ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
全1393件中、601~620件目を表示
はーーっこりゃ凄いゴジラ見たわ“ゴジラ”は
庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』に次ぐ純国産にして生誕70周年記念を兼ねる日本制作節目の30作目『ゴジラ‐1.0』を山崎貴監督が手掛ける。結論から言うと“ゴジラ関連”はまさしく記念作として最高の形で応えていた。流石は昭和と日本戦争映画を撮らせたら外れなし男。
『ALWAYS続・3丁目の夕日』『ゴジラ・ザ・ライド』から溢れ漏れていたゴジラ愛が氏の手掛けた『アルキメデスの大戦』『永遠の0』などで培われた撮影手法や白組のVFXと組み合わさった結果、ゴジラ映画ながら戦争映画の側面を持つ独特の作風を築き目新しくも相性抜群の面白さを生んでいる。
従来にはない戦争映画的な雰囲気は海上にてゴジラが新生丸を追跡する所から救援に駆け付けた高雄との戦闘を代表に随所で表れている。本作の舞台が1947年に設定されているのも良い、沈められたり廃棄されるはずだった有名な軍艦や試作戦闘機が日本の未来を勝ち取るためゴジラ相手に再び戦場に赴く構図は否応なしに沸き立たされる。劇中曲も用途の変遷を知っているとかなり感慨深い、銀座と最終決戦それぞれで流れるゴジラのテーマは現在でこそゴジラを表す曲となっているが、元々は人類がゴジラに立ち向かう曲として作曲されたのが原点。それが銀座上陸時は破壊しまわるゴジラのテーマとして流れ、最後の戦いでは初代以来のゴジラに抗う人類のテーマとして原点回帰した演出なのが堪らん、約70年ぶりだで!?
そして忘れてはならないのがゴジラの秀逸な描写の数々。日本軍整備兵を容赦なく蹂躙し頭と剣山の如き背びれを出しながら海上を泳ぎ電車を咥え人と大地を踏み砕きキノコ雲を起こす放射熱戦、これらすべて歴代シリーズからの遺伝子を物語に落とし込んでいるのが実に良き。都市襲撃は初代や84のゴジラ、造形はVSゴジラ、悪魔的破壊力の熱線や終わる事のない不滅の絶望感はGMKの白目ゴジラのそれ、終盤の締めなんて正にまんま。シンゴジが新しい世界観を構築したなら本作は戦争映画にFW以前の世界観が融合したハイブリッド正統派ゴジラと言えよう。
ただ人類パートは微妙。終戦直後なので終始重苦しく辛い雰囲気なのは仕方ないとして、監督お得意の感動演出の前振りで無理な展開が多く、そのお涙頂戴シーンも詰めの甘さが目立つ、死んだと思った母親が生きてたなら子供は大泣きするし、そもそも感動シーンに不穏な描写は不要。政府批判が多めだが初代リスペクトか?良い点を挙げるならシンゴジの様なアニメ調会話じゃない所か、逆を言えばあっちは“それでも”会話が面白かったんだけど。
以上、数々の重責をものともしないゴジラ映画の傑作となった今作、まだ観てない人は ぜひとも! 何とか! 一回でも! 観て欲しいと思う今日この頃。あと同監督がプロデュースした『ゴジラ・ザ・ライド』乗ったんだが、これまたメチャクチャ面白いんで機会があったら是非乗って欲しい。
本年度最高傑作ゴジラシリーズ最高傑作
本年度最高傑作かつゴジラ歴代最高傑作ゴジラ-1.0(ネタバレほとんどなし)
11/3〜公開の山崎貴監督版ゴジラ-1.0を観てきました。本年度に上映された映画で間違いなく最高傑作でゴジラ映画で歴代最高傑作です。これまでの最高傑作の1954年公開の一作目へのリスペクトが感じられるし山崎貴監督作の永遠の0やAlways三丁目の夕日のオマージュが散りばめられていて時代設定が興味深く楽しめるし、さらに良いのがゴジラ史上最も怖いゴジラじゃないですかね。観終わった後に、これって永遠の0の続編だと思いましたね。昭和20年の焼け野原の東京の再現レベル凄いです。何より嬉しかったのが当時の敗戦国日本人の魂に敬意を表している点。大東亜戦争を生き延びた駆逐艦雪風や重巡洋艦高雄、さらにB29キラーの震電(試作機)を登場させるところは痺れました。山崎貴監督の歴史に対しての想いが表れています。
既に全米1,500館以上(米国アカデミー長編アニメ賞を受賞した千と千尋の神隠しは150館)での上映が決定しているそうでおそらく日本映画で過去最高の興業成績を叩くと思われます。世界でヒットした日本映画のTOP10は全てアニメです。ついにアニメ以外でヒット作が産まれます。目の肥えた海外バイヤーが絶対ヒットするって思ったから買い付けてるので期待が持てます。
多くのアメリカ国民が本作を観ることで1945年〜の焼け野原の東京を擬似体験することになりそれは大きな意義があると思います。お前たちが民間人を無差別に焼き殺し、こんな焼け野原の日本にしたんだぞってね。現在も人類は殺戮を繰り返しています。ウクライナやガザで罪なき人が殺戮されています。各国は速やかに停戦を促すべきです。日本はその先頭に立つべきです。
過去3作ハリウッド版ゴジラが制作され世界で大ヒットしています。テレビシリーズまで作られています。本作は本家本元東宝が世界にゴジラとはコレのことだよ、ハリウッド版のイグアナのようなゴジラは偽物だって誇りを持って推薦できる作品です。
絶対にオススメ、皆さん次に自由時間ができたら映画館に直行してください。
ゴジラの怖さは・・・
シン・ゴジラが面白かったので特にゴジラファンでもないけど観に行きました。
結果、ゴジラが上陸してきて「もうどうしようもない(泣)」的な怖さは
シン・ゴジラの方があったような気がします。
(昔、蒲田に住んでいて知っている場所が破壊された場面があったから?)
ゴジラ-1.0の方が怪獣的な怖さはあったけど予定調和な感じの展開が多く
予定通りゴジラが銀座を破壊して予定通り海に帰っていって・・・・・
シン・ゴジラの突然、巨大生物が東京に出現。
ただ歩いただけで大きな被害。なんとかしなくてはで、国をあげての対応。
プラス米軍も協力。最終的には世界的な協力?(とはいえないが)
この方が、あのどうにもならない超強力なゴジラに対応するには理屈が通ります。
ゴジラのような生物に対しては個人の気持ちや頑張りだけでは、対処できないのでは?
人間ドラマを中心に描きたかったのでしょうが、この展開ならゴジラである必要はあまりなく「永遠の0」の様な内容の映画で十分かと思います。
ただゴジラファンの方や軍事マニアの方には見るべき所があったとも思います。
(震電って脱出のために後ろのプロペラを吹き飛ばす爆薬があって、、、うんぬんという話を聞いたことがあったけど、どうやって、あんなに綺麗に脱出できたのでしょうか?)
色々書きましたが、みんなで楽しく観るには良い映画なのではないでしょうか。
単なる怪獣映画を超えた作品
役に立つ仕事
ゴジラは良かったですね。
全員いい人のザ·日本映画 家族で見れます。
ゴジラシリーズの最高傑作
ゴジラシリーズ最高の出来栄えでした。優れた脚本でした。人間もゴジラも共に「生きる」こと「生きてゆく」ことが底流にあります。地べたの演出(人間の物語部分)がこれほど練られたのは、ゴジラ史上初めてだと思います。ゴジラは私と同じ1954年生まれ。1962年の「キングコング対ゴジラ」以後はすべて劇場で見てきました。母性を持って登場したモスラの神秘、子供映画からの脱皮に喝采を送った大森一樹演出、監督に「怪獣愛」を感じた金子修介演出・・・その時々でいろんな感じ方が出来ました。しかし、庵野・樋口コンビの平成「シンゴジラ」は台詞運びが好きになれず。年も取ったのでゴジラはこれで終わりにしようと思ったのですが、山崎貴の令和の今作品で、人間味ある登場人物たちの物語に目を見開くことができ、ジジイの心に再び灯がともりました。故・伊福部昭先生のあの曲の入れ方がうますぎてしびれます!佐々木蔵之介の過剰な演技はガマン、ガマン。
ゴジラと人間のつきあいは「これから」。
ゴジラの「恐ろしさ」と、人々の「優しさ」の対比が印象的だ。このゴジラは正に史上最強の破壊者だ。これほどリアルに姿と動きを再現した山崎監督のVFX技術には脱帽する。ゴジラの恐ろしさは、その強さと比例して、何を考えているのか分からない不気味さにあるように思う。人間が何か危害を加えたわけでもないのに、真っすぐ東京へ上陸して破壊する事だけが楽しいかのように暴れまくる。俺たちに何の恨みがあるんだと思わず文句を言いたくなる。その姿は、戦争などを起こす人類の欲を体現した「悪の象徴」のようにも見えてくる。
人間ドラマの方は、戦争による心の傷や、家族を亡くした者たちの結びつきなど、ありがちではあるがとてもていねいに描いているところが好感持てる。敷島も典子も相手を思いやる気持ちが素晴らしい。幸せになってほしいと思わず願ってしまう。敷島の仲間たちも、それぞれの言うに言えぬ思いを抱いて支えあっているのがよく伝わる。人間には誰しも良い面と悪い面がある。ゴジラが人間の悪の象徴なら、このドラマの人たちは人間の良い面の象徴として描かれているように感じた。
永遠に滅びないゴジラと人間の長い闘いはここから続く。
ゴジラも神木君も最高!
世界と競える日本産ゴジラ。日本映画のレベルを塗り替えた作品。
私はドルビーシネマで観ましたが、怒り狂うゴジラの迫力、カメラの迫り方、世界に没入させる音響・音楽に映画館を出ても興奮が醒めませんでした!
今後、日本の映画を語る際に本作は一つの基準になってくるかと思います。
日本映画はアクションが苦手、VFX(視覚効果)技術が遅れているという印象を持つ人は少なくないと思いますが、本作はハリウッドと比べても遜色ないレベルでした。12月から北米での公開が始まりますので、その点もすぐに結果が出るでしょう
また怪獣映画でありがちなドラマに振ると怪獣パートが物足りず、怪獣にフューチャーするとドラマが適当になるというパターンですが、本作では太平洋戦争で心の傷を負った主人公(と日本)の回復と、その前に立ちはだかるゴジラの対立を丁寧に描いています。この二つは単にバランスがいいだけでなく、それぞれが互いのシーンを尖らせる相乗効果を生む奇跡のレベルだと思います。
加えて、この主人公とゴジラの対立軸は今回のゴジラを特徴づける「怖さ」にも繋がっています。ゴジラが人間を直接敵視して狙ってくる、という展開は意外と多くありません。ゴジラにとって人間は矮小すぎるからです。しかし今回のゴジラは人間を本気で襲ってきます。エイリアンやターミネーターに追われるようにゴジラに狙われるのはかなり怖いものがあります。
個人的には太平洋戦争で活躍した兵器がたくさん出てくる点も好きでした。インタビュー記事でも本作の時代設定は高雄(重巡洋艦、大和のような戦艦よりも一回り小さいが、強力な主砲を持ちつつ戦隊を率いて戦った海戦の主力の一つ)を登場させるためだったと山崎貴監督が語っていますが、そういった劇中の人・モノそれぞれに見せ場が用意されている所も熱い気持ちにさせてもらいました。
素晴らしい外交
全1393件中、601~620件目を表示








