「一部明確に変な部分も見られるが高評価。」ガールズ&パンツァー 最終章 第4話 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
一部明確に変な部分も見られるが高評価。
今年340本目(合計990本目/今月(2023年10月度)5本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
基本的にはアニメ作品は見てもレビューしないのですが、本映画は思ったところがあるので。
まず、50分ほどの「つなぎ」の要素が強く(京アニさんの「アンサンブル~」と同じような扱い)で、あらゆる割引(6回見たら1回無料系含む)がきかないという特殊な事情はあります。また、入場者特典がどうもランダムなようで、ここも(賛否両論はあると思いますが)ちょっとどうかな…と思う部分もあります。
※ ただこの点は、実際に「入場者特典だけを確認してすぐに帰ったり、入口で延々と交換待ちを行うっといったノーマナーなお客さんが多かった某映画(2023年に実例あり)の例がある」ことを指しているものであり、映画側の帰責事由ではありません(入場者特典が100種類とか、どう考えても10回見てねとかというような無茶苦茶な状況ではないので)。
趣旨的にどちらが勝っただの何だの書き始めるとどうしてもネタバレになるのでそのあたりすべてカットします。
また、50分ほどの作品ではありながら、アニメ作品としては結構「製作に時間がかかるタイプ」であるようで、次作はあっても2024年なのだろうと思います。そういったことを考えれば、VODなどで課金して前作などを見る環境があればそうするのもおすすめです。
採点としては、理系であるので以下が気になったところです。
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(減点0.3/「音からはあと何秒で(こちら側に)向かってくるようだ」)
・ 音速は通常340m/sですが(通常湿度、15度とした場合。物理の問題では通常この値が与えられる)、映画で描かれているような低温かつ湿度が通常と異なる場合、そのようになりません。また、戦車は等速直線運動をしているものと仮定しても、その速度も不明なので、連立方程式(見方によっては、時間tを変数とする連立関数方程式)を解かないと答えが出ないことをいきなりいうシーンがあります(ただ、温度・湿度は実際に求められるので(ある狭い空間においてはそれが均一であるのは前提にしないと解けなくなる。さもないと数学の範囲であっても、コンピュータで近似解を出すしかなくなる)、連立方程式は結局1変数問題(戦車の速度をvと置く)には帰着はできますが、その値をすぐに考慮できるのかという別の問題もあります)。
※ このことはほぼ同じ指摘を「キューブ」(日本版。謎解きをマイルドにした結果、よくわからない部分も他に出たという映画)でもしています。
この点は一応「簡易的な処理」で出したのだと思いますが(低温による音速変化は考慮しないとした場合)、やや微妙な点があります(「キューブ」の場合、明確に2次方程式を一瞬で解いているような発言であり、こちらはそれ自体がトリックの一つでもあったので大減点扱い(さすがにネタバレも時効か…?)。本作品は発言のみで展開に一切関係しないので減点幅は考慮済み)。