ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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【”運命に抗っても生きる!”第二次世界大戦末期に現れ、大戦後も復興途中の東京で暴虐の限りを尽くすゴジラを、大戦を生き延びた人たちが、日本の未来の為に命懸けで斃そうと奮闘する姿を描いた胸アツ映画。】
■1945年、特攻隊員だった敷島(神木隆之介)は、飛行機に不具合があるとして、大戸島へ不時着する。(だが、飛行機に不具合は見つからない・・。)そして、深海魚が浮かび上がる中、大戸島で伝説であったゴジラが現れる。
敷島は整備兵のリーダーである橘(青木崇高)から”機銃でゴジラを撃て!”と言われるが彼は固まってしまい、その間に整備兵たちを次々に殺す。
その後、敷島は心に傷を抱えながら両親の家を訪ねるが、隣人のキツイが情の厚い澄子(安藤サクラ)から死んだと聞かされる。
だが、敷島は闇市で典子(浜辺美波)と赤子と出会い、一緒に住むようになる。
◆感想
◼️ゴジラ映画でここまで、胸が熱くなるとは、鑑賞前には、正直思わなかった。
今作品はゴジラ映画ではあるが、第二次世界大戦に敗北した日本を再生しようと、命を掛けて努力する民の姿を描いたヒューマンドラマでもあるのである。
・敷島が再生していく日本の為に、危険を冒して機雷処理を志願する姿。
そして出会った熱き心を持つ船長(佐々木蔵之介)、野田博士(吉岡秀隆)、水島(山田裕貴)。
ー この3人と敷島は作業を進める中で心を通わせて行くのである。彼らは敷島家に招かれ典子の手料理を口にする。敷島と典子と大きくなった女の子はまるで、家族のようである。敷島にとって、大切なモノが出来たのである。-
・銀座で働き始めた典子は、上陸して来たゴジラの熱線が起こした突風により吹き飛ばされてしまう。
ー ゴジラが熱線を口から発するシーンは、数回描かれるが、背中の棘が青白く光り、不気味に隆起するシーンは山崎監督お得意のVFXを駆使したモノで秀逸である。-
・GHQも日本政府もソ連を気にして、手を出せない中、野田博士は元空軍の人達を集め、ゴジラを斃す策を提示する。
ー ここで、野田博士が言った言葉が再後半に効いてくるのである。
”日本は、人命を軽視し過ぎた。脱出口のない飛行機、果ては特攻だ!”-
・ゴジラを深海底迄落とし、再度海面に戻す作戦。短時間で増圧、減圧をさせる事でゴジラを破壊しようとする野田博士の作戦は、結局は上手く行かないのであるが、ゴジラを引上げる際に多数集まった船の数々。その中には負傷して乗船を船長に拒否された水島もいるのである。
ー 可なり沁みたシーンである。危険を顧みず日本の未来の為に集合した人々の善性が伺えるからである。-
■一方、敷島は終戦前に密かに開発されていた最新型戦闘機を、橘に殴られながらも自分の弱さの為に家族を亡くした整備兵の家族写真を彼に見せ、整備の協力を得る。
そして、敷島は上陸したゴジラを海面に誘導し、熱線を発する瞬間にゴジラの口に突っ込み、積んであった爆弾を爆発させる。
観ている側は「永遠の0」と同じか・・、と一瞬ガックリするが、敷島が橘が密かに作っていた脱出口から落下傘を付けて舞い降りる姿。
素直に感動する。そして、野田博士が言った言葉を思い出すのである。
<更に、亡くなっていたと思っていた典子が病院に収容されているという電報が届き、敷島は典子と奇跡の再会をするのである。
今作は、様々なシーンで胸アツになってしまった、ゴジラ映画で有りながら、日本の復興の為に努力した市井の民のヒューマンドラマなのである。>
ゴジラ映画+etc.
予告見てたので楽しみといえば楽しみという感じでスタート
ただそこまで大きな期待はせずに見ましたが、初っ端から特攻隊の話が来て今までのゴジラよりも人間ドラマすごいのかなと最初から予想できました
今までで一番重く、暗いかなと思う反面
日本でしか作れない原爆の被爆や黒い雨などの描写はメッセージせいがあるのかなと感じました
もちろん最後までツッコミどころはあるし、正直佐々木蔵之介さんの演技がちょっと気になったと思いましたが
全体的には楽しめました
ちょっと泣きそうになったのは悔しかったです笑
メロドラマ要素はいらないかなと
見る価値は全然あるかなと思います
戦争とゴジラのW地獄
こんな不幸な国がある?
って我が国の事ながら気持ちどん底で始まった。
勝てるはずもない戦争でその末期は、
鉄砲の弾がもうないから、体ごと敵にぶつかっていけと
今世紀で世界一最低of最低な指示を出し続けた大本営。
その最中にゴジラ出現?????は?????
不幸って「物語」になりやすいなーって感心したくらい(笑
敷島の弱さと対照的に女性陣の生きていく強さ。
とても気持ち良かった。
どの瞬間も地獄しかなかったけど、
アキ子の存在が本当に救いだったかな。
シンゴジラのスピード感はもちろんなくて
いつか観たゴジラ映画って感じでしたけど、
ゴジラの殺戮シーンは圧巻でした。
始まってすぐやところどころのゴジラ出現シーンで、
観ていた子供が怖い…怖い…とか、帰ろ?って言ってる声が
聞こえてきてて、こりゃ夢に出てきそうだもんなって
逆にほのぼのした(笑)
神木くんの子供の抱き方がぎこちなさすぎて
切羽詰まったシーンなのに個人的にはちょっと吹いたw
ごめんなさい!!!!!!!!
立花整備長(?)の漢気で涙止まりませんでした。
ゴジラ映画ではあるが…
作中のゴジラが登場するシーンは素晴らしいクオリティです。
意外性はないものの恐怖の象徴といった印象で大怪獣ゴジラが若干ベタながらも圧巻のCGで描かれています。
そこだけをつまみ食いするなら5点の映画でした。
問題は人間ドラマ部分にあり、これが終始一貫してチープです。
主人公は現代の価値観で戦中戦後にタイムスリップしたような言動を繰り返します。
役者全てがオーバーな演技で全編を通して安っぽく、チープなテレビドラマを見ている気分にさせられました。
また話の展開もありきたりで、よく言えば王道ですが意外性などは皆無。
ゴジラ関連の撮りたいシーン(画)が先行していて、ストーリーを後付けしたようなクオリティになっており、とにかく酷いの一言です。
戦後の混乱期なのに神木隆之介の顔が常に綺麗なあたりや、セリフの節々や喋り方が時代に則していないなど、気になる点だらけでした。
上記が1点のため、ゴジラ関連シーンの5点と相殺して3点といったところです。
ゴジラ関連シーンの迫力から劇場で観ることをギリギリおすすめします。
また今作はゴジラを禍をもたらす恐怖として描くホラータッチな作風でもあるので、お子様を連れての鑑賞はおすすめできません。
戦後×ゴジラ 見やすい良作
敗戦後の日本を舞台とした本作では戦後の人たちの文化や苦悩について描きつつも未知の怪物との戦いが描かれました。
どちらに関しても見やすく(予定調和的)でおもしろかったです!
ノリコがあのまま死んでたら「あの死に方はあんまりだろ!」と星2ぐらいだけどちゃんと生きててよかった笑
タイトルなし(ネタバレ)
最高映画です。2023年度1位でしょう!
まず役者陣が素晴らしい!
みんな本物の役者だ。タレントみたいな半端な人はいない。
そして映像と音楽、ゴジラの咆哮も素晴らしい!
ゴジラが吐く放射線も大迫力。余波が街を襲っていく。敷島を守って飛んでいった典子。あれはもう助からないよなぁ。
ネタバレ
敷島は特攻隊だったけど、母に生きて戻る事を約束していたので、飛行機の故障と偽り不時着用の島に降りた。
島にはエンジニアがたくさんいたが、橘に飛行機に不備が無いと指摘され、特攻から逃げてきたことを見抜かれた。
敷島の前にゴジラが現れる。家よりは大きいがまだゴジラは幼い。エンジニアと敷島は隠れる。仲間が敷島に飛行機に搭載されている武器でゴジラを攻撃するように支持する。敷島は言われた通り飛行機の所までゴジラに見つからないように進み、操縦席に乗り込む。しかし、眼の前のゴジラに恐怖し攻撃できなかった。隠れていた仲間の一人が銃を発砲したことをきっかけに、ゴジラがみんなを襲う。敷島も飛行機の爆破に巻き込まれ気を失ってしまう。
敷島が気付くとゴジラはいなくなっていた。
仲間たちの屍が整列している。そこに橘がやってきて、敷島のせいだと罵った。
日本への汽船で橘は敷島に仲間たちの持っていた遺品(写真)を手渡した。
敷島は実家に帰ると、家は壊されていた。隣人の澄子が敷島に気付く。澄子は敷島が特攻から逃げてきたことを悟ると敷島を責めた。澄子は子供を戦争で失っている。
戦争でぼろぼろになった街で、敷島が歩いていると、典子が追ってから走って逃げている。敷島は典子から赤子を手渡され、典子はそのまま走って逃げていった。
しばらくして敷島が赤子を抱えて路地に入ると、典子が待ち構えていた。
こんなすごいゴジラ見た事が無い。
本作は大戦末期から話は始まり、戦後の復興期を舞台としているのだけど物語としては初代を大きく意識していて各所に初代をオマージュした光景が見られる。
それだからと言って物語の面白さが損なわれているかと言われるとその様な事も無く、圧倒的な絶望感を上手く表現していると言える。
シン・ゴジラも圧倒的な存在では有るが、今作は戦後間も無い正に何も無い時期に表れた災厄の象徴でこんなんどうするんだと言うのが的確な表現に思えた。
ラストでゴジラを倒す方法も初代をオマージュさせるが今回は監督が犠牲者を出すラストにしないと言う思いから主人公周りの人間は誰も犠牲に成らなかった。
最後は希望を感じさせる終わり方であり、ゴジラ映画では毎度の続きを匂わせる様な終わりに成っている。
子供には退屈かな
年代設定とか戦争ネタは子供には理解不能かもしれませんね。
大人感覚だと内容的には大満足。
ゴジラは怖いし絶望感もあるし。
途中、浜辺美波が爆風で飛ばされたシーンでは「えっ!」と声が出ちゃいましたね。
この時は辛かったし少し泣いたしゴジラが憎らしかったな〜。
ヒレがブルーの閃光を放つのはカッコよかったけど。
戦争が終わって復興を始めた東京にゴジラが来るなんて最悪ですね。
どうやってやっつけるのか本当にこれで倒せるのか疑問でしたが細胞へのダメージがあったから頭部への攻撃が致命傷だったのかな?
エンドロール前の沈むゴジラの細胞が生き返りそうでしたが海底で死滅するのか?続編があるのか?期待しつつもう一度は映画館で観たいですね。
1カットの橋爪功さんのインパクトが笑えました。
電報の内容が気になりましたが、まんまと最後は泣いちゃいましたね。
生きてて良かった!!
劇場で見て良かったのは良かった
浜辺美波が何故最後生きてたのか…
そこがご都合展開すぎて最後の最後で評価ダダ下がりです。
今まで島でのトラウマに悩まされた神木隆之介。けれどゴジラとの戦いで勝利し、逃げる自分から立ち向かう自分に成長し、一歩進みました。
でもそんな簡単にトラウマが消え去る訳ではありません。
死んだのは事実で、変えられないですから。神木隆之介があそこで撃ってたとしても恐らく意味はなかった。けどそれは結果論でしかなく、いざ人が目の前で殺されても何も対抗できなかった自分がトラウマなんだと思います。
これからも時々悩まされるかもしれない。そんな悪夢に悩まされながらも、浜辺美波が生きてと願ってくれてその優しさを胸に、明子と共に、また浜辺美波も心の中で共に生き続けている。
そんなエンドはどうかな、なんて妄想しました。
戦闘シーンは迫力あって良かったな。
序盤の人が死んでいくシーンはリアリティがあり、絶望感がとてつもないです。
ゴジラって建物とか街を破壊するシーンばかりの印象でした。もちろんその影響で人はたくさん亡くなってると思います。けど直接的に人を殺すシーンは初めて?あんなに印象に残るゴジラによる惨殺シーンは初めて見ました。
海戦カッコよかった!
浜辺美波が居座るまでの流れが割と飛ぶので、は?とはなりますが神木隆之介には島での事により贖罪の意識、また戦後という事で助け合いの精神もあるからしゃーないのかなとは思います。
がちょっと唐突すぎるかな。
ゴジラの迫力を感じるにはやっぱり地上波よりも映画で見た方が良いのではないかな、と思います。
追記
コメントいただけたのに返信の仕方分からないのでこちらで失礼します泣
ほんとにそうです。主人公が生き残るというだけでも(まぁ伏線はありましたが)ご都合主義なのに浜辺美波まで生き残ってたら…。
これは薦めようと思ったのにそこで「あ、やっぱやめよ」ってなりました
鑑賞して損はない
ゴジラの描写は、申し分ないと思います。
ドラマ部分、もっと練らなかったのが、全体のバランスを崩してる感じがします。
3万人以上亡くなってるのに、政府が動かない?動けない?、んな馬鹿な。
いくらなんでも、政府を馬鹿にし過ぎでしょ。
一言、勿体ない作品。
安藤サクラさん、出演数減らしましょう…
演技力が安定してるのは分かりますが、
また出て来た!と、気になってしまう。
GOD OF DESTRUCTION!!
戦後の日本でゴジラvs人間の話。
特攻隊員の敷島浩一、特攻にビビってルートから脱線、機体の不具合があったと嘘言って機体の整備施設へ…その日の夜、敵襲撃の警報が鳴るも敵は現れず…。その直後、海の水面に浮かびあがる深海魚…、「深海魚が浮かびあがる時には巨大生物が現れる」と言われてる…海を渡り戦後の日本関東へ追い打ちをかけるように現れた破壊神ゴジラ!
どちらが生き残るか…破壊神ゴジラ対人間のストーリー。
めちゃくちゃ面白かった!!
鑑賞前は在り来たりパターンで人間同士の無駄なやりとりで時間潰して肝心なゴジラシーンは短い、もしくはストーリー小難しいで掴みにくいのかな?何て鑑賞前は思ってたけどストーリーはシンプル、私的には人間ドラマよりもゴジラを観にきてる。そのゴジラのカッコ良さを存分に見せてもらった気がした!
これは映画、作品!主役はゴジラ!日本、街がどうなるとかでなく、いかにゴジラをカッコ良く、恐ろしく、圧倒的な存在感で見せてくるかが肝だと思う!
ゴジラの背びれが伸びてからの青白い閃光、口から放つ「放射熱線」のシーンはカッコよすぎた!銀座で放った放射熱線はカッコ良すぎたし直後の爆風も痺れた!
ゴジラ作品全てを観たわけではないですが私の観た中では過去1カッコいいゴジラ作品!
橘から敷島への一言「生きろ!」は涙。
ラストの電報からの無事だったサプライズは泣けた。
神木君、浜辺美波さん…他のキャストもいいけどやっぱり安藤サクラさん最高ですね!
期待を裏切らない
期待を裏切らない内容でした。
日本の敗戦直後が舞台です。劇中で理由の説明はありますが、占領軍であるGHQは静観、復員兵達がゴジラの駆除に挑みます。しかし、ろくな装備もなく、全く歯が立ちません。ゴジラの兇悪ぶりはかなりのもので、為すすべもなく、東京が破壊されてゆきます。生身の人間が襲われる描写もあります。笑ったりホッコリできる場面はほとんどなく、絶望に覆われた重い場面がこれでもかというくらい続きます。ゴジラはこうでなくてはいけません。
CGの出来が素晴らしく、映画館の大きな画面で見ても、敗戦直後の東京の景色、ゴジラの動き、逃げまどう群衆、日本軍の各種兵器、背景にも違和感がありません。迫力満点でした。
クライマックスでここぞと流れるテーマ曲にテンションが上がります。
満足度の高い映画館でした。満点でない理由は、ドラマパートが重く、長過ぎるように感じたからです。それを除けば、満点でした。
普通に素晴らしい
封切り前から戦々恐々として期待と不安が入り混じった「ゴジラ−1.0」。
予告編が最高だったのでかえって過度に期待してはいけないと思いながらも初日初回で観て来ました。
印象としては大変素晴らしいゴジラでした。
もし「ファイナルウォーズ」以来19年ぶりのゴジラだったら(つまり「シン・ゴジラ」が存在していなければ)、今までのゴジラの歴史を塗り替える衝撃の一作だったと思います。
もちろん実際に「シン・ゴジラ」の後で見ても見劣りしない、高いハードルに負けなかった見事な作品だと思います。
まずゴジラの生物感は過去最高でしょう。
本当に生きている巨大生物を見ているようです。
それからその凶暴さや底知れぬパワーは圧倒的で、観る者を絶望に落とします。
ドラマパートにはかなりの重きが置かれており、ストーリーとしては人間中心と言えます。
ただその分ゴジラの破壊はそれほど多くは無く、クライマックスは一回目の銀座周辺の壊滅シーンになります。
世界観はあまり広いとは言えず、大変な脅威でありながらローカルな感じはします。
あれほどの破壊力を示しながら、日本や世界の存亡という危機感を感じないのは不思議です。
やはりストーリーが主人公の私的なものだからでしょうか。
またラストはちょっとGMKの焼き直しっぽく、B級テイストになったのは残念です。
ここはやはり「シン・ゴジラ」は上手かったですね。
山崎監督ならここはいっそ直球でハッピーエンドにして欲しかったと思います。
正直予告編からはもっと凄まじい作品(世界が滅ぶような)を期待していたのですが、劇中でも「ここがあのシーンなの?」と困惑したところも少なくありませんでした。
また確かにホームドラマのようなテイストもあり、良くも悪くも普通の日本映画的ですが、その辺りやや抵抗を感じるところもあります。
いずれにしても国産でこれからも質の高いゴジラ作品が観られることを期待したいと思います。
ご都合主義でも胸に響く帝国海軍の敗者復活戦!
今までに見たことのないゴジラ映画という点では大成功だろう。
何よりも、「海棲生物」としてのゴジラと、そのゴジラとの「海戦」が存分に描かれていて見応えがある。
特に、ゴジラが小さな掃海艇を追いかけるシーンは、ゴジラの背びれが巨体なサメのようで、その前方にゴジラが頭部を現わすところは「MEG」よりも恐ろしい。
クライマックスの舞台が海なのは、第一作と同じだが、水圧でゴジラを倒そうという発想は斬新で、オキシジェン・デストロイヤーよりも遥かにリアリティがある。
砲身を撤去した駆逐艦(雪風!)と多数のタグボート、そしてプロペラ戦闘機(震電!)でゴジラと戦うところも面白いし、危険を顧みずに難敵に立ち向かう男たちの心意気には、思わず胸が熱くなった。
ゴジラが放射能熱戦を吐く前に、背びれが撃鉄のようにせり上がる新たな仕掛けも、サスペンスを高める効果を上げていると思う。
その一方で、不自然さや違和感を感じるところがない訳ではない。
主人公は、特攻を逃れて生き残ったことに負い目を感じているが、それならば、申し訳ないと思う相手は、大戸島の整備兵よりも、同じ航空部隊の特攻兵の方なのではないか?(ここは、同じ山崎監督の「永遠の0」とも相通ずるところがあるので、特に気になった。)
若い男女が一つ屋根の下で暮らしているのに、なぜ、いつまでも結婚もせず、互いに敬語なのか?(後に、それは、主人公の戦争が終わっていないからだと説明されるのだが、それでも、あまり納得はできない。)
主人公は、ゴジラが東京に向かっていることを知りながら、なぜ、避難しようともせず、しかも、わざわざヒロインを銀座に行かせてしまうのか?(ここが、この映画で最も納得がいかないところである。)
その他にも、ヒロインが、ゴジラにくわえられた電車からせっかく生き延びたのに、その直後に爆風で吹き飛ばされてしまうところにも、話の繋がりの悪さと、必然性のない死への違和感を覚えてしまった。(ただ、この展開は、後に覆されることになる。)
そして、ラストで、ゴジラに特攻したと思われた主人公と、銀座で死んだと思われたヒロインが、共に生きていたというオチが用意されているのだが、これも、ご都合主義と言えば、その通りだろう。
ただし、この出来過ぎな展開には、なぜか不快感は覚えない。
それは、「生き残った者は、残りの人生を生き切るしかない」という作品のテーマが、ここで具現化されているからだろう。
さらに、ゴジラとの戦いを「戦争」と捉えるならば、この映画で描かれるのは、太平洋戦争の敗者復活戦に他ならない。
あまりにも人命を軽視した戦争の反省を踏まえて、海軍の生き残りたちが、今度は戦死者を出さないと誓う姿には胸に迫るものがあるし、その意味で、1人でも犠牲者が出てしまったら、ゴジラとの戦争に勝ったとは言えないのである。
主人公やヒロインの生還は、確かにご都合主義ではあるものの、それ以上の説得力を「生きろ!」というメッセージに与えていると思えるのである。
ゴジラ映画の頂点
公開初日、最初の回、期待を込めて観てきました。素晴らしい作品です。感動です。ゴジラ映画で涙を流している人多数。終演後に大拍手。これが観たかったゴジラなんだなと改めて思いました。圧倒的なゴジラの威力と人間の無力感の表現、その中での人間ドラマをちゃんと見せてくれている点に感心。山崎監督は、これ作りたかったんだと感じることができます。また、キャスト陣も素晴らしい。神木君と浜辺さんには、朝ドラ以来また泣かされました。ただ、ラストに生きていた大石典子の首の黒い痣が気になります。なぜ典子が生きていたのか?解らないという人がいますがここが伏線になっているところです。鉄棒シーン、頑張っていましたね。また登場したメカ達も好みでした。特に震電に感動です、飛んでいる姿を観ることが出来るなんて予想していなかった。もう一度観てこようと思います。
永遠のゴジラ0
なかなか良かったと思うが、途中永遠の0みたいな曲が流れると、ちょっと笑ってしまった
放射能を出す時は迫力あって凄かったがもう少し街を破壊するシーンが欲しかった
シン・ゴジラの後にしては期待を裏切られる事がなかったので良かったです
過去一でカッコいいゴジラ
2023年 19作目
まず、今まで昭和、平成、アニゴジ、ギャレゴジ、シンと見てきて、1番好きなゴジラでした。
ストーリーも圧倒的な絶望感とそれを邪魔しない、しっかりとしたヒューマンドラマに興奮しっぱなしでした。
ラストにチラッと見えたゴジラ細胞?に次回作への期待も高まりました。
今後はギャレゴジの派手な怪獣バトルも、山崎ゴジラもどんどん続いて、昔のようにどんどん新しい怪獣やドラマを見せて欲しいです。
戦争後×ゴジラ
戦争後の人の人生の苦難にゴジラと言う謎の巨大生物との話しだと思った。
熱線を吐く際の背鰭に過去の作品無かったシーンが追加されている。
恐らく、次回作の可能性があるのかもしれない。
EDの前にそのシーンがあった。
今は分からないが、戦争の授業をしている学生は観た方が、より一層「戦争」が何か?わかるかもしれない。
若しくは、これからの世代も。
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