「カンヌで評価されたこと、わかる」怪物 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
カンヌで評価されたこと、わかる
日本でこういう映画ができたことが嬉しい。子どもに焦点を当てたこのタイプの映画はフランス語圈や制作にフランスが入っている作品に多い。「トム・ボーイ」「Girl ガール」「リトル・ガール」「無限の広がり」など。だから「怪物」がフランスの映画祭で評価されたことは嬉しい。
坂元さんによる脚本が素晴らしい。今のところ是枝監督の映画(あまり好みでないしそんなに見てないけれど)の中で一番好きだ。キャスティングがよく、二人の子役が映画の質を高めていた。視点と時間軸変化の映像化が現代的・羅生門構成で頭の中でカチカチとポイントを変える感じが快感だった。ワクワクする要素と音と映像と光と暗闇と美しく恐ろしい自然を追いながら最後まで息を詰めて見た。
「男らしく」「男だろ」とか、「子どもが普通の家庭をもって子どもを持つまで」(そこまでがんばるとか、そこまで出来たら自分の子育て終了)とか大きなお世話なんだけど、お母さんも先生もそう言ってたね。子どもは苦しいけどお母さんのことも先生のことも好きだからどうしていいかわからなくなってしまう。
誰かだけしか幸せになれないのは幸せって言わないんだよ。この箇所の田中裕子にほっとした。
緑がきれい、秘密基地が懐かしい、このお話の結末は決めないでおく。
素晴らしいコメントありがとうございます。
監督が私たちへ問いかけている作品かなと思いました。
ralismanさんお仰るように、少しでも変化できるような希望こそ、本当は主題にすべきなのでしょう。
ただ、そのあたりを視聴者に委ねて見方をディスカッションしてもらうことを策略したのかもしれません。
この正解のない物語に答えを出していくのが私たちの役目なのかなと思いました。
校長先生は孫の件もあって、万全な状態ではなかったと思います。
でも、音楽室で湊に言ったことは、人としても教育者としても、本音だった気がします。
胸に沁みる言葉でした。
talismanさんコメントありがとうございました!嬉しかったです。
いつもは映画のラストも色んな解釈が出来る方が好きなんですけど、この映画を観た今まさに溺れてる人の中には、はっきり「あなたは大丈夫だよ」って言ってくれる事を必要としてる人もいるかなって。そう勝手に想像して、勝手に悶々としてました笑
僕もラストの、疾走する2人と世界の輝きが好きです。
以前共感いただいたレビューに再度共感ありがとうございます。たまにお酒を飲んだ状態でレビュー上げてしまうことがあり、後で読み返して何書いてるのかわからなかったりします(笑)。お恥ずかしい限りです。
変なレビュー書いてたら間違いなくお酒が入ってると思っていただければ幸いです。
talisman さん、コメントありがとうございます。
昨日2回目観てきました。少し自分のなかで評価が変わって、くそ長いレビューが更に長くなってしまいました😅
やっぱり腑に落ちないところがあった映画は何度も見直した方が良いですね。他の📽️も観たいので優先順位を調整するのに苦労もしますけど。
私はあまり皆さんのレビューは読まない方(失礼!)なんですけれども、『怪物』は観た人によって好き嫌い、感想、分析がそれこそ(好し悪しではなく)百人百様で、人間って皆感じ方や考え方が違うんだと今更なから分かって興味深かったです。
共感ありがとうございます。
第一幕で早織さんに肩入れして観ていたのですが、きっと彼女の主観が入ったシークエンスだったように後から感じました。人それぞれの多様性も描いていたようで、再見必至ですね。
もう一度劇場で『マリオ』を観たいと思ってましたが、こちらを見てしまったからにはまたこちらが見たくなりました。
でも6月は観たい作品が目白押しで、果たして時間あるかどうか…。
あの2人のその後を想像しました。
仮面ライダーシリーズのイケメン俳優として活躍する湊が、ある事件をキッカケに転落。歌舞伎町のゲイバーで飲んだくれているときに、依里に声をかけられる。