「怪物は。。」怪物 iroiromanさんの映画レビュー(感想・評価)
怪物は。。
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誰もが誰かにとっての怪物になりうる。
親、教師、校長、同級生、そして湊と悠里。
それぞれの視点から見た一連の出来事の顛末。
ナレーション少なめで、余白を解釈で穴埋めしながら鑑賞する必要があるものの、登場人物たちそれぞれの主観がうまく描かれていた。
人は自分が見たいものだけを見てる。
そして自分が見たいものだけを人にも見てほしい。
自分と違う価値観や考えを持つ人を恐れて怪物扱いする。
また、自身も人から不本意にも怪物扱いされる。
普通とは?
自分にとっての普通が他の人にとっての普通ではない。
自分にとっての普通は他の人にとっての幸せではない。
ラスト、これ以上ない幸せな表情で明るく走り去る子どもたち。自分たちだけの世界でしか幸せになれない子どもたちの現実が浮き彫りにされたようで、「僕は可哀想じゃないよ」と言われているようで、親としての絶望、哀しみに胸が締め付けられた。
子を持つ親として、心穏やかでない描写が多く、子どもたちとしっかりと向き合って話を聞いてあげたい、そして自由にしてあげたいと考えさせられました。
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