ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
全1369件中、681~700件目を表示
ゴジラの出るヒューマニズム映画
ヒューマニズム映画として見ると、心にぶっ刺さったので、★5をつけました。今の日常が戦争とか悲しいニュースにあふれているので、本作に見られる人間のもつ善性、情深さだったり、寂しくて暖かい優しさを祈りのように感じました。
ゴジラ映画としては、シン・ゴジラから見始めた新参者ですが、純粋にアドレナリンが出て面白かったです。ゴジラが暴れるところは絶望を感じるほどには怖かったです。
昭和の時代から長年観続けて来た「ゴジラ」、ここに一つの到達点を示したと実感させられた
映画の冒頭数分でもうすっかり“入って”しまいました。
(『次元大介』とかとは真逆の状態で)数分のうちに名作確信したという意味で。
この映画について語るのが困難です。
ただただ、「本当に凄いこと(仕事)をやってくれた....」との思いが自然にわきあがったに尽きます。
素晴らしかった俳優さん達のこととか、いっぱいあるのだけれど、精神的に「なにも言うことは無い」状態になりました。
元から、山崎監督ということで何の不安も無く、唯一無二的に期待値高めで臨みましたが、それでも全然余りある位だったという事です。
特に今回の作品は、日本人以外の海外の人々に是非観てもらいたい、終戦後の日本人の背負って来た負目や思いとその姿、メンタリティを少しでも感じて理解してもらえたらとも強く思いました。
あくまでも、個人的な見解、感想です。
「スター・ウォーズ」もまだ存在せず、「怪獣映画」のビデオ化など夢物語のように遠い時代、名画座での上映も殆どされなくなって、鑑賞可能だったのは“東宝”が価値の認識に乏しく保全に勤めて来たとは言い難いコンディションの、保存状態の劣悪なれど何とか上映可能なフィルムで新宿のビレッジや池袋文芸坐(の文芸地下)などで時々行われたオールナイト上映。
そうした時代背景から「ゴジラとか何とか怪獣映画って子供が観るものでしょう?」と揶揄され、好奇の白い目で見られながらもそうしたものに足を運んだ日々。
それでも、その時代から一切ブレる事なく50年以上の月日、昭和〜平成〜令和までシリーズを観続けてきて、これまで生きて来て良かったとさえ思えた。(既に鑑賞叶わぬ友人・知人たちも....)
そのように思う事が出来る、“ゴジラ”映画に於ける「一つの到達点」を達成してくれたのではないかと実感できたからです。
当時の“同好の士”たちは今どうしているのだろうか?
今回、池袋グランドサンシャインのIMAX レーザーの大型スクリーンでの鑑賞を望んでそれを果たすことが叶って、終映後に場内から出ると丁度夕刻の、ガラス張りの池袋の街を一望できる12階のガラス越しに、見事に夕陽に染まった池袋の街が眼前に広がっていました。
恐らくここから駅の右手方向までをも見渡すことが出来るその場所に、1997年には閉館した先述の上映館“文芸坐(と文芸地下)”があったのだと思うと、そうした感慨ひとしおに劇場を後にしました。
追加
ちょっと落ち着いたので、気付いた点を幾つか…..
今作の“ゴジラ”自身についてですが、これまでの「核の脅威の象徴」とか「破壊神」「自然の脅威」といったこれまでのとは違った切り口で、イメージとしては『ジョーズ』(第一作)と思いました。
特に、「トドメは口の中でドッカン」がマンマな気も(笑)?
限りなく「獰猛な生物」的イメージであり、ジャンル的にも「海洋モノ」部分が占める割合も多いなど。
要するに、スペクタクルな部分(後半の攻防戦)は『ジョーズ』(第一作)イメージということで。
勿論、原点である初代を踏襲した“核の化身”として、「帝都東京の潰滅」を外す事はありえない事です。
今回、登場時には『キングコング対ゴジラ』に登場するコングのごとく”魔神”として姿を現します。
冒頭から、ただの被爆の権化的怪獣としての登場ではではないのです。
「ゴジラ」=”地球そのものの化身(神)”として捉えられ、それを「愚かな人類」が被爆させてしまうという部分が物語の冒頭ではなく中盤前ほどに位置しており、はっきりとその過程を挟んで後半に繋がってい行くというのが、今作の重要な部分であると解釈しています。
これにより、「帝都東京の潰滅」もまた、間接的にアメリカによってもたらされたとも言えると。
音楽について、『ゴジラ』『モスゴジ』『キンゴジ』から引用されていましたが、第七艦隊とも闘ったシーンのある『モスゴジ(米版)』のでこれは分かるとして、『キンゴジ』は?
今回の“ゴジラ”は体型的にお顔小さめ体デカめ系なのが初代やモスゴジと違い、キンゴジの体型に近い印象ですね。
あと、キングコング(キンゴジの)の生物的イメージとも被る音楽表現で通じるのかも知れません。
主なキャストは、「朝の連続ドラマ」系で存在感を示した面々と、山崎作品の出演陣となっていて、自身としても馴染みのある、既に実績も確かな「俳優」の方々で何の違和感も覚えず最後まで楽しませて頂きました。
(逆に、通常は誰かしらには違和感覚えたり不満感じたりするという事が殆どなので....)
特に主演のお二人は、ついこの前までも毎朝「夫婦」としてお姿見ていた事もあり、違和感無さすぎというか、息もピッタリのコンビネーションに見えてしまう。
要するに、中途半端なタレントやアイドル紛いのを排してもらえた事で、「映画の格を貶める」ことに繋がるとかいうような懸念も無しという事で。
蛇足ながら、今回鑑賞しながらその先の展開についてが分かった部分は少なくなかったです。
これは、自慢とか、見え透いてるとかの意味などでは全く無いです。
ストーリーから受ける、主人公たちへの感情移入や共感を感じながら観ていて「こうだったら良いのに」や「こうなって欲しい」と思っていたら、そのような形に実現したという感じです。
それは、山崎監督が考えたり願ったストーリーは、鑑賞している多くの人の願いの延長上に一致するように描かれているんだろうと感じ、そのように創られた作品なのだろうと思わずにはいられませんでした。
追記
12月1日より、いよいよ全米公開が始まった。
全米における興行収入は現地で5日には1436万ドルを突破して34年間破られなかった記録を更新。
歴代実写邦画作品の中で、全米興収ランキング1位を樹立した。
因みに、それまでの歴代邦画作品は、北米では1989年に公開された畑正憲氏の『子猫物語』の約1329万ドルという興収記録が長期に渡り1位だったのを、今回ついに塗り替えた形となった。
アメリカの映画批評家たちは「山崎の低予算での印象的なビジュアル、感動的な人間ドラマ、そして社会的批評のための怪獣の比喩の使用のために、この映画を一斉に賞賛した。」
映画批評集積サイトのロッテン・トマトに於いても、94件のレビューがあるうち映画支持率は97%、平均点では8.2/10となっており、同サイトの総意は「魅力的な人間の物語がアクションを支えている『ゴジラ マイナスワン』は、大量破壊現場の合間にも真に説得力を失わない怪獣映画である」としている。
CinemaScoreが調査したアメリカの観客は本作にA+〜Fの評価のランクで、「A」の評価を与えた。PostTrakによるアメリカの観客の調査では、全体の92%が肯定的な評価であり、83%は間違いなくこの映画を勧めるとの解答を得ている。
やはり、“名作”たり得るものというのは、「国」や「人種」「性別」などの違いを凌駕した存在たり得、これらの評価の意味するところが何よりの証としての結果であると、今作についての自身の思いやその評価に間違いはなかったことを裏付けることが出来たかのような満足を今、得られた思いでいる。
所謂、”名作”=”大ヒット作”という図式は、必ずしも当てはまるようなことにはいかないこと、”名作”だからといって必ずしも多くの大衆の支持を得られるわけでは無いということは、これまでの数十年の映画鑑賞歴の中で嫌になるほど実感してきたことではあるけれども、今作のようにそのどちらもを両立させることに成功した作品というものは、ある意味”奇跡”であり、今後の映画史の中でもその輝きが失われるようなことは無い存在となろう。
そういう意味では、まさに「これから(このあと)が大変」ですね.....
追記2
こうなるとある作品について、結果や評価が”総意”に近い形の高さが示されている作品について真逆の『最低評価』を下しているレビューから見ていくのって寧ろ楽しいというか、とても面白いですね。
「そういう受け止め方する(方なん)んだ」とか「そんな考え方がある(方なん)んだ」とか「そんな解釈は考えてもみなかった」とか、今更のようにいろいろと勉強になります(笑)。
当然ですが、「”総意”的なことが全て正しい」わけでは無いですしね。
怖いゴジラの復活
子供の頃観たシリーズもののゴジラは、もはやヒーローと化していたが、後に観た原点となる第1作は、人智を超えた怖さを体現していた。
「シン・ゴジラ」では、謎の怪物として怖く描かれてはいたが、政治家の右往左往が諧謔的に取り上げられていたり、奇想天外な秘密兵器が登場したりで、笑えるシーンも多く、作品全体からは軽快な印象さえ受け、第1作とはまったく別の作品だった。
本作では、終戦直後という時代設定と、第1作そのままの伊福部昭BGMも相まって、畏怖を感じさせるゴジラが帰ってきたように感じた。
とはいえ、ストーリーは決して二番煎じではなく、豪華キャストの一人一人が癖のある人物を演じきっていたのも奏功して、古いようで中身は新しい素晴らしいエンタメとなった。
(オチも好みだった。)
シリーズ化は望まないが、こういうリメイクなら歓迎したい。
庵野監督の上から目線は納得です
ゴジラに関しては深い思い入れはなく、これまでハリウッド版とかシンゴジラを観た程度です。岡田斗司夫さんが激賞されていたので観てきました。
観ている間のテンションとしては、ほうほう、うん?、あー、うーん、うーーん、ちと眠い、あー、おっ、なるほどー、という感じでした。期待が高かったこともあって厳しいですが敢えて2つ星です。
人間ドラマと怪獣映画の両立が高評価の理由と聞いていたのですが、肝心の人間ドラマ部分がいつもの山崎監督っぽいというか、失礼な言い方をすると悪い意味で学芸会っぽく、正直こんなものかと感じてしまいました。
これは役者さんの問題ではなく、脚本や演出との食い合わせの問題なのかなと思います。山崎監督はVFXの仕事が素晴らしいのでそっちに専念し、監督脚本は他の方に任せた方がいい作品が作れるのではないでしょうか。
最後、実は橘さんがそう言ってくれていたところは唯一グッときましたが、エンタメ作品としてはシンゴジラのほうがまだ良かったかなと。別にシンゴジラがめっちゃ面白かったというわけでもないですが、庵野監督が上から目線なのは納得しました。
話はマンネリ感アリ&マイナス1
ゴジラ自体をこねくり回すこともできないので結局は〈どう倒すのか?〉という話になってしまいマンネリ感が否めないのはやむを得ないのかもしれませんが、やはり話としては何の面白味もないものでした。
ただ神木くんの演技がなかなか秀逸でCMなどで見るナヨナヨ感が全くなかったので最後まで見れたような気がします。とは言え吉岡くんの舌垂らずな話し方が耳に付いてしまって全然学者に見えなかったのと佐々木くんの舞台のような大袈裟な演技がわざとらしく見えてしまったのがちょっと残念てしたね。おまけに山田くんも舌垂らずなので途中で少し眠気を覚えました。
あと様々なオチも先に分かってしまうので映画的な醍醐味もほぼ皆無のような気もしました。VFX頼りの割にそれほどゴジラも暴れないし思ったほどアクションシーンもなかったような気がします。下から見上げるアングルは面白かったですけどね。
シンよりはマシかなって感じでしょうか。
VFX 迫力あります!
自分は、かつての ゴジラ映画 怪獣 戦闘 というイメージでしたが、戦争 人間模様 ヒューマン的な部分が主とも感じられ 山崎氏の要素が伺えました。主演俳優さんの演技も素晴らしかった。とにかくVFXの迫力は流石てました。
国産と逆輸入
日本人にとってゴジラとはどういう存在なんだろう。
個人的には、少なくとも厄災のメタファーであるということは理解しているが、海外では根本的に存在価値が違うようである。
ギャレス・エドワーズは本作の予算を一億ドルくらいかとたずねたそうだが、今の山崎貴ならそのくらいの予算があれば本作よりももっとクオリティの高いものが撮れたのだろうか。
巡洋戦艦「高雄」を登場させるために太平洋戦争直後の日本を舞台とした、という山崎貴監督。
まあ、ある程度冗談のつもりだとは思うが、とはいえ基本的にミリタリーオタク的感情が優先されていることは間違いない。
本作のクオリティがある程度の予算をかけた作品に「見えた」のなら、それも悪くはないんだろうと思う。
今後は、人間ドラマの演出に力を注いで欲しい。
IMAX
VFXは素晴らしい!が、脚本は誰かに託しましょう、監督。。
ゴジラエンターテイメントとして、監督の強みであるCGは素晴らしく、大迫力のゴジラは見応えあり素晴らしいです!
。。が、やはり山崎監督の弱点は脚本かと。
ドラクエ映画の改悪ストーリーが代表的ですが、今回は人間ドラマの描写がチグハグなのと、ラストのオチが簡単に想像できてしまうため、迫力、緊迫感が表現できず。。
(あー、この攻防意味ないんだろうな、と)
ゴジラという、あらゆるシチュエーションで描かれまくった題材に対し、新しいアイディア、ゴジラの倒し方を考えるのも大変、その心労は百も承知。
実際、最近のゴジラ映画群に対し、今回の世界設定は素晴らしいと思うのです。
でも、ほんと脚本が弱い。。
山崎監督、脚本は別の方に依頼すべきかと。。
「ゴジラ」原点回帰。50mの巨大生物だからこその恐怖
「日本のゴジラ」を久しぶりに観ることができた。
現代の高層ビル群を闊歩させるために、どんどん大きくなっていくゴジラは、それはそれで迫力があるけれど、同時に肉薄する恐怖からは薄れていくように思っていた。
このゴジラは「ゴジラ」の初登場の体長50m。
だからこそ近年のゴジラ映画ではなかったリアルな恐怖を感じた。
初代「ゴジラ」での強いメッセージを、今作で新たな恐怖を加えてもう一度描いていてすごくよかった。
戦争を経験したばかりの日本人が、超巨大生物にどういう気持ちで立ち向かうのか?
そしてゴジラで楽しみな「戦闘機や戦艦はどんなのが出るの?どうやってゴジラに戦うのか?」
ネタバレしたくないので書かないけれど、1945-1947年という時代設定だからこその戦闘機や戦艦が、VFXで鮮やかに蘇っていてそれも大変満足。
山崎監督の集大成、VFXのド迫力のゴジラ!
上から目線で申し訳ないが、私は山崎監督の映画は数々観ているがどうしても苦手だった。「STAND BY MEドラえもん」や「宇宙戦艦ヤマト」などは怒りすらおぼえた。国民的人気マンガを簡単に映画化して、監督本人はその物語の本質を理解していないまま制作したんだなと感じるからだ。また「こうすれば人は感動するんだろ」と安易な感動の押しつけが苦手だ。しかしヒットメーカーでもあるのも事実。その自分と世間の評価に差がある監督であり、その差を確認するためにいつも観てしまうのである。(「永遠の0」は良かったが…)今回の「ゴジラ−0.1」はどうか…結論は観て良かった。相変わらず計算している商業的な所(感動させるポイントや家族連れを狙ってるなど)や細かな箇所(歴史的背景や設定など)突っ込み所はあるけれども、まずこの映画で言いたいコンセプト「生きること」が最初から最後までシンプルに一貫していることが良かった。そしてゴジラのド迫力は歴代ゴジラ映画No.1だろう。これだけで観る価値は十分にある。銀座のシーンでは「絶望」を感じさせてくれる位の迫力だった。
しかしどうしても気になる所が2点ある。
まずゴジラの熱線を放射する前の背中のヒレが生物ではなくガジェットのような動きをするのが気になった。ゴジラって生物だよね?
後は敬礼のシーンだ。あれ、死にゆくゴジラに敬礼するのおかしいだろ。あれだけ人を殺したゴジラに敬礼はおかしくないか?何故か理解出来なかった。
しかし今回は山崎監督の集大成のような映画で観て損はありません!
ずっと夢中で観れました
ゴジラを絡めた戦後の人間ドラマ
ハリウッド版ゴジラが大好きで、本家の日本版ゴジラには興味なく、今まで観た事なかった僕です。
北米プレミアで、この作品と監督と神木隆之介さんがスタンディングオベーションを受けたと知り観てみたけど、
予想してたのと違って、ゴジラを絡めた戦後の人間ドラマで、主役は人間。
観たかったのは、コレじゃない…
期待してたのは、ゴジラが、前面に、全面に、出た、ゴジラが主役のゴジラ映画。
本家本元の日本のゴジラって、本来こんな感じなんですかね?
ただ、良かったのは浜辺美波さん!!
彼女は素晴らしかった♪♪
演技が上手い♪存在感がある♪華がある♪
でも、途中から髪型がサザエさん(笑)
いや、可愛いけど(笑)
彼女のキャスティングは大正解!!
主役を食ってたと思う。
もっと活躍してほしかった…
キングコングの美女のように。
でも、途中から髪型がサザエさん(笑)
いや、可愛いけど(笑)
しつこいって!!
戦後の人間ドラマの方も、つまらないとは言わないけど、あまり面白くないし、興味ない内容…
んぐぁぐぐ…(サザエさん風で)
本質は昭和のゴジラ
面白いか、面白くないかと言えば面白い映画です。
山崎監督なので三丁目の夕日やアルキメデスの大戦は良かったけど、キムタクの宇宙戦艦ヤマトみたいにとんでもない事になってないか心配でしたが、そんな事はなかったです。
レビューが割れているのは、ツッコミどころが多い点だと思います。でも昭和のゴジラシリーズのストーリーや設定だってこんなもんでしたよ。
シン・ゴジラのようにいかにゴジラを倒すかを淡々と描く破綻のないストーリーを良しとするか、従来のゴジラシリーズのように娯楽作品として痛快さを感じるのがいいのか、好みの問題なのでしょうね…。
※制作スタンスをアップデートするのではなく元に戻したから『-(マイナス)』なんだ、そう考えるとタイトルも冴えてますね。
ゴジラシリーズの最高傑作
退屈でありきたりな邦画
色々な作品が思い浮かびます。
全1369件中、681~700件目を表示