「Never Say Goodbye」ガールズ&パンツァー 最終章 第4話 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Never Say Goodbye
第3話からなんと2年半も経過している事実に驚きを隠せませんが、劇場で観出したのは第3話からなので、最初から追ってるファンはもっと長い年月待っていたんだろうなと思うと本当にガルパンは愛されているなと思いました。特典は隊長同士の色紙でした。
これは待った甲斐がありました。分割商法にあまり良い印象は抱きませんが、ここまで情熱をストレートにぶつけられたらもう感謝しか出てきません。リアルを突き詰めた戦闘シーン、それぞれのチームの戦略、緊急時の対応などなど1時間と限られた時間の中でやれる事ぜんぶやってやると詰め詰めの福袋みたいに楽しい、面白いが溢れていて最高でした。
雪山をメインフィールドに据えての戦闘が今作はメインで、日常描写は戦闘終了後のサウナのみに絞られています。この判断は大正解だったと思います。そのおかげでとんでもないハイクオリティバトルが楽しめましたから。
主観で前進、横転、砲撃しまくる戦車描写は凄まじく、まるで戦場にいるかのようなリアルが体験できます。これ4DXやMX4Dとかで観たら延々体が揺さぶられまくるんじゃないかと思ったくらい激しかったです。
戦車内での砲弾の準備の様子や作戦を練りながら動く様子、横転する車内でそれぞれの受け身、目まぐるしいまでの情報が内外問わず襲ってきますが、そのスピード感が面白さに拍車をかけてさらに飛び抜けていきました。
今作からより強く世代交代が濃く描かれており、特に黒森峰と聖グロが次世代のために後輩たちに判断を仰いでその作戦を元に行動していきます。3年生はラストチャンスということもあり、目の前の勝利を!という気持ちよりも、次世代の経験のために戦地に赴いているのがかなりグッときました。間隔は空いているけれど、終わりは近づいているんだなと改めて感じさせられました。
キャラクターの立ち位置がここにきて大きく変化しているのも次への期待を否が応でもぶち上げてくれます。
大洗も指示系統をバトンパスしながら戦略を練っていて、それでも最後はパワー!という力任せっぷりもなお良しです。
ガルパン全て通して言えるのが相手を最後には讃えるというのがホント素敵だなと毎回思っています。サウナに案内してみんなでまったりするのも、さっきまでこの人たち砲弾撃ち合って、雪山転がりまくってたんだよなと思うとギャップで笑えてきました。この緩急の付け方もガルパンの良さだなと思いました。
ペース的に次は2025年…。でも待って待ってハイクオリティな映像が体験できるなら待ちます。遂に決勝戦、できるなら一気に最後まで描き切ってほしいですがどうなるんでしょう?とりあえずパンツァーフォー!
鑑賞日 10/6
鑑賞時間 9:20〜10:25
座席 S-22