「 原作は読んでいません。映画予告で面白そうだと鑑賞。 菅田将暉演ず...」ミステリと言う勿れ hiroishiさんの映画レビュー(感想・評価)
原作は読んでいません。映画予告で面白そうだと鑑賞。 菅田将暉演ず...
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原作は読んでいません。映画予告で面白そうだと鑑賞。
菅田将暉演ずる久能整は、鋭い観察眼を持ち、本質を見極めた物言いをする一方で、独特の生活感?や風貌がキャラ感満載で魅力がありました。冒頭での汐路の企みを一気に見抜き、力を見せたところで中盤へ。予告ではかなり意地悪そうだった親族たちはそうでもなくて協力的。結果的には狩集家の秘密と利権を守ろうとする車坂家と真壁家両家の過ぎた罪だった。という話ですが、だとするなら冒頭の遺言開示と共に蔵の鍵が準備されていることから、上記両家は既に遺言を先に読んでいると思われ、事実がバレそうな内容なら書き換えもするはずなのにそうはせず、最後の最後で息子の車坂朝晴をなじりに、のこのこ現場に登場し、全バレされて逮捕されるといった、ここまで久能整の明晰な推理で解き明かされているミステリーを楽しんできたのに、結果、矛盾と間抜け感で話が終わり、この物語の味を薄くさせてしまった気もします。
(遺言開示シーンが正しいなら、汐路の母が実は正・狩集家の子孫で、弥に近づき復讐したのだと勝手に推理してました)
余談ですが、物語最後のあのパワーストーンは祖先の不始末のお詫び代わりに(高値で)作らされたのでしょうか。赤嶺ゆらの「なんじゃこれ」顔は半端ではなく、親たちがキレイなメッセージと共にあわてて「こ…子供たちに贈ります」と託したのではと邪推したくなるシーンでした。これまたミステリですね…とは言う勿れ? 色々と面白かったです。
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