ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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らんまんとまんぷくと三丁目の夕日と永遠の0
細かいストーリーより脅威の対象としてはゴジラをしっかり作り上げているVFX技術の凄さを感じた映画でしたー
素晴らしい映画をありがとうございましたm(_ _)m
らんまんを直近迄視聴していたので主役お2人のセリフ等何だか違和感を感じ、まんぷく再放送をまさに視聴している最中なので安藤サクラさんのきっぷのいい江戸言葉にも違和感。三丁目の夕日での吉岡さんをどうしても重ねてみてしまい渾身の作戦も失敗するのではないかと心配になり永遠の0の突撃シーンを重ね合わせざるを得ないラストシーンを思い出した。何だかいろんなドラマがフラッシュバックしてしまい折角のヒューマンドラマ性にイマイチ入り込めなかったのは残念です。ただど迫力でリアリティいっぱいのゴジラは必見です。
間違いなく今年最高傑作映画の一つ
旧軍兵器vsゴジラというだけでアガる!登場シーンのカメラワークも秀逸で、いちいちカッコいい。それでアップになっても邦画でよくある(なんならシン・ゴジラでも隠せてなかった)CGらしい粗が全然無いのだから凄い。
役者さん達の演技が過剰というが、むしろアレくらいの方が分かりやすいし、見ていて感情移入しやすいので丸。そのおかげでゴジラがまぁ怖い怖い。ちゃんと怯えて逃げ惑うもんだから相当恐ろしく映る。
過去作オマージュも多く、クォリティの高さも相まって新規も歴代ファンも楽しめることは間違い無いでしょう!
ただ、ちょっと説教臭いシーンも無いではないかな〜という印象。特に旧軍、政府の体質について語るところとか。
総じてレベルが高く、シン・ゴジラの造り出した大きすぎる「壁」を超えた映画といえるでしょう!
安もんのゴジラ映画
最初にCGは良かった。最後の伊福部さんの曲も良かった。けど、それだけかな。
せっかくシン ゴジラで持ち直したのに、またこの体たらくか。昭和もいいし、人間ドラマもいいけど、主体はゴジラであるべきやからね。
まず、軍隊、戦争の描写がめちゃくちゃ中途半端。こんなのに時間を割きすぎてゴジラの描写もいい加減。ゴジラか戦争史観かはっきりしろ。
また、戦争史観も本当に安もん。チープ過ぎる。その他にもゴジラ映画やから仕方ない部分もあるにしろあまりにも都合良すぎてリアルな感じがしない所満載。
・最初に島で襲われて橘と敷島だけ助かる。
・浜辺美波が突然同居
・浜辺美波、電車で襲われて助かる→超人か?
・浜辺美波、爆風に飛ばされて助かる→超人か?
・ゴジラがきてもみんな見てる→逃げろよ
・震電の爆弾→どうやって調達?
・民間の船団が突然助けに来る
・安藤サクラの無駄使い
・安易な戦争史観→遺族への冒涜
・ゴジラを人間が破壊するな
・機雷除去のメンバーが日本代表?
・こんなに簡単に兵器作れたら戦争に勝ってたんじゃない?
神か悪魔かそれもわからない畏怖する存在のゴジラに対して、人間がどのように謙虚で必死に対応するか、それを芯にドラマを作ってくれよ。
あくまでも主役はゴジラです!
初代のあの人がチラつくたびに気持ちが動く
今作は良かった。長年のファンからの感想は4つ
1.シリーズ内でも特にシリアス
シリーズの中でも特にシリアスな作風で、人の死とその心情を深く描き出しており、死の描写に関しては過去作と比べても非常に重厚です。
2.人類の絶望感と団結の描写が良い
人類の絶望感と団結の描写が強調されており、登場人物たちの絶妙な連携と彼らの立場の弱さが良かった。今まではどこか人類が優勢だったり、絶望感はあまりなく一部の人間しか映し出されなかったので人々の団結感というのが見えづらかった。それが今作ではよりしっかり描かれて良かった。
3. 怪獣映画らしい怪獣描写とドラマが良い
「シンゴジラ」とは異なり、本作はキャラクターの感情表現と怪獣のダイナミックな動きに焦点を当て、怪獣映画の面白さをより追求しています。
「シンゴジラ」は作品としてはありだけど、ディテールやリアリティを追求し過ぎて感情起伏の乏しいセリフ劇がメインだったので怪獣の暴走や破壊の所の印象が薄く物足りなかったが今作はそれを押し出してくれてありがたかった。
ただし、映像美や演出に関しては及第点ではあるが、ハリウッド作品の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の方が良くできていた。
4.初代のあの人との比較で生まれるラストシーン
初代の人物である芹沢博士は、主人公とは異なり、他人を寄せ付けない孤独でしたが、そのような境遇にも関わらず、生きるという強い願望がありました。しかし、博士は最終的には実際の戦いでほぼ助けられることなく、周りもゴジラに挑もうともしませんでした。そんな中で最終的に博士は自己犠牲を選ぶことになります。
一方で今作の主人公が救出される過程で、仲がそこまで良く無い整備士が脱出装置をつけて助けようとするという描写と誰も殺さないを大義に戦いに皆で挑むのは、当時の日本政府の対応の対比のみでなく芹沢博士の運命とは対照的であったのが感慨深く印象的であった。
……物語とは分かり切ってはいるのだが心の奥底で、芹沢博士が辿って欲しかったシーンが流れてきたら色々な思いが溢れてきた。
11月5日編集あり
やったか?!→やってない
幼少の頃とっとこハム太郎に連れて行ってもらったと思ったらゴジラ同時上映で人生初のゴジ泣き(トラウマ)。その後ゴジラとは縁が無かったものの、金ローでシン・ゴジラにどハマリして、次作は映画館で観たいなぁとワクワク、神木くんと浜辺美波ちゃんか〜と期待値高めのゴジラマイナスワンでした。ゴジラにわかです、あしからず。
【良かったところ】
演技力高い主要キャスト陣(子役とモブはうーん…)
殺意の高いゴジラ
銀座を蹂躙するゴジラの迫力
【気になったところ】
ちょっとご都合主義な気がしました…
あの状況で浜辺美波ちゃん生きてるんかーい(と言いつつゴジ泣き)
電報届くシーン、あっこれ生きてるやつやーん
山田裕貴が駆けつけるシーン
作品の肝ですが安全装置で脱出、あの爆風じゃ無理があるような…
あの中で限界はあると思いますがわりと雑い作戦、フロンガスどっから調達したんやろ
どうしようもないですが赤ちゃんぷくぷくツヤツヤ
ぶつぶつツッコミながらも全体的に楽しかったです。ただ2回目は無いかな…
コレが、日本人が作る「ゴジラ」です。
山崎貴監督、浜辺美波が好きすぎてアレ出来ないんじゃない?かと思うんですよねw
と言うか、最後の最後の、良いところを、彼女に持って行ってもらおうと。そんなラストだった。ただ、意味深で復活疑惑ありの浜辺美波ちゃんだけどw
ゴジラです。モンスターの中のモンスターです。ガチの不死身。対峙するのは人間です。武装解除された大戦直後の日本なんですよ、よりによって。まあ、勝ち目ないですよね。で、無敵モンスターに対して、海軍魂と科学で立ち向かうと言う無鉄砲。コレが基本的な建て付けです。
戦争が終わっていない内心を抱え苦悩する男と、何としても生きるのだと誓った女のドラマパートが、モンスター映画にありがちな「取って付けた様な学芸会クオリティー」じゃない所が最高です。
終戦直後の人間劇は山崎貴監督ならではの、生命観に彩られてて、コレがオチまで継続です。
めちゃくちゃ昭和ゴジラなんですよ。伊福部だし、戦争引きずってるし、人間無力だし。それがたまらん。で、トドメがJ7W1 震電ですよ。出たよ。出ましたよ。出てきましたよ!ってシート上で小躍りしたのは私ですw
細かいツッコミどころは山ほどあるけど。浜辺美波1人で帳消しだす。
良かった。
とっても。
本日鑑賞の三本が、ロストキング、ダンサーインパリ、ゴジラ。浜辺美波の魅力が、サリーホーキンスの名演とトントンの満足感ですw
続編やってくれますか?
思ってたより楽しめたし、上映後周りから「面白かった」の声が聞こえました。
最後、ゴジラ復活は当然として、典子の九死に一生は、G細胞による超回復による超再生。うなじのゴジラの背鰭型の印がG細胞が交じった生物の証ってこと。
典子だけじゃなくて、あの放射熱線で生き残った人々が交じってる可能性高い。
寄り集まってビオランテ🌹なって、ゴジラとの縄張り争いまで妄想した。
ゴジラ自体がいい
何よりもゴジラのVFXがいいですね。島が襲われて、本島に来る流れも、初代ゴジラを彷彿とさせる感じで好感が持てます。
東京を気持ちよく壊滅させるのは大迫力で、大満足!
おもちゃのような発射ギミックやゴジラの海中でのいで立ち等の面白シーンのアイデアもよかった。
ただドラマパートが少し不満。ある種死に向かうのを賛美するようなシーンが後半に詰まっているので何とかしてほしかった。
もうお荷物とは言わせないぜ~!と登場したお助け軍団を光線で一層してくれていたら、あの作戦自体の重さを考えさせられるが、犠牲者が少ない中なんとなく成功しちゃうし。
(別に作戦自体に文句を言うつもりはありません。)
でも街を大破壊して、怖いゴジラを観ることができて作品全体としては満足です。
ちぐはぐな映画
物語は特攻隊としての責務から逃避し戦争の傷を抱えた主人公が、ゴジラとの対峙を通して自らのトラウマを払拭するという流れが中心ですが、主人公のメンタリティがとにかく幼稚過ぎて全く感情移入出来ませんでした。主人公は過去のトラウマからヒロインとの関係性を肯定できない(戦場で死んだ者たちを尻目に自分が幸せになることが受け入れられない)という描写がくどくど描かれていましたが、終戦直後という日本国民の誰もが傷を負った時代に自分の悲劇のみに陶酔し他人の気持ちを慮れない子供じみた自己中心性や、そんな中でも自分に手を差し伸べ笑顔で語りかけてくれる仲間たちに暴言まで吐いてしまう性格の悪さには不快感を感じてしまいました。この主人公は、他の人も自分と同じように傷を負っていることが想像できないのでしょうか…まるで現代の若者が急に戦後に転生したかのような時代感の掴めなさと想像力の無さです。主人公はゴジラの登場により妻を失って以降はゴジラと対峙することを選び、仕事の同僚だった学者を中心に組織された撃退作戦に参加することを検討します。しかし、学者から作戦概要の説明を受けた主人公は「その作戦は"確実に"ゴジラを倒せるのか?"確実"に倒せないならやる意味がない!」と議場から退場しようとします。その様子は学級会で1人不貞腐れる小学生の姿そのものでした。未曾有の事態に確実な方法などなく、やれることをやれるだけやることが大切なのだというメッセージは作中でも語られますが、他の仲間達がまともな人柄で描かれていただけに、この場面は主人公の幼稚さを強調するだけのシーンとなっていました。また、愛する人を失った人間が"確実"という言葉尻一つに執着するのも、復讐を図る成人男性の造形としては浅い気がします。その後、主人公は作戦に参加しますが、仲間達からはゴジラへの特攻という捨て身の行動を取らないか心配されます。ただ、主人公は最終的に自らと過去のトラウマを共有する元戦場の同僚の橘に赦されることで、生きていくことを決意したことが分かります。ただ、思い出していただきたいのが、彼はこの時点で喪ったと認識していたヒロインの他に、アキコという我が子同然の守るべき存在がいました。それでも主人公に未来を生きる決断をさせたのはアキコの存在ではなく、橘からの赦しの言葉のみでした。この和解?の場面は作中で10秒程度、ドッキリの種明かし程度の軽さで描写されますし、そもそも橘が主人公を赦すに至った背景描写は全く描かれないので、観ている側には何のカタルシスも生じません。また、全編を通して作中の展開の中心であった、"戦争で心に傷を負い過去に囚われたまま前に進めない人物が過去を振り切り自分を肯定する"という最重要転換点が、まるで「友達と喧嘩してたけど仲直りできて良かったです!」程度の軽妙さで片付けられるのは、物語と作品のメッセージそのものを、朝ドラレベルの人間ドラマに矮小化しています。もう少し悪い穿った見方をすれば、主人公以外の魅力的な登場人物達や、ゴジラ及びこれを撃退する物語そのものが、この軽薄な主人公1人のために雑に消費されている気さえしてしまいます。そもそも成人男性であれば責任を持って当然に優先すべき家族の存在が主人公の人生の決断に徹頭徹尾寄与しないので、「こいつはいかなる局面でも自分の気持ちにしか配慮できない、幼稚で悲観主義に陶酔するお子ちゃまなんだな」という感想しか持てませんでした。細かい話ですが、作戦で使用する予定の戦闘機を飛行可能な状態に整備するための工員が必要になった際、次にいつゴジラが日本に上陸するかも分からない状態、かつ他に優れた整備士候補の選択肢があると作中でも明言された中で、主人公が橘の抜擢に固執したのも、橘が主人公の心を救うことになるというこの後の作中の展開を踏まえると、「こんな皆がヤバい状況でも自分の過去を精算したい欲求を優先しちゃうんだな」と呆れてしまいました。この主人公を通して山崎監督が伝えたいメッセージは「他者のことなんて考えなくていい!自分のことしか考えない糞ガキでも生きていていいんだ!」という感じなのでしょうか。まあそれはそうなんですが。
また、作品全編を通して伝えたいメッセージ性もちぐはぐです。主要キャラクターの発言から察するに、この作品では戦争や全体主義・同調圧力を否定し、個人の人権や倫理観を肯定、また、政府や軍といった悪しき権力に活躍の場を与えず、市民の誠実な結束の美しさを伝えようとしているのだと思われます。しかし、それにしては軍艦・高雄が主人公達を救った際に高揚感を演出したり、クライマックスでゴジラを退治する海神作戦では、作戦従事者を"民間人"と肩書きのみ置き換えただけで、結局は軍が生み出した戦闘機や駆逐艦などの兵器頼りだったり、作戦前のブリーフィングでは大義の名の下に人命を軽視する過去の日本軍の倫理観を否定していたのに、作戦開始以後は撤退を進言した参加者の意見を封殺する指揮官を描いており、作品として批判したかった要素が登場人物の台詞のみでしか否定されず、シナリオや演出上は肯定されてしまっているので、メッセージにあまりに説得力がなく、居酒屋のおっさんの愚痴レベルに堕しているなと思いました。シン・ゴジラでは兵器や自衛隊の存在は肯定的に描かれていますが、ゴジラの襲撃という有事においも民主主義的な手続きとシビリアン・コントロールが徹底され、民間人や平和な文明の産物(高層ビルや在来線)がゴジラを撃退しており、戦前の軍国主義や全体主義は否定出来ていただけに、こういった観点からも少し物足りなさを感じました。そして、この辺りのメッセージの整合性の無さ、劇中の登場人物の前提知識と価値観が現代に寄り過ぎていること、主人公の人間性に深みがないのが組み合わさり、戦後直後の時代を舞台にした意味がまったく感じられませんでした。
この作品で良かった点は、「やったか!?」という台詞が劇中で3、4回登場する点です。今時、やっていそうな時に「やったか!?」という台詞が使われることも珍しいので、新鮮かつ懐かしい気持ちを味わえました。
泣けるゴジラ
最初甘噛みからポイーするゴジラがかわいかったです。青木さんよく生きてたなと
あと隣のおばさんははだしのゲンで最初はパニックでやべえ奴だったけど正気に戻って友子にオッパイくれたおばさんのオマージュだと思った。
あと神木くんは浜辺ちゃんと早くサックスしろと思った。浜辺ちゃん完全に受け入れ態勢できとるやん。
海底から木造船バクリ←ここ一番怖かった。最近の巨大海底生物物はこのアングル多いけど、実際一番怖い見せ方よね。
機雷噛ませて撃って爆破はジョーズのオマージュかな?
高雄頑張った。頑張るもチュドン。ここ海底光るのも本当に焦りを誘われた
浜辺ちゃんが銀座で吹っ飛ばされた時、なんでサックスしとかなかったんだよ!神木くん!て神木くんに対して苛立ちを覚えた。つーか童貞喪失しちゃえば多分神木くんの戦争は早くもそこで終わってた。男なんてそんなもん
絶叫する神木くんに降りかかる黒い雨、ここ一緒に泣いちゃった。演出上手い。そして神木くん本当にいい役者になった。
そして復讐の鬼と化す神木くん。目付きが、そして纏うオーラがもう違う。しかしあんな可愛い娘を残して死ねるだろうか?ここは疑問だった
あと、特攻に対しての強い怒り、旧日本軍に対しての強い怒りを制作サイドから感じましたが、後で監督が永遠の0の監督と聞いて納得。色々歴史を勉強されたんでしょう。
色々あってラストバトル、電報が来て、これは浜辺ちゃんと娘が生きてるのに神木くんが特攻しちゃう皮肉エンドかと思ってたら、まさかのパラシュート!これは驚いた!最高のアイデアでした!青木さんもそれまでは神木くんに特攻してこいという人の命を大事にしない感覚のままの嫌な奴だと思ってたけど、青木さんも特攻させるなんて嫌だったんだよね。
特攻なんて二度とさせないという監督の強い意志を感じて良かった。
ハッピーエンドで流石にこれで浜辺ちゃんとサックスしなかったらもう男じゃないぞ神木くん、と思いながら映画館を後にし、スシローに向かった。
次はどうなる
伊福部昭の楽曲はピッタリですね
オリジナルのスコアも楽しめましたが、何よりかっこよかったのは
本来は恐ろしさをひきたてるゴジラのテーマを民間オールジャパン側の反撃シーンに転用してたのにしびれます!
初登場シーンからゴジラ、怖い
でっかくなってからはトゲが撃鉄な熱線は原爆。怖すぎる
ファーストゴジラも海で倒されましたが、今回は大海戦。
砲身を詰められた後の駆逐艦二隻で、しかも戦後の資材のない中
よくあんな作戦考えたもんです。
脱出装置付きの戦闘機も残っててよかったよかった
などと現実のように感じてましたね〜
ラストが不穏ですが、束の間でも家族が一つになれてホッとしました。
いろんなジャンルをぶち抜いて、今年映画館で観た作品の中で最高峰。
それが国産なのがさらに最高です。
-1.0(マイナスワン)の理由
公開翌日に観て来ました。特別、ゴジラファンという訳ではないのですが、初代からデストロイヤー、ハリウッド版のGODZILLA、庵野ゴジラ辺りは観ています。
好きな対ゴジラ兵器はビオランテ戦に出てきたスーパーX2(ゴジラの熱線を跳ね返す)です。
実写映画で上映が終わって拍手が聞こえてきたのは久しぶりという感じでしたので人によっては大満足な出来だったのかもしれません。
私自身も約2時間、集中して観れ、迫力ある映像と音響を楽しませてもらいました。序盤の頭からガブリ…は恐怖でした。
タイトルの『ゴジラ-1.0』が発表された時、正直ハテナ(?)でしたが確かにマイナスワンと呼ぶに相応しい作品だったと思います。
☑️敗戦からの復興期の日本に壊滅的打撃
☑️ソ連を刺激しないためにGHQは協力できない
☑️戦後直後で兵器が限られている
☑️特攻隊から逃げて生き延びた主人公
☑️血縁もない孤児とそれを託された女
☑️戦争で死ねなかった人たちの戦争のリベンジ
☑️深海に引き摺り込み水圧でやっつける海神作戦
監督が『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズや『永遠の0(ゼロ)』などを手がけた山崎賢監督という事で、この時代の空気感を描かせたら右に出る監督はいないでしょう。
終戦からゴジラの再出現までの描写、復興していく街並み、決して豊かではないけれど温かみを感じる隣人や家族がすぐ側にいる暮らしぶり、暮らす家を建て替えた時の雰囲気が昔、祖父母や親戚の家を訪ねた時のような間取りや空気感で昭和世代にとっては原風景のようにノスタルジーを感じるかもしれません。
作中で海神作戦を国ではなく民間主導で行うという発案は、戦後復興期の日本によく観られたスタイルでもあり、東洋バルーンのような技術を売りにする会社の協力などはソニー創業者の井深大や盛田昭夫などの戦中に培った技術を社会の発展に役立てようとする想いとよく似ていると思いました。
また軍艦高尾が戦後日本にいなかった間、シンガポールに係留されていたなど随所に史実を織り交ぜながらの描写もとても巧いし、作戦開始で船が動き始めた所でゴジラのテーマソングが流れる辺りは最高潮でした。
レビューの★★★★(-1.0)は別にタイトルに掛けてあるのではなく、幾つかの点が個人的に気になったからです。
例えばミリタリーマニアでもなければ発見された幻の戦闘機「震電」を名前を聞いてすぐに思い浮かべるのは難しいでしょう。
「新電?」「神電?」「紫電?」
多分、某監督なら黒背景に白文字で名前を挿し込むくらいはしたかもしれません。
次に戦闘機の座席を覗き込んだ敷島が座席の後ろに赤と白の貼り紙がされた部分を見つけるシーンは挿し込む場面が違うと思いました。ネタバレにも程があります。
脱出した後の回想シーンで橘から説明を受けるシーンに挿しても良かったし、あまりに露骨に「あ、この主人公は特攻しても脱出して死なないな」と思わせました。
野田たちとの会話の中で既に零戦にパイロットの脱出機構がなかった事も触れられていましたし、敷島がそこまでして生きたい動機が特攻隊から逃げ出した時も母からそう言われたからとしか語られず、きちんと掘り下げられていなかったように思います。
むしろそこは『永遠の0』の宮部久蔵(岡田准一)が松乃(井上真央)という許嫁が待っているからのように、待ち人がいて、東京大空襲で亡くなってしまった…の方が二番煎じでも生きたい動機として強く、そしてもう失いたくないというゴジラとの闘いに挑む姿として描けたのではないでしょうか。
あと瑣末な事かもしれませんが、多分東京大空襲の被害を多くの人は知らないかもしれません。
VFXを得意とする山崎監督なら焼け野原になった東京の街並みを家の周辺だけでなく、空撮などで描くシーンを挿し込む事も描けたのではないかと思うと監督の視点がややミクロにより過ぎていて、その癖に主人公の心情にはクローズアップし切れないという『ドラゴンクエスト・ユアストーリー』での反省から逃げているように思えたのでこのレビュースコアとしました。
(アレは山崎監督だけのせいではないし、個人的には巷で酷評されているほどではなくむしろ良作だと思っていますが、そのマイナスも加味して今回のレビュースコアとしました)
18試局戦に泣けた
典子が爆風で吹き飛んだ後、捜さなかったのかな?出射座席があることは、出撃直前に教えられたのか?そうじゃないと明子にのこした現金の意味が、、、典子が生きていることは、電報が届くシーンで予想がつくが、敷島が生き残るのは予想外、青戸島守備隊の英霊のもとに行くのかと。
でも、このラストの方が個人的には好き。
ソ連を刺激するからと、米軍がノータッチなのも違和感。それでなくても航続時間が短い局地戦闘機の燃料タンクを外して25番と50番を取り付けたにしては、飛んでる時間が長いような。機種転換訓練もしないで、新型機を手足のように操れる敷島。そもそも試験飛行もしてないのでは?
ほかにも朝ドラが頭をよぎるなど、ツッコミどころはいろいろあるが、面白い。重巡高雄、駆逐艦雪風、が目の前に現れる、そして震電。18試局戦を描いた映画を他に知らない。それだけでも⭐️5。1954年の1stゴジラは反核兵器のメッセージが込められた日本映画の金字塔だが、それに匹敵する作品であると言っても過言ではないかも。敷島も典子も生き残り、その後の二人を想像出来るのもGOOD。1stゴジラの悲劇的なラストと比べ、ラストについていえば、本作の方が圧倒的に良い。時代の差かな。
初ゴジラ
私の年代でゴジラファンはあまりおりません。
幼少時、ゴジラ空白期間で、話題に上がることはなく、
ウルトラマンや仮面ライダー人気が圧倒的だったせいでもあります。
では何故鑑賞したのかというと、何もかも失った所にゴジラが出現する。まさに-1.0の状況の中、人々はどう戦っていくのか。ここに興味を惹かれたからです。
作品は素晴らしいと思いますが、突っ込み処が多々あります。
銀座でのゴジラ襲撃事、あの勢いで吹っ飛ばされて生きているとは。
ビルの屋上で実況中継はしないだろう。
いつ戦車を用意したのか。
と、あげればきりがありませんが、作品を盛り上げるには必要なのかもしれません。
荒んだ人々の心の変化を安藤サクラさんのセリフで徐々に伝えてくる手法は上手いな、と。
私が最も気に入ったシーンは、序盤の海上での戦闘です。
お!もろジョーズじゃないか!でもいいぞ、なんてことを思い、鑑賞しておりました。
隣に座っていた高齢の方、ラスト泣いていましたね。きっと往年のゴジラファンなのでしょう。ちょっと羨ましい気持ちになりました。
不満な点があります。ラストのワンシーン、あれは必要だったのでしょうか。それさえ無ければ。-1はそのショットです。あ、もちろん洒落ではありません。
死んだら駄目です!(至言)
2023年映画館鑑賞61作品目
11月3日(金)イオンシネマ新利府
ドリンクSポップコーンSセット引換券付き1400円
ドルビーアトモスで鑑賞
監督と脚本は『リターナー』『ALWAYS 三丁目の夕日 』『BALLAD 名もなき恋のうた 』『永遠の0 』『STAND BY ME ドラえもん 』『寄生獣』『DESTINY 鎌倉ものがたり』『アルキメデスの大戦 』『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー 』『ルパン三世 THE FIRST』『ゴーストブック おばけずかん』の山崎貴
この感動と興奮をレビューとして書かなければいけないとき何を書いていいかまず戸惑う
自分ごときの駄文でこの作品は汚したくない思いが込み上げてきた
ゴジラに出くわした銀座の人々のように逃げたくなる
まあそれでも書くんだけど
まずゴジラがでかい
カメラアングルが良い
子供向けにアイドル化したゴジラではない獰猛な本来のゴジラ
あの背中のギザギザが良い
青光りするところとか
エリマキがついているゴジラは間抜けだけどギザギザがないゴジラはもっと間抜け
あれはとても大事
今まではそのときそのときの現代なりのゴジラだったが今回は原点回帰
厳密にいうと最初のゴジラと比べそれよりも前の時代から物語は始まるけど
最初は敷島を責めてた太田もやがて協力者に
登場した頃はその演技力も手伝ってゴジラに負けない迫力
それは最初のゴジラに登場した国会議員役の菅井きんと双璧の気迫
典子演じる浜辺美波も良かった
「死んだら駄目です!」こんな声も出るのかとちょっと驚いた
安藤サクラに刺激を受けたのかいつになく気概を感じた
もし海外進出するなら外国人は『浜辺美波』ではたぶん読みにくいので『shindara damedeath』にしたらどうだろうか
そんな馬鹿馬鹿しいことを書き込みたくなるほどのパワーワードだった
銀座に出現するゴジラのシーンが壮観
現場で実況するラジオ局の人たちは最初のゴジラのオマージュか
これが本当のジャーナリズム
ネットの書き込みとか芸能人のXを丸写ししてるだけの炬燵記事馬鹿に直接皮肉の一つも言ってやりたい
またかよとタイミング悪く走ってくる電車は定番中の定番
最後の方は鉄棒にぶら下がるような形となった典子
どこかで観たようシーンだが思い出した
『ゴーストブック おばけずかん』で天高く雲梯にぶら下がるガッキーだった
佐々木蔵之介も吉岡秀隆も良かった
キャラが立っていて役にはまっていた
山田はイケメンだがあれをやったせいか今にも「だっふんだ」とか「怒っちゃやーよ」とか「とんでもねーあたしゃ神様だよ」とか言いそうだけどもちろん言うことはなかった
子役が天才的に可愛い
田中美央だがどんな美女かと思いきやゴリラのようなオッサンでがっかり
名は体を表すらしいが全然そうじゃない
五利ゴリオに芸名を変えた方が売れると思う
死んだら駄目です
生きるための戦い
ゴジラの口の中に特攻したと思ったらやはりパラシュートで脱出
まさかの典子生き残りは少し興醒めした
主要人物の死はヘドラ以来だと感じたが生きていた
それでも『はいからさんが通る』で震災からも生き残った紅緒さんに匹敵する生きることへの執念を感じた
それを思うとレオ円盤生物編の宇宙基地全滅とか子役時代の冨永みーな降板とか酷すぎるなと改めて思った
ゴジラもどうやら死んでいないようだが続編あるのかな?
それともあのボコッボコッってやつは『北斗の拳』のザコキャラがケンシロウに秘孔を突かれて死ぬ直前のようなやつで死にかけているんだろうか?
動画サイトやDVDとかテレビでいいやと思わないでほしい
これは一度は必ず映画で観てほしい
ホームシアターを充実させて気取ってるこがけんみたいチンケな芸人こそ映画館でゴジラマイナスワンを観るべきだ
なるべくならドルビーアトモスでゴジラの声とゴジラのテーマと浜辺美波の「死んだら駄目です」を感じてほしい
客ガチャとかアホかよ何様だ貴族かよ
特攻の生き残りで帰還後に機雷処理するため新生丸に乗り込む敷島浩一に神木隆之介
戦争で両親を亡くし血のつながりのない赤ん坊を引き取り敷島に身を寄せる大石典子に浜辺美波
新生丸では唯一戦争経験がない若者の水島四郎に山田裕貴
特攻時代から敷島を知る戦闘機の整備士の橘宗作に青木崇高
海軍の技術者で秋津からは「学者」と呼ばれている新生丸の乗員の野田健二に吉岡秀隆
敷島の近所に住むおばさんで空襲で子供を亡くした太田澄子に安藤サクラ
新生丸の艦長の秋津淸治に佐々木蔵之介
駆逐艦雪風の元艦長で民間によるゴジラ駆除の最高責任者の堀田辰雄に田中美央
ゴジラに殺された島の整備兵の齋藤忠征に遠藤雄弥
わだつみ作戦に関わる東洋バルーン係長の板垣昭夫に飯田基祐
典子の連れ子の明子に水谷咲笑
役場の人事課の職員に阿南健治
水橋研二も出演していたがどこに出ていたかはっきりと覚えていない
周囲に溶け込んでしまうせいだろう
その点では阿南健治は決してそんなことはないので強く記憶に残る
ゴジラが登場する銀座のシーンで橋爪功がいたような気がするがノンクレジットだったので幻だろう
橋爪功はまだ生きているいるしどうせ幻なら三浦春馬や竹内結子だったら良かったな
永遠のゴジラ
全く何作作ればいいんだよ~と予告編を見たときは思いましたが、実際に観てみると感動のラスト。星5あげちゃいます!
ゴジラ映画でラストに感動した作品ってありましたっけ?
最後まで一気に見終えました。
VFXの技術進歩はスゴイですね。
昔はキグルミ、今は背景までCGなんですから素晴らしいです。
初期作品へのオマージュに加えて圧倒的な迫力!
人物設定に多少無理はありましたが、そこは山崎映画ということで…
永遠のゼロに続いて…エンテ翼が登場とはとは参りました。監督のこだわりなんでしょうかね?
てっきり「桜花」とか「秋水」が出てくるのかと思いました。
滞空時間を考えれば無理ですけどね(笑)
アキコちゃんの泣く演技はスゴイですね。本気で泣いているのでは?と思っちゃいました。
あの小さな子があれだけの泣きっぷり、名演技です。
4DXを観ればゴジラの歩く地響きや咆哮をボディソニックで体感できたでしょうから、そっちにすれば良かったなあと少し後悔しています。
最後にG復活の兆しや動く黒い痣(G細胞?)などの伏線まで盛り込まれてますね。
次回作はG0.0?
まだまだゴジラは続きます!永遠のゴジラ!
ストーリーは日本のもハリウッドのも含めて一番面白かった
凄い内容で感動した❗️
ストーリーは日本のもハリウッドのも含めて一番面白かった
ただゴジラの出番は少ない
しかしそのゴジラのデザインや光線発射前の背鰭が青白く光りながら一枚一枚少し伸びるのも斬新❗️
日本のCG技術がこんなに進んでるのかと驚いた❗️
ゴジラの最後は神木隆之介の局地戦闘機・震電が口に突っ込んで顔面爆破して肉体崩壊
戦争で使われ無かった局地戦闘機・震電なんて出すなんて凄すぎる❗️
ほんとに良いと思った所は神木隆之介も浜辺美波も行きていた所
行きていた事で本当に涙が出てきた
いちいち死なさぜずに行きている事での嬉し涙なんか中々ないと思った
銀座のシーンで橋爪功がカメオで居た(笑)
最後の浜辺美波の首の所にアザみたいだヴェノムみたいなのが気になる
そしてゴジラも再生始めて終わったので続編は是非おんなじ監督でお願いしたい❗️
局地戦闘機・震電情報
震電(しんでん)は、第二次世界大戦末期に日本海軍が試作した局地戦闘機である。前翼型の独特な機体形状を持つ、そのため「異端の翼」と呼ばれた。最高速度400ノット(約740km/h)以上の高速戦闘機の計画で、1945年(昭和20年)6月に試作機が完成、同年8月に試験飛行を行い終戦を迎えた。略符号はJ7W1。
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購入番号:040425
劇場名 :109シネマズ湘南
上映日 :2023/11/04(土)
上映時間:11:45 ~ 14:05
上映劇場:シアター2
上映作品:ゴジラ-1.0
最大抵抗
ジャパニーズゴジラシリーズをリアルタイムで劇場で鑑賞するのは初めてです(シン・ゴジラはコロナ禍のリバイバル上映にて。アニメゴジラは未鑑賞。それ以前の平成ゴジラたちももれなく劇場では見れてないです。)。山崎監督の悪い癖が発動してしまうのか、それとも劇的なゴジラが誕生するのか、さまざまな意味で上映前からワクワクさせてくれました。
1から10まで最高、とにかく絶望に次ぐ絶望、ゴジラという存在の恐ろしさをこれでもかと知らしめた大傑作でした。ハリウッドをも超える圧倒的映像技術に惚れ惚れし、立ち上がる人々の総攻撃っぷり、熱くしてくれるもの満載でした。
なんてったってゴジラの存在感が素晴らしかったです。ハリウッドでのゴジラはどうしても怪獣プロレスの相手だったり、ひたすら暴れ回れるマシーンの様だったのですが、今作ではしっかりとその姿を現して、人々を踏み潰し、食いちぎり、尻尾でもぶっ飛ばして、これでもかと街を破壊する様はまさにモンスターでした。
海上での砲撃は食らっても食らってもお構いなし、何倍にしてでもお返ししてやるというゴジラのえげつない攻撃力を堪能できます。島の戦いでも十分恐怖を感じたのに、本当にゴジラに勝てるのかという絶望に叩き落としてくれました。
銀座でのゴジラの暴れっぷり、怪獣映画最高のシーンなんじゃないかってレベルでした。
初っ端電車を投げ飛ばして進路を塞いだかと思いきや、その電車を噛みちぎってバキバキにして、戦時中も生き残った建物を全て跡形も無く破壊し、吹き飛ばした瓦礫で人々は潰れていき、最終的には背が青白く光り、熱線で街ごと破壊し、破壊の衝撃の爆風によって数多の人々を吹き飛ばしていくというもう絶望まみれの絵面にスクリーン越しでも恐怖を覚えてしまいました。
典子も衝撃で吹き飛んでいってしまい、絶望に陥ってる敷島に黒い雨が降り注ぐ、ゴジラが放射線の象徴だったというのを改めて印象付ける演出も粋だなと思いました。
正攻法ではゴジラは倒せない、ならば人間の知恵をフル活用してゴジラを倒そうと思い切った決断に踏み切ってそれらの作戦を事細かく説明してくれたのも分かりやすさに拍車をかけていました。
戦後間もない日本だからこそ、かすかに残っている戦争の記憶を払拭し、自分たちの戦争を終わらせると覚悟した男たちの背中は本当に偉大なものでした。
最後の総攻撃、もうこれは圧巻と言わんばかりの戦闘描写でした。
ゴジラを海底まで沈めて息を止め、止まらない場合は海面まで急浮上させて気圧に耐えられない様にするという2重のプランで挑む海上戦が見応え抜群で、ゴジラの攻撃もとてつもないですが、うまいこと沈めた後も油断せず再び浮上させるプラン、それもダメでも諦めずに挑み、そこに地上に残っていたはずの仲間たちが総集結してゴジラを追い詰める様子は執念がこれでもかと感じられました。
宣伝文句にもある"生きて抗え"の通り、敷島の特攻も脱出装置を使って回避し、特攻機をゴジラの口の中に突っ込ませて破壊するというド派手なラストも手に汗握るものに仕上がっていました。パラシュートで無事に抜け出した敷島含め肩を組んで讃え合い、無事に全員帰還したというのも最高な終わり方だなと思いました。
人間ドラマも感動に偏らずに戦後間もない時代に立ちあがろうとする人々の前向きに生きる姿や、ゴジラに対して恐れを隠せない様子、政府もGHQも頼りにならない現状から脱却するために思考を練ってゴジラを倒すために立ち上がる様子などなど、ゴジラが暴れていない間もその存在感は消さず、常に緊張感漂うドラマの描き方が本当に凄かったです。
今作の特徴的な部分として、死ぬのは名誉ではないというのを強く描いている事です。巻き込まれて死んでしまうという辛いものとは違い、特攻なんて簡単に命を捨てると同義でお国のためなんてただの綺麗事だなと歴史の授業を習っている時も思っていましたが、最初の島に上陸した際に敷島に修理兵が投げかけた言葉が「アンタみたいな人間がいても良いんじゃないっすか」という言葉はさりげないですが、今作や山崎監督の考え方を示すには十分な一言だったなと思いました。
音楽も耳馴染みのある曲たちがこれでもかってくらいに映画の中で活き活きしていました。ゴジラ登場のシーンのおどろおどろしい音楽も、人間たちが反逆の狼煙を上げる際に用いられているのがまた胸熱でした。ここまでこの曲がカッコよくなるのか…!と痺れました。
役者陣も好演連発で、本当にこの時代に生きてる人たちなんじゃないかってくらいのリアルさでした。感情むき出しになる佐々木蔵之介さんが1番好きです。
エンドロール前では無事だった典子が映されますが、首元には黒いアザが、そして肉塊になったはずのゴジラが再生している様子が…。ゴジラはただでは終わらない、そんな次回作への布石も込めたラストにはゾクゾクさせられっぱなしでした。
リアルタイムでゴジラを大スクリーンで体験できたのが本当に嬉しかったです。観る前の不安なんてもうどこかへ行き、もう一度体感したいという興奮に変わりました。新たなゴジラ時代の始まりです。
鑑賞日 11/3
鑑賞時間 14:40〜17:00
座席 N-28
是非映画館で観ましょう。
もう何年も前に他界した父母は昭和一桁で、父はかろうじて赤紙はもらわない若さだったのでその後、高度成長期を走り抜けた世代。
母は学生時代、近くの軍需工場に学業そっちのけで毎日働きに行ったことをよく聞かされました。日本にそんな時代があったこと、まるで夢のようですか、昨今の世界情勢を見ていると恐ろしくなるばかりです。
そんなこともあり映画も戦争ものはあまり積極的には観てこなかったのでクリント・イーストウッド監督のニノが株をあげたあの作品も観ていませんでした。なので戦中戦後舞台ということで観に行くこと少しためらっていました。
とはいうもののここにも何度か書きましたがが個人的理由から土曜日(今回は祝日の金曜日)朝イチ観られる作品の中から選んでの鑑賞ということで「お前の罪を自白しろ」と天秤にかけ単に上映時間の早さで選択。何しろ封切り初日の初回上映7時30分に朝6時前起きで行ってきました。
これも何度か書いてますが名古屋の朝イチ上映回は大体客数が数えられるのが一般的なのに、今日は半分くらいの席が埋まっている状態。しかもほとんどが自分より先輩方ばかりで思わず若造になれた気分でした。さすがに1954年ゴジラの初登場をライブで観られた年代ではないもののキングギドラくらいからは現役だったと思われる諸先輩たちばかりでした。
※キングギドラをググってみるとwikiには「特撮映画に登場する架空の怪獣」とのこと。架空でない怪獣もいるらしいです。
ここからが本題ですが、何しろ着ぐるみではないゴジラの大迫力はさすが山崎貴監督・VFXの凄さに圧倒されっぱなしでした。そこに時代背景も相まってなかなか奥深い物語となっていました。正直ツッコミどころはたくさんありますが、もともと空想特撮物が全て辻褄が合うわけないので特に気にせず楽しめる作品でした。
もちろん主演お二人の緊迫した演技には感心ですが、今一番美しい女優さんと確信する浜辺美波さん、今回も綺麗でした。よかったです!また神木隆之介さんも『千と千尋』の坊の頃からやるな!って思ってましたし(ホントか?)『ノイズ』の時とは違って生きてくれてよかったです。
また三丁目や寅さんシリーズでは頼りなさげな吉岡秀隆さんの曲者ぶり。また重要な役どころので青木崇高さんがよかったですね。あと山田裕貴さんも絶対的に素晴らしいバイプレイヤーですね。
エンディングは(ゴジラファンには怒られると思いますが)顔が吹っ飛んでもジャムおじさんが新しい顔を焼いてくれたら復活しそうだなって思いました。
戦時中の設定はともかく最新VFX を劇場の大画面・大迫力で観られることをお勧めしたいと思っています。なんだかレビューにならなかったなぁ。毎度のことですが。
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