「言葉の言霊…⭐︎」ミステリと言う勿れ ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)
言葉の言霊…⭐︎
漫画版、TV版も人気の物語。
今回もほぼ期待通りの出来上がり。
広島が舞台(それも雪の!)で始まり、菅田将暉演じる久能整が原菜乃華演じる狩集汐路に突然
家の遺産相続で殺人が起きるかもしれないと唐突に言われ事件に関わっていく。
原作の漫画、ドラマを知っている方は犬堂ガロの紹介という形をとっているから、何となくわかるが、
そうでない人にとってはどうなんだろう⁇
まぁ、とにかく「狩集家」という大地主の代々の因習に絡んで汐路と兄姉の4人の親が全員
自動車事故で同時に亡くなり、整くんがその謎を解き明かしていく。
鬼の言い伝えを引き継ぐ一族の掟等は「犬神家の一族」のようだし、他の蔵のエピソードとかも
どこかで聴いた(読んだ)ことがあるような気もするけど、それを全部すっ飛ばして
面白くしているのは、ひたすらに整くんの言葉。
整くんのセリフなくして、この物語は成立しないし、整くんを演じる菅田将暉も素晴らしい!
TV版が始まった最初は、原作のファンはイメージが違う!という意見もあったが、今や
久能整🟰菅田将暉くらいの認識になったのではないか。
犯人は、半ばあたりで察しがつくけど、それでも最後まで観客を引っ張っていくのは整くんの
言葉だと思う。
ほかの役者さんも揃ってるし、原菜乃華が少しわざとらしい感じして 物足りなかったなぁ…
最後に登場する松嶋菜々子がひたすらに美しい。
でも、なんといっても監督でも脚本家でもなく「久能整」というキャラクターを生み出した
原作者の田村由美!
キャリアのある漫画家さんだけど、こんな代表作を生み出すなんて すごいなぁ。
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