キラーカブトガニのレビュー・感想・評価

前回見たカブトガニは“さかなのこ”に登場した保護された迷い子。
今回は可愛げのない人食いカブトガニ。

エクストリーム作品という事で、コメディとして観ようと心に決めて臨んだのですが、
まぁそれが正解でした。
トンデモ展開で突っ込みたくなる点は山盛りですが、結構楽しめました😂

おバカさ、チープさが突き抜けていて、一種の清々しさを感じる映画でした。

冒頭のチープな原発大爆発ですっかり心を鷲掴みされました。
ホラー映画、パニック映画の王道展開からの
日本人なら誰もが胸アツになる展開の後半まで
シネコンでこんなB級映画が観られるなんで最高だゾ😀

今年30本目（合計683本目／今月（2023年1月度）30本目）。

結局、よくあるB級映画としてよく引き合いにだされるサメを、カブトガニに変更して作品をつくってみたら？という趣旨が一つあります。やはりできるのはB級ですよね(^^;。

このB級というのもいい意味でも悪い意味でも使うけど、「B級映画の代表例」として「わかっていていくもの」でいってあとからああこういうのはおかしいし、ましてサメ映画がいわゆるB級扱いされていて一部のコアなファンがいる現状で、ではサメをカブトガニにかえたらどうなる？というのがこちらの作品です。

　そうですね。サメからカブトガニに変わったところから、一部展開が大きく「広がったかな」と言える部分はあります（カブトガニのほうが明らかに移動可能な範囲が広い）。
しかも「なぜか」カブトガニというあたり…。別にカブトガニには「罪」はないんですけどね…。

　映画自体は、登場人物が10人くらいでわかりやすい、これ、B級の掟だと思ってますから。そして、謎の発言をしたりされたりというのもでます。何か間違い？？と思って見ていたらそこには妖しいカブトガニが…。このままこんなことしてていいんでしょうか？ということで後半はカブトガニとガチで戦ったりと思えば逃げたりと、結構ドタバタ的な部分も見られます。

　サメ映画といえば（良い意味で）B級ですが、カブトガニに置き換えた本作でも基本的な「置き換えのルール」はそのままだったので良かったです。
B級映画というとよくないイメージもありますが、映画好きな人は一度はいわゆる「B級」を見てほしいな、というところです。

　結末に関してはネタバレになりますので、伏せておきましょう。

　なお、最後に普通の映画と同じように「動物は傷つけていません」が出ますが、この映画、さらに「カブトガニの栄養は費用に効用で…・」といった「うたい文句」がつきます。
（一応調べてみましたが、科学的には一応正しいようです）。

　まあ、あれだけ「ボコボコにされた」カブトガニの肉（？）なんて食うんだ？とか謎は一杯あるけど、それを突っ込まないのがＢ級の掟なので。
まぁ、Ｂ級映画の「あるべき姿」を全部集めたら「カブトガニ版でも作れました」ということになるのではないかな、と思います。

放射能被曝により共謀＆巨大化したカブトガニの群れ襲われる話。。

鼻歌歌いながら？浜に上がったカブトガニが被曝するところから始まり、明確なレシピが定まっていない某有名カクテルな流れで、あれ？モンスターパニックっていうかドタバタコメディ!?しかもCGが超安っぽいw

足の不自由な男の子とその兄貴の保安官代理、男の子の彼女と教師のママという4人＋ちょっとイッちゃってる同級生を軸にワイガヤ襲い来るカブトガニから逃げたり戦ったりという展開。

どこにも振り切れてはいないけれど、エロ有りゴア有り笑い有り、有名作品のオマージュなんかも有ったりするけれど、ちょっとふざけ方が中途半端でイマイチ笑いに繋がらない。

こういう巨大化生物ものをガチのスリラーでやられるのは個人的には好みじゃないので、コミカルなのは良かったんだけどね。

三大怪獣なんちゃらとかみたいなチープなコメディが好きな人にはオヌヌメかなw

パシフィック・リムの制作予算を極限まで低くしたらできた映画感(褒め言葉)

始まってすぐCGとわかるカブトガニ。
後半は着ぐるみとわかるカブトガニ。

ザ・B級！
B級の王道！

しかし、はなからB級と思って観に行ったので楽しかった。
普通のホラーだと思って観る人はガッカリするだろうけどね。

こういう映画にツッコんじゃ野暮なんだろうけど、
カブトガニが鳴くのはナゼ？
高校生(多分)が猫の解剖する？見るからに人形だったけど。
高校生が数時間で巨大ロボ作れる？
進化したやつらの姿はもはやカブトガニには見えない。ただの怪獣。
最後は光線で倒してたけど、だったらロボ作る必要無くない？

などなど、ツッコミどころしかない映画だけど、それを楽しむのがB級映画の楽しみ方だと自分は思っています。

ここ数年で観たキラー系の映画は『キラードーナツ』はまぁまぁ、『キラーソファー』はクソ映画でしたが、キラーカブトガニは面白かった！

おそらく、この監督は特撮好きで『グレムリン』や『パシフィック・リム』のオマージュだろうなって思わせる所もありニヤッとする。
しかも、ラストシーンは日本！
富士山のふもとでバトル開始で終わる。
特撮と言ったら日本だからね。

一つ不満があるのは、パンフレットに人物紹介が載ってなかったこと。
映画観たあとは人物紹介を見るのが楽しみなので、人物紹介が載ってない又は見辛いのは自分の中でマイナスポイント。

特に先生役の女優が美人でちょっとエロくてけっこうタイプだったので情報を知りたかった。

正直、この映画に1900円払うのは勿体無い気もする。
レンタルで300円くらいで良いかも。

でも、こういうB級好きな人にはオススメできる映画だと思います。

もはや怒る気力も湧かん…