ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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時代の背景描写がとても良い
子供がゴジラ大好き過ぎてゴジラフェスにも行きました。
実際映画を観て、監督の演出への拘りが伝わってきました。
人物の描写も丁寧描いています。
ただゴジラを見たい子供には退屈になってしまうシーンが長く、大人向けかもと感じました。
刺激を求め4DXで観ましたが、しっとりと観たほうが良さそうです。
★5じゃ足りない
邦画の底力を観た。
度肝抜かされた。
個人的には日本映画史上最高と言ってもいい程の出来。
山﨑貴監督、伊福部さん
全てのキャスト、スタッフの方々に感謝を。
本当に素晴らしかった。
僕は平成ゴジラVSシリーズの世代で、ゴジラ映画と言えば僕の中で1番好きな作品群です。
そんな中2016年に庵野監督による『シン・ゴジラ』で衝撃を受け、もうゴジラ映画でこの作品を超えるものはないと豪語していた時期もあった。
ハリウッド版ゴジラも頑張ってはいるが、日本人の我々からすれば恐怖の象徴よりもヒーロー思考の高い作品が目立ち、本来のゴジラたるものが国の文化や需要でブレてしまい、ガラパゴス化した現状が嬉しくもあり寂しい気持ちもあった。
今作の『-1.0』もソレだと思ってた。
前評判は良かったのでそれなりにいい出来なのだろうと鷹を括ってたが、観れば軽々と『シン・ゴジラ』を越えていた。
シン・ゴジラどころか他作の日本映画を総なめしているほど。
これは『ゴジラ映画』と言う枠でこの映画を切るのは勿体無い。
音響の整った映画館で是非観て頂きたい。
まず時代設定がゴジラシリーズでも1番古い、戦後と言う民間人がギリギリ武力対抗で絶妙な設定がいい。
近代的な建物も少なくよりゴジラの巨大さを強調することもできる。
何よりもシナリオが抜群。
映像も勿論良いのだが、そんなのはどうでも良い程ストーリーがよかった。
『ゴジラ映画』なのに。だ。
他シリーズのゴジラをメインに置くと人間ドラマが疎かに、人間ドラマを描くと怪獣が疎かに、ではない。
完全に両立出来てた。
心底感動しました。
そしてその人間ドラマを演じるキャスト陣の素晴らしさ。
特に野田役を演じた吉岡秀隆さんは群を抜いて素晴らしかった。
確かに日本映画らしい独特の演技の癖や、大げさで誇張気味の言い回しや表現はある。
しかし戦後日本と言うこともあり、その独特な表現も映画の世界観の板について良いものになっていた。
日本人たる団結感。
己を犠牲にしても誰かの為に立ち向かう自己犠牲の精神。
そして生きる事の執念。
それらと同時に流れる伊福部さんの音楽とここだと言わんばかりのカメラワーク。
とにかく熱かった。
正直言うと今作のゴジラのデザインやモーションはそんなに好きじゃなかった。
しかしそれでも満足出来る部分が大半なので、何の気にもならない。
チープなモーションもそう。
よく日本映画はCGがショボいと言われるが、ショボいのはCGじゃない。
モーションがダメなのです。
今作に限らず日本映画は物が動く表現がどうも不得意なようです。
飛んできた電車は着地と同時にそんなにピタッとは止まらないし、ゴジラの動きも生物として不自然な動きをしています。
ここだけは気になりました。
CG技術はあるのに勿体無い。
残念なところはそれくらいでしょうか?
シナリオには全く関係のない部分ですね。
観る方がどこまで許容できるか気付くか?の問題だと思う。
僕がここ4〜5年で観た映画の中でもトップクラスなのは間違いありません。
数あるハリウッド作品がひしめく中、まさかそれが日本映画なんて嬉しい。
絶対に見て欲しい作品。
ゴジラなんて興味ない人でも全然観れます。
むしろ観て欲しい。
★は5を超えています。
オススメです。
スクリーンの向こうにゴジラを感じる。
ハリウッド的な人物像は微妙でした。
ハリウッドみたいに人物像をわかりやすくするために佐々木蔵之介と山田裕貴と安藤サクラの演技の演出微妙でした。痛快娯楽映画っぽくなってしまったなと。一応、そこは目をつぶりました。一方、神木くんの生への執着と葛藤、それから派生した他人の死と、それへの償いの気持ちをもっと深くするために、特攻機の中のシーンから親との回想等を交えて始めてほしかったかな。それで、島への着陸シーンということで。着陸シーン前5分が足りないと思いました。この5分のシーンがあれば、もっと、神木くんのその後のシーンで深く感情を感じることが、特に、青木崇高から生を許された、言い換えれば、彼の願いを貰ったシーンで効果を発揮したと思いました。
観てる側で感情を深く察しないといけないのには苦労しました。ちょっと勿体ないなぁと思いました。日本人の侘び寂びの人物像及びストーリーをハリウッドの災難系娯楽映画のバカの一つ覚えのドタバタ最後にぶっチュン映画の極端で陳腐な人間像と、なしくずし勢い場面にする必要はなかったと思います。もっと高評価になったはず。それをしないで一人の女性の人生に着地させて大ヒット、賞総なめしたのがタイタニックだったのだから。別にエンディングの事を言っているわけではなく、ゴジラを倒すときの 山田裕貴の自信満々の出方で引きました。彼は下っ端の下っ端なのだから。それをなし崩しの勢いと表現しました。ハリウッド痛快娯楽映画のあるあるぽい。あと、吉岡秀隆の方針に青木崇高が従ってああなったみたいに理解しちゃった人が出てくるんじゃないのかな。あれは、青木崇高が神木君その人だけに対しての思いのみでああなったのだと僕は思います。別に吉岡秀隆の方針に青木崇高がリンクしてああなったわけではないと。だって、神木君、腹を決めた時にはすべての清算を目論んでいたのだから。だからこその青木崇高だったのだから。その伝わり方が弱かったなと。その他は大満足ですね。特に音が良かった。永遠の0やアルキメデスを見てきた僕にとってはVFXの描写が山崎監督っぽい色だなと思いました。ま、シン・ゴジラはエヴァみたいでしたけどw監督の色ってありますよね。
題材が良く、内容もわかりやすくてかなり面白い
面白かったけど物足りない
小さい頃からゴジラ映画が好きで毎回欠かさず
映画館でみています。
私のゴジラ感は圧倒的な存在で恐怖心をあおり
町を破壊尽くす怪物です。
人間達は団結して近代兵器で立ち向かいますが
ゴジラには全く歯が立たず絶望感に陥ります。
そこで優秀で専門的な人間が集まり協議して
ゴジラ対策を作り上げ用意周到して圧倒的な怪物に立ち向かう そこにゴジラや自衛隊のテーマソングが流れて心震え感動を覚えます。
今回の作品は今までのゴジラ映画と違いを見せる為に昭和の戦後設定でしょうが自分の印象としてはゴジラの登場時間が少なく感じました。ゴジラ対策もあまりにもご都合主義で準備や時間推移が???で人間の思惑通りにゴジラが動いてくれた印象ですね。
でも映像の迫力は素晴らしかったと思います。
わかりやすくて面白かった
昭和ゴジラ第一作を斬新オマージュした令和ゴジラ映画の戦争と人間
日本の特撮映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年を記念した、大作の謳い文句から予想した娯楽映画ではなかった。幼い頃に夢中になった初期の子供向け怪獣映画や、ハリウッド映画に何度もリメイクされた派手な特撮娯楽大作とは制作のコンセプトが違って、大人が観るべき内容に驚きつつも映画の出来としてはスッキリした印象を持った。それは太平洋戦争における日本軍の戦い方の反省と、敗戦後の国防の在り方、そして唯一の被爆国としての立場など、ゴジラ第一作のメッセージに呼応する脚本の地味で確信的で分かり易いまとめ方に、作者山崎貴の力量を見たからである。先ず評価すべきは、この敗戦直後の時代設定から導き出される、ゴジラに日本人がどう戦うのか、戦わざるを得ないのかを、生き残った元特攻隊員敷島浩一の苦悩を主体に描いた脚本の独創性であろう。
ただし終戦の1945年から47年を背景にする時代設定は、第五福竜丸がビキニ環礁の水爆実験で被爆した1954年に制作した第一作「ゴジラ」のテーマの一つである反核メッセージを考えると、矛盾している。しかし、既に広島と長崎に原爆を投下された日本人にとって、その恐怖は切実極まりないものであったはずである。また百田尚樹原作の「永遠の0」と三田紀房原作の「アルキメデスの大戦」を映画化した山崎貴監督の経歴の蓄積が、この映画に結実したと思える内容になっている。廃墟と化した国土、食糧難による飢餓との闘い、生きて行くだけで精一杯の貧しい生活から漸くひと息ついたかどうかの時に、怪獣ゴジラの未知の破壊力と対峙しなくてはいけない。連合軍の実質米国のGHQに統治支配下で軍事力を放棄させられた無防備な状態で、国の命令を受けた民間の組織が集結する。この敗残兵の有志の集まりが、日本人の底力を見せることになる。政府も役人も正式な軍隊も登場しないゴジラ映画の誕生だ。
ゴジラファンとして嬉しかったのは、決戦のクライマックスの映像の迫力だった。ゴジラの不気味な造形と存在感、動きの全て、それに戦艦のVFXの映像美と見応え充分で見事。更に伊福部昭の永遠の名曲を生かした演出も素晴らしい。ここぞという使い方に作者のゴジラ愛が溢れている。役者では主演を務めた神木隆之介が難役の熱演。特攻の生き残りに深い慙愧と仲間を死なせた罪に苦悶する人物像は、時に怒りを表に出し過ぎに見える。内面に隠した演技が理想だが、これは山崎監督の演出法もあるので役者だけの問題では無い。それでもいい演技を見せてくれた。意外と言っては失礼なのだが、この映画で一番のいい味を出していたのは、元技術士官野田健治役の吉岡秀隆だった。豊富な髪をなびかせ、淡々とした話し方と熟年から漂う落ち着きと飄々さ。決死の作戦でも一人一人の命が大切と語る野田の人間性が浮き上がる。欲を言えば、周りの戦後直後の男性の髪形にもっと拘りがあれば良かった。山田祐貴、青木崇高、佐々木蔵之介も其々に役割のキャラクター表現を全うしている。浜辺美波と安藤サクラの女優陣も安定した演技。どちらも日本女性の淑やかさがある。これら大作にしては有名俳優の少なさが顕著であるが、このキャスティングもこの映画の魅力になって、けして大味になっていない。
独創性のある脚本の面白さ、細かく観れば難点も無い訳ではないが、これが山崎監督のオリジナルということで高く評価したい。反核と反戦から、平和を守るために軍備をどう構築しなければならないかの、日本の課題にまで問題提起した真剣さが、怪獣映画ゴジラの恐怖を最大限にスペクタクル化した作品、観て損はない。
もう少しゴジラがみたい
評判が良かったので観に行ってみた。
ストーリーは戦後の日本に関東大震災でなく、ゴジラが来てしまったというものだ。
ゴジラのシーンは、ハリウッド版やシン・ゴジラより少なかったが、迫力はずば抜けていた。
小さい頃にビデオ屋さんで借りてみていたゴジラ映画は人間ドラマが9割ゴジラが1割で、ラストにゴジラが暴れまくって終わるものだった。
ハリウッド版がゴジラやモンスターのシーン多すぎるんだが、ハリウッド版を観てしまったあとに旧構成のゴジラを見ると何か物足りない。
人間ドラマ部分は、戦後を知らないが、キャラが漫画みたいでリアリティが欠けて魅力が足りなかった。
神木くんも随分情けない役だった。
バイクシーンはどうしてもトムクルーズと比べると、やりたいことは一緒のはずが全然違う。。。お子ちゃまに見えるw
ラストの展開も想定内で、ゴジラにもっと悪あがきして欲しかった。
全体的には悪くなかったが、
もう一捻り、もう少しゴジラをみたかった。
つまらない
ゴジラが主人公ではないゴジラ映画
年齢的にもマトモに見ているのは平成ゴジラ以降で昭和ゴジラはチラホラ見ている程度のファンです。
ムトーさんがでてくるハリウッドゴジラあたりからゴジラの新作映画は大体微妙で斜に構えて見るようになりましたし、監督が監督だったのにも関わらず、今作は高評価で対応に困りかねたので心を無にして見ました。
普通に面白かったです。
前半パートの人間ドラマの長さとクサさには辟易としましたが、通して見てみればあのくらい丁寧に長くやったからこそ、後半の主人公の覚悟に感情移入しやすくなったと思います。
というようにあくまでメインは人間たちであって、ゴジラを見たい方々には受け容れられない作品になったかなと思います。
全年齢故のグロなし死亡シーンや丁寧に説明しすぎる点、都合が良すぎるハッピーエンド等も気になりました。
そこそこオタク的には幸運艦が出てきて震電が出てきて背鰭展開式熱戦とかやられたら+10000点
呉爾羅!初めてしったゴジラの漢字!
メイド・イン・ジャパンと胸張れます!
「シン・ゴジラ」がすごく面白かったので、今度はどんなもんだかなぁという気持ちで観に行きましたが、めちゃくちゃ面白かった上に物語としても感動しました。
映像がすごいだろうとドルビーで観ましたが、もうド迫力!ゴジラ登場シーンでは開いた口がふさがらず、あの恐怖感は初めて「ジュラシックパーク」を観た時のレベルでした。
音響と音楽もすごかったです。音楽は鐘の入ったドラマチックなオーケストラでもしかしたらと思ったとおり佐藤直紀さんで!盛り上がりの中にも悲壮感や哀愁が感じられて物語に重厚感をプラスしていました。ドルビーは音が最高です。
後から冷静に思い返すと「ん?」という場面もありましたが、観ている最中はそんな余裕もなく胸が熱くなり、ワァワァ盛り上がって登場人物たちを応援していました。
たくさん映画を観ていると、作品ひとつひとつの印象があまり残らなくなってきますが、今回は久々にしばらく余韻に浸れそうです。さすが本家本元のゴジラ映画です。やった!
技術はどれだけ進化しても、表現の手段にすぎません。その技術を使ってどんな物語を描くのかが問題なのであって、技術自体が目的になってはアカンのです!
目も耳も心も満足です。たくさんの人に楽しんで欲しい作品でした。
最高の映画
絶対に映画館で見た方がいい映画というのはなかなかないものですが、これは絶対に映画館で見た方がいい。家族で見ても、デートで見ても、1人で見ても感動できる。数々の映画を見てきましたが、私にとっては人生で1番の映画でした。
何より良かったのは音です。邦画特有の大きい音がやたらに大きい設定が、艦隊や銃火器の爆裂的な音を際立たせ、映像と相まって目の前でゴジラと人間が戦いを繰り広げているかのような錯覚に陥ります。また無音になるシーンの使い分けが非常に良く、緊張感がより一層際立ちました。
喜び、怒り、悲しみ、楽しみが詰まった映画で、ゴジラとの戦いとクサイけど王道な人間ドラマがお互いを高め合い、感動させられました。
正直見る前は監督の悪い前評判ばかり見ていて、 ゴジラが出てくる邦画だし一応見ておくか、くらいの感覚で見に行ったのですが、完全に自分の前評価をひっくり返されました。山﨑監督に土下座してお詫びしたいくらいでした。本当に良かった。悪いところがない。明日への希望いっぱいに映画館を出られたのは初めてでした。
p.s. 現代に生きる私にとって佐々木蔵之介の演技は過剰に感じる部分もありましたが、改めて考えてみると戦争に行ってたくらいの世代の、江戸っ子の船乗りであれば納得のいく言葉遣いなのかなと思っています。
ゴジラの出るヒューマニズム映画
ヒューマニズム映画として見ると、心にぶっ刺さったので、★5をつけました。今の日常が戦争とか悲しいニュースにあふれているので、本作に見られる人間のもつ善性、情深さだったり、寂しくて暖かい優しさを祈りのように感じました。
ゴジラ映画としては、シン・ゴジラから見始めた新参者ですが、純粋にアドレナリンが出て面白かったです。ゴジラが暴れるところは絶望を感じるほどには怖かったです。
昭和の時代から長年観続けて来た「ゴジラ」、ここに一つの到達点を示したと実感させられた
映画の冒頭数分でもうすっかり“入って”しまいました。
(『次元大介』とかとは真逆の状態で)数分のうちに名作確信したという意味で。
この映画について語るのが困難です。
ただただ、「本当に凄いこと(仕事)をやってくれた....」との思いが自然にわきあがったに尽きます。
素晴らしかった俳優さん達のこととか、いっぱいあるのだけれど、精神的に「なにも言うことは無い」状態になりました。
元から、山崎監督ということで何の不安も無く、唯一無二的に期待値高めで臨みましたが、それでも全然余りある位だったという事です。
特に今回の作品は、日本人以外の海外の人々に是非観てもらいたい、終戦後の日本人の背負って来た負目や思いとその姿、メンタリティを少しでも感じて理解してもらえたらとも強く思いました。
あくまでも、個人的な見解、感想です。
「スター・ウォーズ」もまだ存在せず、「怪獣映画」のビデオ化など夢物語のように遠い時代、名画座での上映も殆どされなくなって、鑑賞可能だったのは“東宝”が価値の認識に乏しく保全に勤めて来たとは言い難いコンディションの、保存状態の劣悪なれど何とか上映可能なフィルムで新宿のビレッジや池袋文芸坐(の文芸地下)などで時々行われたオールナイト上映。
そうした時代背景から「ゴジラとか何とか怪獣映画って子供が観るものでしょう?」と揶揄され、好奇の白い目で見られながらもそうしたものに足を運んだ日々。
それでも、その時代から一切ブレる事なく50年以上の月日、昭和〜平成〜令和までシリーズを観続けてきて、これまで生きて来て良かったとさえ思えた。(既に鑑賞叶わぬ友人・知人たちも....)
そのように思う事が出来る、“ゴジラ”映画に於ける「一つの到達点」を達成してくれたのではないかと実感できたからです。
当時の“同好の士”たちは今どうしているのだろうか?
今回、池袋グランドサンシャインのIMAX レーザーの大型スクリーンでの鑑賞を望んでそれを果たすことが叶って、終映後に場内から出ると丁度夕刻の、ガラス張りの池袋の街を一望できる12階のガラス越しに、見事に夕陽に染まった池袋の街が眼前に広がっていました。
恐らくここから駅の右手方向までをも見渡すことが出来るその場所に、1997年には閉館した先述の上映館“文芸坐(と文芸地下)”があったのだと思うと、そうした感慨ひとしおに劇場を後にしました。
追加
ちょっと落ち着いたので、気付いた点を幾つか…..
今作の“ゴジラ”自身についてですが、これまでの「核の脅威の象徴」とか「破壊神」「自然の脅威」といったこれまでのとは違った切り口で、イメージとしては『ジョーズ』(第一作)と思いました。
特に、「トドメは口の中でドッカン」がマンマな気も(笑)?
限りなく「獰猛な生物」的イメージであり、ジャンル的にも「海洋モノ」部分が占める割合も多いなど。
要するに、スペクタクルな部分(後半の攻防戦)は『ジョーズ』(第一作)イメージということで。
勿論、原点である初代を踏襲した“核の化身”として、「帝都東京の潰滅」を外す事はありえない事です。
今回、登場時には『キングコング対ゴジラ』に登場するコングのごとく”魔神”として姿を現します。
冒頭から、ただの被爆の権化的怪獣としての登場ではではないのです。
「ゴジラ」=”地球そのものの化身(神)”として捉えられ、それを「愚かな人類」が被爆させてしまうという部分が物語の冒頭ではなく中盤前ほどに位置しており、はっきりとその過程を挟んで後半に繋がってい行くというのが、今作の重要な部分であると解釈しています。
これにより、「帝都東京の潰滅」もまた、間接的にアメリカによってもたらされたとも言えると。
音楽について、『ゴジラ』『モスゴジ』『キンゴジ』から引用されていましたが、第七艦隊とも闘ったシーンのある『モスゴジ(米版)』のでこれは分かるとして、『キンゴジ』は?
今回の“ゴジラ”は体型的にお顔小さめ体デカめ系なのが初代やモスゴジと違い、キンゴジの体型に近い印象ですね。
あと、キングコング(キンゴジの)の生物的イメージとも被る音楽表現で通じるのかも知れません。
主なキャストは、「朝の連続ドラマ」系で存在感を示した面々と、山崎作品の出演陣となっていて、自身としても馴染みのある、既に実績も確かな「俳優」の方々で何の違和感も覚えず最後まで楽しませて頂きました。
(逆に、通常は誰かしらには違和感覚えたり不満感じたりするという事が殆どなので....)
特に主演のお二人は、ついこの前までも毎朝「夫婦」としてお姿見ていた事もあり、違和感無さすぎというか、息もピッタリのコンビネーションに見えてしまう。
要するに、中途半端なタレントやアイドル紛いのを排してもらえた事で、「映画の格を貶める」ことに繋がるとかいうような懸念も無しという事で。
蛇足ながら、今回鑑賞しながらその先の展開についてが分かった部分は少なくなかったです。
これは、自慢とか、見え透いてるとかの意味などでは全く無いです。
ストーリーから受ける、主人公たちへの感情移入や共感を感じながら観ていて「こうだったら良いのに」や「こうなって欲しい」と思っていたら、そのような形に実現したという感じです。
それは、山崎監督が考えたり願ったストーリーは、鑑賞している多くの人の願いの延長上に一致するように描かれているんだろうと感じ、そのように創られた作品なのだろうと思わずにはいられませんでした。
追記
12月1日より、いよいよ全米公開が始まった。
全米における興行収入は現地で5日には1436万ドルを突破して34年間破られなかった記録を更新。
歴代実写邦画作品の中で、全米興収ランキング1位を樹立した。
因みに、それまでの歴代邦画作品は、北米では1989年に公開された畑正憲氏の『子猫物語』の約1329万ドルという興収記録が長期に渡り1位だったのを、今回ついに塗り替えた形となった。
アメリカの映画批評家たちは「山崎の低予算での印象的なビジュアル、感動的な人間ドラマ、そして社会的批評のための怪獣の比喩の使用のために、この映画を一斉に賞賛した。」
映画批評集積サイトのロッテン・トマトに於いても、94件のレビューがあるうち映画支持率は97%、平均点では8.2/10となっており、同サイトの総意は「魅力的な人間の物語がアクションを支えている『ゴジラ マイナスワン』は、大量破壊現場の合間にも真に説得力を失わない怪獣映画である」としている。
CinemaScoreが調査したアメリカの観客は本作にA+〜Fの評価のランクで、「A」の評価を与えた。PostTrakによるアメリカの観客の調査では、全体の92%が肯定的な評価であり、83%は間違いなくこの映画を勧めるとの解答を得ている。
やはり、“名作”たり得るものというのは、「国」や「人種」「性別」などの違いを凌駕した存在たり得、これらの評価の意味するところが何よりの証としての結果であると、今作についての自身の思いやその評価に間違いはなかったことを裏付けることが出来たかのような満足を今、得られた思いでいる。
所謂、”名作”=”大ヒット作”という図式は、必ずしも当てはまるようなことにはいかないこと、”名作”だからといって必ずしも多くの大衆の支持を得られるわけでは無いということは、これまでの数十年の映画鑑賞歴の中で嫌になるほど実感してきたことではあるけれども、今作のようにそのどちらもを両立させることに成功した作品というものは、ある意味”奇跡”であり、今後の映画史の中でもその輝きが失われるようなことは無い存在となろう。
そういう意味では、まさに「これから(このあと)が大変」ですね.....
追記2
こうなるとある作品について、結果や評価が”総意”に近い形の高さが示されている作品について真逆の『最低評価』を下しているレビューから見ていくのって寧ろ楽しいというか、とても面白いですね。
「そういう受け止め方する(方なん)んだ」とか「そんな考え方がある(方なん)んだ」とか「そんな解釈は考えてもみなかった」とか、今更のようにいろいろと勉強になります(笑)。
当然ですが、「”総意”的なことが全て正しい」わけでは無いですしね。
怖いゴジラの復活
子供の頃観たシリーズもののゴジラは、もはやヒーローと化していたが、後に観た原点となる第1作は、人智を超えた怖さを体現していた。
「シン・ゴジラ」では、謎の怪物として怖く描かれてはいたが、政治家の右往左往が諧謔的に取り上げられていたり、奇想天外な秘密兵器が登場したりで、笑えるシーンも多く、作品全体からは軽快な印象さえ受け、第1作とはまったく別の作品だった。
本作では、終戦直後という時代設定と、第1作そのままの伊福部昭BGMも相まって、畏怖を感じさせるゴジラが帰ってきたように感じた。
とはいえ、ストーリーは決して二番煎じではなく、豪華キャストの一人一人が癖のある人物を演じきっていたのも奏功して、古いようで中身は新しい素晴らしいエンタメとなった。
(オチも好みだった。)
シリーズ化は望まないが、こういうリメイクなら歓迎したい。
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