「チープだが庵野ファンは必見かも」DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
チープだが庵野ファンは必見かも
クリックして本文を読む
庵野監督、大阪芸術大学時代の自主製作8mm映画、シンウルトラマンの配信のおまけサービスとしてアマゾンが公開しました。
まあ、知る人ぞ知る珍品、チープ過ぎて話題作としてしか評価できませんが庵野さんの若かりし頃のウルトラマンへの熱き思いを垣間見る手立てとしては貴重な気もします。
庵野監督は本作の前にウルトラマンパロディを2本撮っており、いずれも庵野ウルトラマンはノーマスクでジャージー姿にカラータイマーを付けただけのプロレスごっこ、2本目ではジャージだけは銀赤の色をつけたのでウルトラマンデラックスの題を付けたそうだ。本作の帰ってきたのは自主製作3作目の庵野ウルトラマンのことで本家とは別物です。
シン・ウルトラマンでメフィラス星人のベータ―装置で人類を巨大化、生物兵器に転用できるとし、長澤まさみさんを巨人化させていましたが原点はジャージ姿の庵野ウルトラマンにあったのだと本作を観て気づきました。
怪獣への核兵器使用は欧米の常套句と思っていましたが日本人の口から出るとは唖然茫然。
しかもMATでは反対するのはハヤカワ隊員のみ、イブキ隊長は息子の仇討ちの為ならと見境ない、後悔したようだが資質に欠ける。もっとも他の隊員も似たり寄ったり、ウルトラマンはきっと無事だと希望的憶測ばかり口にする、シンゴジラで根拠のない楽観論は禁物と主人公が言っていたがこの頃から国や官僚への不信感はくすぶっていたんですね・・。
コメントする