劇場公開日 2023年6月2日

怪物のレビュー・感想・評価

全582件中、521~540件目を表示

0.5面白くはなかった。

2023年6月3日
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かなり期待してたのだが、はっきり言って物語は予定調和で面白くはなかった。

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fuji3

4.5見方が変われば世界も変わる

2023年6月3日
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「僕は可哀想じゃないよ」

生まれ変わってもまたこの映画に出逢いたい、繰り返す意味がある。これは正義の話じゃない、世界の話。立場が違えば見えてくることがあって、だから何も知らずに決めつけは良くないし、やっぱり顔を突き合わせて一人の人間として話し合うことが大事。皆もっとちゃんと対話しようよって。違う人間なんだから意見が食い違うのも当然で、問題はそこからそのときどうするか。周囲の環境や当事者以外の雑音が加熱させる対立や、そうした部外者がいかに(往々にして良くない意味で)影響を与えるか。贅沢な組み合わせと要素の多さも必然。
豚の脳を移植された人間は、人間?それとも豚?怪物というタイトルから連想する言葉は、例えば"モンスターペアレント"。"母子家庭にはありがちっていうか"…穿った見方は誤った見方ってことじゃなくて物事を深く見るってこと。"普通"という枠組みから外れた、生きづらく、本当の意味ではまだ多様性なき世界で思春期の戸惑いというアイデンティティー・クライシスに陥って。髪型(髪の長さ)、強く握られたペットボトル、TVに映るタレント、クラスメイトの女子が読んでいる本、あるいは服装もかもしれない。
皆と同じである"普通"を強いる同調圧力と事なかれ主義の弊害・末路、その果てにそれでも僕らは自分らしく生きていけるのか。事件や政治もそうだけど、もっと日常的に落とし込んで、何事も決めつけは良くない。相手の事情を知ろうともせず最初から敵対姿勢が臨めば、どうなるか嫌というほど僕らは知っているはずだ。
きちんと生活者たちの息遣いや生活がここにはあって、それぞれが見れば見るほど丁寧に紡がれている印象を受けた。誰も断罪したり切り捨てたりしないで。始まってからしばらくは淡々(次々)と日常が流れていく印象があって、けどそれも作品を見進めていくほどに納得できる。息子思いの母親、生徒思いの先生、我関せずで常套句を並べる校長はじめ学校側…。教師による生徒への暴力・体罰、高齢ドライバー、そして偏向報道。真実はどこに?ただ、加熱するマスコミ報道などは本作の中では大きな比重は置かれおらず、世の中に蔓延する無関心や不寛容=嵐のあとに彼らが見た景色とは?
一見、見たまま単純に見えても、起きた事実は1つでも真実は人の数だけある物事の複雑さ。何事も多角的に見る必要があって、それぞれの言い分や正義がある。作り手にとって正義の話でなく、一部から物事は判断できない。そして、それは思春期に芽生え始める恋心の対象もそう。なぜ決めつけられる?だから、息苦しく行き場のなくなった子供の嘘は、無垢なものでなく葛藤の末。助けを求めながら自分でも分からなくて混乱して、どうすればいいか分からなくて。僕は病気?君は病気なんかじゃない。

「怪物だーれだ」

是枝裕和✕坂元裕二✕坂本龍一=日本が誇る各界のマスタークラスな巨人たちが、互いにその才に惚れ込んでは認め合い、ぶつけ合いながらも切磋琢磨して作り上げたこの作品には、レジェンドたちの本気と今の世の中に伝え遺したい真意が感じられて、骨の髄まで沁み入るような映画体験。こんな誰もがその名を耳にしたことあるような人たちに対して使う言葉じゃないだろうけど"俺得"と思っていて、実際見てもその高い期待は裏切られなかったし、なんならちゃんと超えてくれた感も。
ネタバラシパート的入れ子構造な作りも必然、むしろそこにこそ本作の意味がある。是枝節はそのままに、僕らが愛してやまないザ・坂元裕二ワールドなセリフ回しや、『ゲームの規則』など複数人が他人にとっては不都合に動く、素晴らしい脚本も(もちろん普段のドラマにおけるそれほど声を上げて笑えるようなパンチの効いた形ではないが)。だから題材としても納得だけど、ある意味ではカンヌを獲る前から坂元裕二さんは一貫して変わらず同じことをしている、とも言える。
大好きな名優・安藤サクラさん✕永山瑛太✕田中裕子=素晴らしき役者陣。瑛太の『友罪』などで見せたサイコパス演技が良い意味でミスリードになっていて効いていた。そして、茶髪ヘアで現代人らしいスタンスの高畑充希。東京03角田や中村獅童は安定。それらを捉える撮影に、是枝監督による編集など本当にすべてがすごいな、と。
『万引き家族』のときも書いたが、本当に演出の意図が伝わる。是枝監督と子ども。カメラを意識させないように、ごくごく自然体な空気を引き出す卓越した子供への演出力。『万引き家族』が喜怒哀楽の"怒"だとしたら、本作も作品中盤くらいまでは"怒"を感じた。"ひと夏の魔法"と形容したら些か聞こえが綺麗すぎる気もするが、語弊があるだろうか?火事に始まり、台風で終わる。虹はかからないかもしれないけど、最後には微かな希望もあって少し救われた。
決して音楽が前面に出ているわけではなく、的確に必要な時に必要な音が鳴るようでいて、けどそれが坂本さんらしい形と深度で作品に寄り添うさまは、シーンや、引いては作品全体をやはりより一層印象的なものにしていることは間違いない。ご冥福をお祈りします。そして、本当にありがとうございます。

勝手に関連作品『きみはいい子』『彼女が好きなものは』『禁じられた遊び』『スタンド・バイ・ミー』『イントゥ・ザ・ワイルド』『つぐない』『羅生門』『ある少年の告白』『海よりもまだ深く』
P.S. 作中、台風が直撃する本作の公開日が台風で雨だった偶然。

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とぽとぽ

5.0「救い」は有るか。

2023年6月3日
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「怪物」は誰?と見始めたがラストに近ずき気付く「怪物」何て最初からいない、人は己の人生の中で如何様に見えようとも一生懸命だ、校長先生も保利先生もそれぞれの親も人に言えない問題を抱え必死に生きている、主人公の二人にはそれが「怪物」に見えようともだ、ラスト二人の緑の中での疾走が「救い」の結果で有って欲しい。

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なんてこった

3.5額のカードは自分には見えない

2023年6月3日
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悲しい

怖い

難しい

何度も予告を観て気になっていた本作。公開日はあいにくの悪天候で、大雨・洪水警報の中での鑑賞となりましたが、おかげで観客3人という恵まれた環境で落ち着いて鑑賞することができました。

ストーリーは、一人息子・湊の異変から担任・保利の体罰や暴言を疑った母・早織が、何度も学校に出向いて激しく詰め寄ったことで、学校もそれを事実と認め、大勢の保護者の前で担任が謝罪し、マスコミも取り上げるほどの問題となったが、実は担任や学校だけが知る事実があり、さらには大人たちの認識とは全く異なる、当事者の子どもたちだけが知る真実が存在し、しだいにそれが明らかになっていくというもの。

全体を母親パート、担任教師パート、子どもパートで描き、同じ出来事でも立場や考え方の違いから、それが全く異なる見え方をすることを描いています。珍しい手法ではありませんが、三つめの立場があり、それが子どもであり、そこにこそ真実があったのだという描き方がおもしろいです。

まずは母親パート。シングルマザーとして人一倍息子を愛していたからこそ、息子の口から出た言葉に大きな衝撃と深い悲しみを覚えたことは容易に想像できます。それが、学校の不誠実な対応によって不信と怒りに変わり、攻撃へと転じていくのも無理からぬことだと思います。ただ、学校の描き方には悪意しか感じませんでした。あんなでくの坊のような校長はいません。学校の内情を少なからず知る身としては、まだこんなステレオタイプな描き方しかできないのかとうんざりします。しかし、これはあくまで母目線でのこと。親の目には、今でも学校はこう映っているのかもしれません。

続いて担任教師パート。ここでまったく別の真実が顔をのぞかせます。先のパートの裏側が見え、とても優しく熱心な保利先生の姿が浮かび上がります。とはいえ、別人レベルの描き方なのは気になりました。こんな先生が、校長室で保護者対応中に飴を食べたりしません!しかも、先輩教師たちの動きは変わらず、トカゲの尻尾切りによる学校の保身。ここでも、熱心な教師が学校という組織につぷされるような描き方に強烈な違和感を覚えてげんなりしました。学校が守りたいのは学校ではなく、子どものはずです。そのために、全てを詳らかにしないというなら、まだ説得力があります。

そして、最後の子どもパート。ここでやっと本作の真価が発揮されたように思います。大人たちは、自分たちの見たものが真実であり、それが全てであるかのように誤解し、怒りや憎しみを抱き、次々と負の連鎖を生みだします。また、子どもの気持ちをわかった気になり、型にはめ、自分の理想や希望を押し付けます。でも、子どもにも自我があり、彼らだけの社会があり、その中で折り合いをつけて生きているのです。大人が大切にすべきは、そこに寄り添うことではないでしょうか。

タイトルの「怪物」は、我が子かわいさで暴走する母親、子どもに寄り添えない担任、保身に走る学校、事件をおもしろおかしく書き立てるマスコミなど、そのどれもを指しているように感じます。また、当事者の子どもたちも、自分たちの行動や嘘がどれほど多くの大人を巻き込み、人生を狂わせたのか、知らなかったではすまされないでしょう。そういう意味では、無自覚に大人を振り回す子どもたちもまた怪物と言えるかもしれません。

人は誰しも怪物になり得るし、なったということを自覚できないのかもしれません。それは、額に掲げたカードを自分自身では見られないのと同じです。他者の目に映る自分の姿を教えてもらい、自らを振り返る必要があるように思います。

キャストは、安藤サクラさん、永山瑛太さん、田中裕子さん、中村獅童さんらで、ベテラン俳優陣が安定の演技で魅せます。それを前に、子役の黒川想矢くん、柊木陽太くんが、中心となる二人の少年役を堂々と演じきります。

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おじゃる

4.5子供たちの活躍が救いです

2023年6月3日
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子役の演技力が光る秀作。3つの視点から物語を並行して見せる技法でテンポよく進行するので見方を変えて復習しながら裏側を知っていく事で真実らしきものが見えてくる展開。観るものを飽きさせない工夫があり謎解きのような感覚も出てきます。

さーて怪物は誰でしょう?
是非映画館で🎦謎解きを

64

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タイガー力石

3.52時間

Kさん
2023年6月3日
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息をするのも自分がどこにいるのかも忘れて見入ってしまった。見ていて胸が苦しくて何かが迫ってくるような感じ。錚々たる俳優さんの中で子役の2人がすごい。良い意味で彼らが1番怪物だと思う。

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K

3.5あら、悪人いなかったね。怪物って自分達の事だったのか。

2023年6月3日
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息子を護りたい安藤サクラ演じるシングルマザーの早織は、息子の湊が永山瑛太演じる担任の保利から暴力を受けたと聞き、学校に文句を言いに行く。すると先生達が怪しい動き、保利はちゃんと喋らないし、特に田中裕子演じる校長が怪しい。なんだろう?学校や子供達を守る為には真実など関係なく謝っておけって理屈。凄い違和感。それから真実を見つけ出す為に早織が動きまわるのかと思っていたら、そうでもない普通のお母さん。モヤモヤってしてると同じシーンを大人目線、子供目線で繰り返し観せられる連続。確かに人は自分の見えてる事しか分からないよね。じゃ何で嘘だらけになってちゃうのよ。動物の中で嘘をつけるのは人間だけだから、そこが人間らしいって事なのかな。
色々な理由がバンバン伏線回収されていって、最後、まさかのLGBTネタに。ふむふむ、その気持ち分からなくもないが、嘘はダメよ!幸せになれるかどうかなんて自分で決めればいいんだからね。
しかし、2人の秘密基地的な廃列車、羨ましかったけど、それ見つかったらやばいよ。そして最後は2人とも生まれ変わるのかと思ってたら、ハッピーエンド。ちょっと泣けました。
高畑充希ちゃん、もう少し絡んで欲しかった。

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涼介

4.0怪物だーれだ。

2023年6月3日
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泣ける

難しい

ストーリーと繋ぎ、伏線の凄さに圧倒されて、私の語彙力ではこの作品の良さが伝えられない。

怪物は当事者たちではなく、平然と過ごしつつ真実を歪めて伝えるマジョリティなのかも。そして、作中、当事者の中に怪物を探してしまった私自身の心にもいるのかもしれない。

ある人の終盤での一言が印象的で、今の時代に必要な視点を改めて気づかせてくれた。

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ゆずっきー

4.5誰の心の中にも住む怪物

2023年6月3日
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まずは、カンヌ映画祭・脚本賞、おめでとうございます。

モンスターとしての『怪物』は、勿論出てこない。しかし、この世の中、誰もが抱えているエゴや傲慢、そして葛藤などの心の闇を、是枝監督流に見事な『怪物』として仕立て、観客に訴えかけてくる作品である。『王様のブランチ』でLiLiCoが、「観終わった後、それぞれがどう受け止めるか考えて欲しい」と紹介していたが、確かにその通り。いろいろな問題提起の中で、どう言葉で表したらよいか、考えてしまう内容だった。

個人としては、基本的に学校モノは嫌いである。実際の学校の現場や職員の言動とかけ離れたものが展開され、辟易することがしばしばある。本作も前半は、いじめの隠蔽する管理職、頼りない教師を全面に打ち出し、「またこのパターンか…。これが脚本賞に輝いた作品?」と正直、席を立とうかと思ったほど。

しかし、後半は、全く違う展開となった。少年のいじめの真相や、頼りない教師として映し出されていた担任の真意、校長に纏わる悲劇の真実、そして2人の男の子が抱えていた葛藤が、次第に紐解かれていく中で、前半に映し出されてきたエピソードが、180度違ったものとなって展開されていった。

最後の落としどころも、現代を象徴するあの問題へと導くあたりは、全く予想だにできなかった展開。サスペンスと思っていたストーリーが、いつしかヒューマン・タッチな、少年のデリケートな問題への提起となって、エンドロールを迎えた。改めて、坂本裕二さんの脚本賞も頷けたし、是枝監督のこうした作品作りの巧みさを感じる作品であった。

主演の安藤サクラは、安定感のある演技で、シングルマザー役を演じていたし、教師役の瑛太も、頼りない中にもシリアスな役所を上手にこなしていた。ただ、田中裕子の校長役は年齢からしても無理があるし、流石にあんな校長は存在しないだろう。

こうしたベテランの俳優陣以上に、輝いていたのは、湊を演じた黒川想矢君と依頼役の柊木陽太君。小学生ながらも、感情を押し殺した淡々とした演技が印象的で、自然な中にも存在感のある演技で、心に潜む『怪物』を表現していた。

最後に、音楽を担当した坂本龍一さんのご冥福を、お祈り申し上げます。

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bunmei21

4.0是枝監督作品

2023年6月3日
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今まで、話題になっても観てこなかった是枝監督作品。
予告や軽いあらすじで敬遠してしまっていたが、何故だかこの「怪物」は観てみたい!っと思った。
脚本家の坂元 裕二氏が好きという訳でもない。是枝監督と同じく、坂元 裕二氏の作品もほぼ観たことがない。
カンヌに惹かれた訳でもなく…やはり、映画館で流れていた予告がよかったのだろう。「怪物」とは何なのか、誰なのか、その事実を知りたいと思わせる予告に惹かれて鑑賞。
序盤から引き込まれた。最近の流行りなのか、それぞれの視点で物事をみせてくれる。それぞれの視点、それぞれが心に思っている、持っているベースに事実が重なり、物語が進むにつれて、事実は事実でも受け手にとって何が真実であるかが変わることの何とも言えない切なさというか、もどかしさというのか…。観ていて辛くなり泣けてきてしまった。
正しい、正しくない。幸せ、幸せではない。幸せの形は人それぞれなのだと、事実と真実、事実はひとつで真実は複数あるということを痛感させられた作品でした。
坂本龍一氏の音楽と綺麗な映像。ラストをもう少し長く観せていてもらいたいと思いました。
「怪物」観てよかったです。他の是枝監督の作品を観てみようとまでは思わなかったですがw

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lemon

2.5前半は面白かったが。。

2023年6月3日
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前半はストーリー展開がスムーズで面白かったが、後半、子供達二人の話になると眠くなるほどだるくなってきた。「誰でも怪物になる可能性」がモチーフかもしれんけどやはり日本映画だなぁ!と思わせる内容にがっかりした。

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aquilegia

4.5ただただ魅入ってしまうと思います

2023年6月3日
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この作品はメディアで取り上げられてしまっているので
少しでも興味があれば、早いタイミングでなんの先入観なく観る事を何よりお勧めします

変な先入観で毛嫌いをして見逃してしまうかもしれません

視点の違いや個々の考え年代による考え
とても人間臭く そして、この現代のSNS世代に
観て欲しいと思う作品でした

多くは書きません とても良い作品です

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フラフラタルト

3.5映画は1人で,入り込んで。

2023年6月3日
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数年前の「舟を編む」「悪人」も好きだった。
「ドライブマイカー」も好き。
あーんな感じの映画が好きなので、是枝監督作品は好き。
 人の心の どうしようもない虚しい悲しみ、切ない感じ。
人の、吐き気がするほどの汚い所を見せつけられる映画も観たい
かと言って,自分自身の反省はしませんが

エンドロールの曲は ふーっとストーリーに重なって良かったなぁー

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ねこのあお

3.5一面から見ることの危うさ

2023年6月3日
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母親から見る視点
子供から見る視点
担任から見る視点
校長先生から見る視点
違う視点から見ると、登場人物がまったく別人に見えてきます。

私はつい、「誰が悪いのか」と決めつけて観てしまいがちでしたが
一面から見ることの危うさを感じました。
普段から何事も多面的に見ようとすることが大事ですね。

子供たちの、少年らしさは残しつつ
大人になりつつある段階の繊細さが
とてもよく表れていて良かったです。
この年はまだまだ子供と思ってしまいますが、
実際はよく大人を観察していて
気を使っているし、
大人の事情もちゃんと理解していて
自分をうまく適応させようと必死にもがいています。
なんだか私も自分の子供のころを思い出してしまいました。

ラストについては希望ですが
いい方に捉えたいです!

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ぞの

5.0理解不能なもの=怪物

2023年6月3日
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理解不能なもの。

あいつは〇〇とカテゴライズするのが人の防衛本能。
モンペ、〇〇障害などなど。
子どもに対してもそう。この子はかわいそう、優しい、やんちゃ、賢い。大概は大人の願望。
コントロールできない他者も理解済み、ましてや自分なんて理解できてる、コントロールできるに決まってる。

でももし自分こそが理解不能な怪物だとしたら?
それが誰とも共有できないと感じたら?

分からない不安に耐えられずカテゴライズするのに必死な大人達。
子ども達はただただ自分と他者に向き合うのだった。

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やっくん

4.5ありそうでない展開

2023年6月3日
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多角的な視点により描かれている作品ということだけの情報を仕入れて見に行ってみた
感情の細やかな部分やそれぞれの秘めたる想いなどの表現がとても素敵でひきこまれていた
難しそうだけど、意外と万人受けしそうだと思う一方、映画好きは是非見てほしい作品

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ぱんちゃん

4.5想像を超えた映画

2023年6月3日
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泣ける

興奮

幸せ

前半に見て思ったことの全てが、後半の映像で出し抜かれます。
人間が見ている事、見える事から、考える得る想像は、如何に卑小であるかを思い知らされます。
見えている外側に、実際には何が存在するのか、それは痛快な程に裏切られます。
面白い映画は結構あるけれど、素晴らしい映画はほんの一握りです。
坂本龍一渾身のメロディーに心を揺さぶられながら、感動を味わって欲しい。

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Taku

3.0話題先行

2023年6月3日
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鑑賞方法:映画館

登場人物それぞれの視点から怪物探しを描いたヒューマンドラマ。是枝監督らしい作品で着眼点が本当に素晴らしい。しかし反面心を揺さぶるような感動作が少ないのも特徴であり話題先行感が否めない。
一つ気になったのが高畑充希のキャスティングで、残念ながらこの作品の世界観には合っていないように感じた。

2023-82

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隣組

5.0心?

2023年6月3日
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鑑賞方法:映画館

78本目。
波紋観終え、缶コーヒー飲む余裕もなく、すぐに着席。
おいおい、安藤サクラに野呂佳代、生まれ変わりとか言ってたら、ブラッシュアップライフかよと、またいつもの悪い癖。
でも子供2人に怪物?
観る前からの?だったけど、最初の方で怪物=人の心かと。
ちょっとしたボタンの掛け違いだったりとかで、まあ色んな要因で染まった顛末?
と結末を予想したんけど、最初の展開のやるせない気持ちにメンタルやられそうになったり、後から分かるストーリー、雨上がりに、心洗われる気分になる。
そう思ったのは、やっぱ子役2人の芝居そのものなのかな。

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ひで

5.0レビューを読むな

2023年6月3日
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監督是枝裕和•脚本坂元裕二•音楽坂本龍一
プロモーションが情報抑え気味だったから、いろいろ知る前に観た方がいいんかなと思って公開2日目の朝っぱら

これは凄い、カンヌ脚本賞も納得、いや素晴らしい

事前の情報は完全に遮断して観るべし、何か聞こえて来そうになったらアバババ耳塞いで

ちょっとでも中身書いてあるレビューは全部ネタバレマークつけるべき、これから観る人は、ほんと何も見ないほうが良いよ

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sysr