこむことになり、4人の相続候補者たちと狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴(松下洸平)に協力し、遺言書に書かれた「それぞれの蔵においてあるべきものをあるべき所へ過不足なくせよ」というお題に従い、遺産を手にすべく、謎を解いていきます。
ただし、その度に死人が出るといわれている遺産相続の伝承。汐路の父親も8年前に、他の候補者たちの親と自動車事故で死亡していたのでした。次第に紐解かれていく遺産相続に隠された<真実>。そしてそこには世代を超えて受け継がれる一族の<闇と秘密>があったのです。
■解説
このシリーズの魅力は、トリックや犯人捜しというよりも、事件に関わる人の心をいつの間にかほぐしていく整の語り口にあります。
劇場版でも、「子供って乾く前のセメントのようなもの」など、心に刻まれるセリフがちりばめられていました。家庭内暴力のなかで育った整は、人が隠し持つ心の闇に敏感に反応します。終盤に汐路が父親を失った悲しみを見抜いた整が、汐路にカウセリングを受けるように勧めるシーンは、その優しさに多くの人が胸を打たれることでしょう。一見すると劇中でも整が、「まるで犬神家のようだ」と横溝正史の世界を連想しそうなテーマ設定の物語ですが、核心はタイトル通りの「ミステリと言う勿れ」のとおりに、汐路の喪失感がどう癒されていくのかというところにあったのでしょう。そういう点では、特別編で描かれたepisode15「タイムカプセル編」につながるものを感じました
整の超然としたおしゃべりや冷静な振る舞いはそのままに、汐路との絡みでどこかチャーミングな一面が見られるのも楽しかったです。
■感想~疑問を感じたところ、よかったところ
人気テレビドラマの映画化はスケール感や俳優の豪華さが強調されがちですが、整の微に入り細をうがつ注意力や探求心、シンプルで奇をてらわない言葉の面白さは健在です。 菅田の役作りでは、ドラマ版が始まる前から、松山監督と整のキャラを巡って、まるでドラマに出てくる整ような、言葉の応酬をやり合い、作り上げてきただけに、劇場版ではもはや完成されていて、よどみなく勝手知ったる整になりきれていました。硬さも緩みもなく、序盤からそのままスッといつもの整となって、文字どおり歩き始めた菅田は、さすが演技力に定評のあるだけのものはあると思いました。
ただ、横溝正史的な物語のドロドロ感と久能の推理はいささかなじまず。謎解きも弱く、ミステリとしては後味もすっきりとはいきませんでした。
■最後までお席を立たないでください。
ドラマ版ではお馴染みの大隣警察署の3人の刑事たち~風呂光聖子(伊藤沙莉)、池本優人(尾上松也)青砥成昭警部(筒井道隆)は、今回出番がなく、アレ?と思われることでしょう。
それがバッチリエンドロールの中で出てくるのです。なのでエンドロールが始まったからといって、お席を立たないで最後まで見届けましょう。
ドラマの整くんが好きです
安定の面白さ!映画にするほどではないかもだけど
全410件中、361~380件目を表示