「人の為ならず」対峙 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
人の為ならず
高校で銃乱射事件を起こし自殺した少年の両親と被害者少年の両親が事件から6年目に4人で会合する話。
あらすじを読んでいないと何があったのか、どんな関係かも良く判らない始まりで、会合の目的もみえないこと約30分。
遅々として進まない状況に少々面倒臭さを感じ始めた頃ようやく本題に入り、加害者少年の過去や事件のあらまし、両親の思いが生々しく語られて、一気に引き込まれて行く。
感情が昂ぶり激しい主張のし合いになればなる程どこか虚しさを感じるのは、第三者だからでしょうか。
そして会話が進んでいくとある意味グループセラピーの様な感じで、どちらの立場だったとしても実際にどちらかの親だったらと考えてもも、どういう感情になるのか想像つかず。
頭では理解したつもりにもなれるし、非常に興味深い内容だったけれど、感情移入が難しい…。
それでも映画として、とても面白い作品だった。
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