「あの曲の入り方は涙腺を容易に刺激する」ミステリと言う勿れ 0k0さんの映画レビュー(感想・評価)
あの曲の入り方は涙腺を容易に刺激する
ドラマ版を見てて楽しんだので、原作もちょっと集めてました。ネットの広告で一時期よく出てきてて、話がすごく気になったから…あの新幹線の中で見た手紙の意味とか…
でも途中で集めるの辞めてしまった勢です。なので知識が中途半端。
ドラマ版は観てたので、映画はすんなりいけました。
犯人初登場時の発言で「あぁ、この人なんだろうな〜」と安易に想像つきましたが、この作品は犯人探しではなく、人の心的なものに重きを置いているので、どう立ち直っていくんだろうと期待しました。
「小さい頃に触られて固まってしまったセメントはそのまま」って、確かにね、すっごいよく分かる。子供を軽視しちゃいけないって、なんで大人になると忘れちゃうんだろう。誰しもそうだったろうに。
現実的に考えて、あんな呪い今じゃ意味ないのに信じていた加害者側の全員も可哀想でした。子供の頃から言われ続けてたから、セメントがそれで固まってしまったんでしょうね。洗脳って怖い。
最後の写真のマフラー、整君から奪ったんですか?大丈夫ですか?それで隠してるところに整君の秘密あるんじゃないんですか?ってなった。
良いシーンなんですけどね…野暮なこと考えちゃった。
作品自体は好きです。ドラマも全部見たくらいには好きなんですが、どうも苦手に感じるのが、整君の「女尊男卑」なんですよね…軽んじられることの多かった性ではあるので、庇う気持ちは分かるんですが、今の、やたらめったら女性を立てる世相も合わせて、ちょっと辟易しました。
度々出てくるから、そういう話。
なんだろう、整君は父からの虐待やら父から母へのDVを見て育ってるから父性やら男性に無意識に復讐してんのかな?
原ちゃんのまん丸な目に涙いっぱい溜めてツツー…っと溢れるところ、本当に見てて辛かった。ズルくないですかあの曲の入り方、綺麗な高い声がもう泣かせにかかってくる。原ちゃん、幸せになってくれ…マフラーもネックレスもつけてくれ…可愛い笑顔でいとこ達に可愛がられてくれ…
あと町田さんがめちゃくちゃイケメンでした。かっこいい!
ダンディ坂野さん、エンディングで驚きました。全然気付かなかった。調べてみたら「そこかい!」ってなった。むしろなんで気付かなかった…手をゲッツにしてた?してたらまだ気付けたかも。