「レディースデイ950円とは凄い‼️」それでも私は生きていく グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
レディースデイ950円とは凄い‼️
本日はこどもの日ですが、シネスイッチ銀座は、レディースデイということで、女子なら950円で映画が見られます。チケット売り場も入館も行列が出来てました。
10:10のレア・セドゥーの映画もほぼ満席。ぱっと見の印象では、女性客が9割‼️
ということで、クレマンが無責任な下衆野郎でなくて、ホッとしました(これからどうなるのかはわかりませんが、一応それなりにレア・セドゥーが救われないことにはならないよね、という終わり方だと私は理解したのですが、女性目線ではどうなのでしょう?)。
基本的には、あるシングルマザーとその家族に関わる日常を淡々と描いていくので、ストーリー的に盛り上がることはありません。たぶん、鑑賞者それぞれの体験を通して共感する部分がどの程度あるのかによって、胸に沁みるか、つまらないと思うか、受け止め方は様々だと思います。
私にとって一番心に残ったのは、というより羨ましいと思ったのは、施設に入居した父親の遺品(まだ死んでないけど)整理をしてる時の母娘の会話。
ドイツ文学(哲学)に造詣の深い父親の蔵書を本棚に移しながら、レア・セドゥーが娘に言います。
(以下の会話は、私の怪しい記憶に基づくので、多少脚色が入ります)
母 これらはお父さんの人生なの。
娘 でも人の書いた本だよ。
母 背表紙を見てると、これらの本を選んだ人の思いが集まって肖像画になるの。
断捨離しなきゃ❗️
と言いながら、私の買った本やDVDを、一気に処分したがる配偶者の圧力をいつもかろうじてかわしてきた身としては、もう泣けてきて泣けてきて…😂
難しい哲学書や高尚な純文学とかは無いけど、本屋大賞とかこのミス大賞はあるし、小津や黒澤よりもタランティーノとかトム・クルーズとかのほうが多いかもしれないけれど…