「味ある顔のオジサン達による覇権絡みの抗争劇」野獣の血 regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
味ある顔のオジサン達による覇権絡みの抗争劇
まず率直な感想は、韓国はイイ顔したオジサン俳優が映えているということ。韓国映画はほぼ観なく、出演俳優達がどれだけ有名なのかとかも分からないため、正直顔の識別に戸惑いっぱなしだったものの、出てくる俳優がどれもこれも味のあるイイ顔した人ばかりだなというのは理解できた。ただ、主演のチョン・ウが、どうしても大泉洋と松山ケンイチを足して2で割ったような容姿にしか見えなかったけど。
閑話休題。
この手のジャンルには“仁義と裏切り”要素は必要不可欠。出世と覇権が絡んだ野獣達の抗争劇というストーリー自体に新鮮味がないのはやむを得ず。ただ、ド派手な銃撃戦を避け、鉄棒やナイフといった原始的武器での乱闘シーンを盛り込んだあたりの生々しさは、実に韓国っぽいというか。
『ソーシャル・ネットワーク』のマーク・ザッカーバーグが、巨万の富と数百万のネットフレンドを得た代わりに1人の親友と袂を分かったように、何かを得るには何かを失わなければならない。それはサクセスストーリーに付きものとはいえ、哀しき宿命だ。
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