「僕は常々思ってるんですが……が良い」ミステリと言う勿れ　くまくまさんの映画レビュー（感想・評価）

ドラマ化発表の時にミスマッチと思った菅田将暉の整君が、段々すんなり受け止められるようになった。今回も「僕は常々思ってるんですが…」で始まる整節が一見面倒なことを言っているようで、普段感じているモヤモヤを言語化してくれていて、わかりみが深い。それは、親切心かもしれないけど単なるお節介でこっちが嫌がってるなら迷惑です！とか、整君の常々に共感しまくり。コンクリートの話もうまく回収されていました。

一方、ミステリーは、原作漫画、かなり昔に読んだので、誰が犯人だっけ？どういう理由だったけ？を忘れており、わくわく楽しめました。ただ、直近はともかく、当初この理由で始まるのはちょっと無理があるなーと思ってしまう。だって、かえって目立っちゃう。
旧家の屋敷、庭、蔵、見渡す限りの広々とした所有地、蔵の不気味さなど、スケール感があって、漫画を映像化した意義はありましたね。

そして、原作ではもう少し年齢が低くなかった？の汐路役は、彼女の行動が何故なのかなど、脚本（原作）が良く出来ており納得でしたが、原菜乃華の演技が何故だか鼻につき……共感できず。町田啓太がひたすらカッコ良かったので、この辺りは完全に個人の好き嫌いですね。

初日で情報が出回っていなかったからか、エンドロールで席を立った人がそれなりにいましたが、本編に出てこない俳優さんの名前が！　最後まで立たないで下さいね。