ミステリと言う勿れのレビュー・感想・評価
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菅田将暉のキャラ、デスノートに寄せすぎてません?
割と常時ハラハラしていたが伏線は丁寧に回収したり、新たな事実が次々に浮き彫りになるような作品だった。ゆるやかなジェットコースターみたいな感じ。
一番下の女の子は自分が信じた「財産争い」を菅田に証明するために、芝居をしていた。彼女を嘘つきだと疑い、去ろうとする。ここが一回目の落としどころだが、山場はこれから。
まず、伏線と思われるのは菅田の髪型と「ととのう」という名前。彼が天パであることとあの一家の一族がストレートの選民思想を関連付けてる。非常にうまいですね。菅田は一族には関係ないがたまたま呼ばれた彼が最もであることを伝えたかったのですね。
菅田の分析能力はいいとして、選民思想の被害者や加害者も被害者であるということを痛く感じた。松下洸平演じる役は一族の中の誰かを殺すことを指名として植え付けられており、彼も本音としてはしたくなかったが殺される懸念から任務を果たしていたのか。だから中途半端に捜査に協力し、わざわざ菅田の推理に同調して知らないふりをしたのかもしれないですね。脚本家に酒を飲ませたのはそのご先祖でしたから。一番人間らしいなと思いました。
ただただ加担に同調圧力が加えられていて明日殺されるとしたら、そういう行動を選ぶ人がふえるのかもしれませんね。それも人間社会のあらゆる現象、まぁたとえば過去の話ですとホロコーストなどのアレコレに当てはめられる厳しい現実ですね。関係者は全員元から悪徳思想を持っているわけではなく踊らされている。学べることが多いと思います。
落ち着きに観に行った
素直に面白かった
もっとドキドキしたかった。
謎解きとはまた異なる爽快感
原作・TVドラマは知りません。単純な遺産相続の命の取り合いが進んでいると見せて、実は「家」の始まりにまつわる伝奇的なホラーが潜んでいたと言う話。
そして、一見整君が自分中心キャラに見えたが、とんでもない。観察力や思考力が豊富で、人や世界を深く思うあまり、自分をすぐに失いかけるような青年が、己を取り戻そうと少し意固地になっていただけ。
◉鬼の内部粛清
ある時、悪心から生まれた「鬼」たちは、代を重ねるうちに悪の濃度を高めていった。そして遂に、鬼が成した家系を護ることこそ正義であると言う狂信に変わっていく。
ただ、天然パーマと色白だけで、世間がその者を鬼の末裔と思うのでないかと言う怯えには、無理があったかなと思います。どこかの時点で例えば、娘の血族が狩集の家は鬼だと、世間にリークしたとかのエピソードなどが挿入されていたら、鬼の必死さが現実味を持ったと思います。
◉鬼に叛旗を翻す
プロローグで提示された日本人形、有田焼、座敷牢、日本刀が絡む蔵の謎解きは、狩集家を継ぐ者を決めると共に、娘の血筋を鬼がつき止めるためのものだった。汐路の親が殺された時点では、暗殺者は娘の血筋の手がかりは持っておらず、その後に娘の末裔が生きていることを知った…と言う理解でよいのでしょうね。汐路たちの親4人は娘の血筋にたどり着いていたのであり、つまり親たちは家の真実を知って、初めて背いたジェネレーションだったことになります。
狩集家の真実を知った汐路の父親たちの驚愕や落胆は、明瞭には描かれなかったけれども…
◉謎解きの後の光
そして汐路たち4人は、そうした重苦しくのしかかる恐怖や怯えに支配された「家」に負けることなく、新たな死者を出すこともなく、新しい出発点に立った。
エンディングには不思議な爽快感が漂った。その訳は、最初本当に殺し合うと思われながら、次第に気持ちを通い合わせていった4人兄弟もさることながら、ひとえに久能整君が呟く、目の前の人に寄り添う言葉にあった。
幸せは男によったり女によったりするのではなく一人一人の個性によるんですとか、傷ついて体力や気力が衰えたら退場せずにその場所で休んでいたら良いとか、ある出来事の結末を独りで背負う必要などないとか、ボソボソと棒読み気味に湧いてくる久能君のセリフが、柔らかく心に沁みて仕方なかった。それでいて、しっかり謎には迫っていて、優しいだけの青年ではなかった。
ミステリーより人の人生の方が、得体が知れないけれども、少しずつでも解いていきましょうと言う物語。
今作は、菅田将暉君の大当たり役ですね。
松坂慶子が何かしでかすはずと言う期待は、ハズレでした。
千年の都の京都府に脳内変換
ミステリーの世界に引き込まれた
音楽で泣かせにきてるのが
でんでん…やるじゃん
ドラマがあわなかった人も是非見てほしい!
元々見る気なかったのですが、たまたまやっていたので見ました。
ドラマ版が刺さらず、(原作にない風呂光さんが整くんを付きまとうところが好きでなかったので)、また今回のエピソードは漫画で読んだとき解釈が難しく理解できない部分が多かったのであまり期待していませんでした。
しかし、今回の映画版ではそれをうまく噛み砕いており、とても面白かったです!
原作の理紀之助さんと真壁先生の娘との結婚問題をカットしたことも、話が簡潔になってよかったです。
また今回は俳優さんの演技が素晴らしかったです!松下さんのサイコパスな感じとか、原さんの自然に流れる涙とかとてもよかったです。菅田さんの演技も、ドラマより正論振り翳している感じが少なくて、整くんに馴染んできていました。
ガロくんのエピソードが続きそうですが、また映画化するなら見に行きたいと思います!
ほどよくコメディほどよくミステリー
ぶっちゃけて申しますと原作漫画の作者さんの説教臭い台詞回しが苦手で、他の作品はたまーにお説教出てくる程度なんで結構好きなんですが、今作原作漫画は第一話で主人公が話すフェミニスト全開お説教が無理すぎて(この作品はこれがずっと続くんだな)と読むのをやめてしまいました。
私も女なんですが、女性を大切に、してほしいけど、男性を蔑ろに、したいわけではないので、そう叱らないでやって…ってなってしまうたちです。
ドラマもずっとあれ聞くの無理やと思って見てませんでした。
でも評判良かったですし、基本的には好きな漫画家さんの作品なんで、2時間の映画なら耐えられるだろうと視聴しました。
TRICKや金田一耕助シリーズが好きなので、古い民話とか旧家の跡目争いとかワクワクできて楽しかったです。
真犯人というか、実行犯の彼はわりかしバレバレでしたね。
お前なんでずっとついてくるんって誰しも思うのでは。
しかしやはり女の幸せあたりの台詞は、そんな言葉使うおじいちゃん世代が長々と自分批判静かに聞いてくれんだろ、とか、母は強し等の言葉はある意味女性が自分の性や母としての立場を誇って産まれた言葉なんじゃないかなあという雑念が挟まってしまって、私整君とは相性悪いね…(´・c_・`)状態に…。
でもほんと良いことも言うんですよ。
下手だと思ったときが伸び代です。は私の心の名言集に刻まれましたわ。
始めからじっちゃんたちとその孫怪しすぎるし、終始笑えるわけでもないですが、中途半端なコメディ&ミステリーとは思えなかったですよ。
気になる謎がずっと続いて、その謎は全て解き明かされて、閑話休題的にクスッと笑えるシーンが挟まって、最後のブレスレット渡すシーンは感動的。
良い案配の良い映画でした。
原作を忘れていても楽しめました
原作は一度ざっと読んだものの、ストーリーはぼんやりとも覚えてない。でも十分楽しめました。
よくこんな映画にあう場所、家を見つけたなとまずはそちらに感動。
松坂慶子さんが出てる!ってことは重要な役?と思いきやそうでもなく、逆に普通の脇役もできる女優さんなんだなとまた感動。
汐路役は知らない女優さんでしたが、演技がうまく目立ってました。映画をみてから原作を読み直すとイメージもぴったりですね。
うまい役者さんら勢揃いのなか、柴崎さんのみ「若い時から演技上手くなかった人はずっと下手なのか……?」と思わされてちょい残念。
ドラマ見た時は可愛いポワポワした感じが薄いのでちょいミスキャストに思われた主役菅田将暉さん、原作忘れた頃みると普通にうまいですね。無表情すぎるけども。
整くんの説法?は作者が言いたいことでしょうし中身には納得だけど、さすがに大学生男子が大人に長々と語る設定は、ある種マンスプレイニングにもなってる訳で違和感もありました。
あと整くん作者さんは色々なことに常々疑問感じてるけど、天パだとからかわれ笑いものにされたり本人もコンプレックスを持たなきゃいけないような世間の価値観には常々疑問もたないのでしょうか?
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