「かなり荒れそうな予感…。予告編等見ていくのをお勧めに見えるが…。」禁じられた遊び yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
かなり荒れそうな予感…。予告編等見ていくのをお勧めに見えるが…。
今年306本目(合計956本目/今月(2023年9月度)16本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
9月9日(土)で見た映画では最後になります。
かなり荒れそうな予感ですが、シアター自体は満席なのが印象的でした。
結局のところ、この映画の低評価の理由として「極端にストーリーがわかりにくい」「何がなんだかよくわからない謎の展開に飛びすぎ」等の論点があろうかと思います。投稿する前は「2023年ワーストの映画か…」と思ったくらいですが、そこまでの無茶苦茶さは、2021年、2022年の「大怪獣~」や「それがいる森」などとくらべて「1ランク程度非難の度合いが下がる」というところです。
またこれも結局他の方の意見の繰り返しになりますが、日本のホラー映画(Jホラーというの?)が結局2人か3人の監督さんにしか作られていない(ミニシアター等で放映されるものは除く)事情もあり、「切磋琢磨する」という土壌が作られていないのではないか、換言すれば、「映倫が認めればそれでOK」、あるいは「有名・人気女優(男優)を参加させればそこそこ何とかなるだろう」というところから、ヘンテコな映画のオンパレードになっている「負の循環」があり、そこからもう「ホラーが見たければ日本映画ではなく韓国でもアメリカでも海外のもので」というある意味それも悪循環が生じる「その悪循環の入り口」をいっているようで怖いです。
個人的にも、ストーリーの後半の展開から、「これはいわゆる宗教映画なのか?」(いわゆる宗教団体が出資して作られている映画があることはご存じの通り)とすら思ったくらいで、実際にそういう展開に飛んでしまうため(ただ、架空の団体ではある)、もはやもう「何が言いたいのか…」というところに大半尽きてしまいます。
一方で上述通り、採点においては一貫性を重視する立場で、過去の「それがいる森」や「大怪獣~」等と比較したとき、3.5以下にする積極的根拠も見当たらないため、採点上工夫して以下のような評価にしたものです。
繰り返しになりますが、「予告編などを見てみるかみないかを決める」ことを強くおすすめする(あるいは、このサイト以外にもいわゆる「映画評価サイト」はありますので、そちらも見るなど)ものです。もっとも、この映画、予告編の90秒などのいわゆる「予告動画」からは皆目つかない謎の展開になるので見ても見なくても一緒じゃなかろうか…という気がします。
採点に関しては以下の通りで「過去の作品の採点評価との相場を重視する」立場に取るため、採点上かなり「いじった」点があります。
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(減点0.8/映画のストーリーが本当によくわからない・ご都合主義すぎる)
序盤はもう何が何だかの謎展開で、とにかく理解が困難になる(ホラー映画といってもストーリーを無視してよいことにならない)一方、後半になると突然ご都合主義的に(まぁ、メタ的に言えば放映時間との兼ね合いで)いきなり急展開的にストーリーが進むところがあり、何を見せられているのだろう…という部分があります。ちょっとこれは厳しいです。
(減点0.2/(序盤のシーンで)警察から電話がかかってくる法的根拠が不明)
警察はありとあらゆる情報を持っているのではありません(特に会社の電話番号まで警察が持っていることがあまりにも不自然すぎる)。
(減点0.2/後半登場する、登場人物の子供時代に関する「とある施設」について)
ここは公的機関になりますので、宗教性を帯び、またそれを利用者に強要するような運営形態は、憲法上問題になります(20条、89条/ネタバレ回避のため条文番号でのみ記載)。
※ 刑務所でさえ、「20条・89条」は憲法上の規定のため、「その性質を帯びる行事に参加するかどうか」については本人の意思が尊重されます。
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