ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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映画館で観るべき映画
ゴジラは人を食べない。
逃げてる人を俊敏に狙って口でくわえるシーンは進撃の巨人を思い出した。
殺すのが目的という描写。
なぜ殺しに来るのか、その答えが欲しい。人口削減が目的でもないだろう。
建物を破壊する理由は何だろう。
わからないから怖い。本作では最後まで答えが出なかった。怖いまま終わった。
トイレシーンは一切無かった。食べるシーンは少しあった。
敷島が銀座で典子を見つけ出すシーン。あの混乱の中あっさり現場で出会うことが不自然でならない。これはやっぱり敷島の夢の中なのかもしれない。
最後の決戦時、応戦に来た船たちとロープで繋がったシーン。あの緊迫した状況の中あっさり準備完了していた。どうやって繋げたのだろう。
ないものを欲するのではなく、あるもので満足することこそが一番大事だ。
銀座の建造物は見応えあった。西洋風建築物がズラリとあった。
海を泳ぐゴジラ。海の波やしぶきはリアルだった。
戦闘機を操縦する神木隆之介。見どころのひとつだ。
典子のタトゥーの謎が面白い。考察したくなる。
ゴジラの青く光る背ビレの美しさ。
本作は全体的に映像が奇麗だった。
リアルを追求したら血みどろ&ゴミだらけで気持ち悪い映画になっただろう。
音に力が入っていた。会話も聞き取りやすかった。BGMの使いどころも良かった。
定番のゴジラのテーマは、ゴジラ討伐のための出陣のBGMとして最高にマッチしていた。
なにより大音量&大画面でゴジラを体感すること自体が楽しいから、映画館の存在価値を感じた。
病院で包帯だらけの典子と再会したアキコが、典子のほうには全く行かずに敷島の顔ばかり見ていた。アキコの出演シーンは納得がいかないことばかりなのが残念。
登場人物に感情移入出来ない。
評判通りのすごい作品でした
山崎貴監督とは同世代。ようやく日本が誇れるゴジラを観せてもらえたと...
映画に於ける「ゴジラ」の存在意義を改めて定義した名作
IMAXにて鑑賞。現在54歳で子供の頃からゴジラ映画には親しんできたものの、私が物心つく頃には既にゴジラはキャラクター化されてしまっていて、様々な怪獣達と共にどこか親しみのある存在へと変化してしまっていた様に感じます。特に現在の米国での扱いをみると「怪獣ヒーロー」のような感じで、ゴジラとはそういう物なのだなと心の何処かで納得してしまっている自分がいました。
しかし今回のマイナスワンを拝見し、本来のゴジラが誕生した時の存在意義を改めて再認識させられたというか「あぁ、そうだったよな」と山崎監督に頬を張られたような目覚めがありました。
映画についてですが、VFXはハリウッドと遜色無いレベルで大変素晴らしかったですし、音響も最高でIMAXで体感したゴジラの咆哮は全身に響き渡るようでした。
また人間ドラマ部分も俳優の皆さんの熱演もあって大変心に響くものがありました。思わず涙してしまう場面もありました。
何よりも感心したのは脚本の素晴らしさですね。小説版を読むと、映画で語りきれなかった部分が多々読み取れるのですが、そうした部分を補った完全版、ディレクターズカット版がもし出来るのなら観てみたい気もしました。
そして今、米国で上映が始まって凄まじい大反響を巻き起こしている様で、大絶賛の声と共にアメリカでの実写日本映画史上最高の成績を記録しているとのことで、この快進撃がどこまで行くのか非常に気になりますし、この成功が続編への後押しとなる事を心から期待しています。
(米国人の多くがハリウッドでは考えられない低予算でこの映画が作られたことに対する驚きが先行している様にも感じます)
オスカーも夢じゃ無いかも?日本人として誇らしい気持ちでいっぱいです。
山崎監督によるゴジラ生誕70周年記念作品。 舞台が終戦間際から終戦...
山崎監督によるゴジラ生誕70周年記念作品。
舞台が終戦間際から終戦直後の日本となっている。
なぜそんな時代を選んだのか。現代でもなく、ゴジラが実際に誕生した昭和30年代でもなく
終戦直後の日本。ある意味、日本が一番ダメージを受けていた頃、そんなどん底の時に
ゴジラは現れる。
そして、東京を破壊する。
その迫力はすごい。
このゴジラに当時の日本がどう戦うのか。そんな舞台設定が面白いと思った。
手に汗握る展開に拍手を送りたくなる。ご都合主義ではない展開があったように思う。
いつもならエンドロールの途中でそそくさと席を立つのが、名古屋の映画文化だけれど、この映画はエンドロールの終わる最後までほとんどの人が席を立たずにいた。
プロジェクトX
ヘナチョコが日本を救う
1945年、敗戦直前の日本から始まる。
主人公(神木隆之介)は特攻の生き残りで、東京に戻ってみると焼け野原で、親は死んでいた。
たまたま知り合った赤ちゃんを抱えた女性(浜辺美波)がバラックに転がり込んでくる。
機雷の掃海作業をしていたが、ゴジラに出会い・・・。
今回のゴジラはかなりデブッチョだが怖さは半端ない。
銀座襲撃時はあの音楽で大興奮、CGはとても上手く出来ていた。
戦争末期〜戦後のボロボロの日本にゴジラが現れてさらに日本がボロボロ...
戦争末期〜戦後のボロボロの日本にゴジラが現れてさらに日本がボロボロにされる話。
あまり装備がない状態からどう戦うのかハラハラドキドキの展開で面白かった。
ゴジラは今までシン・ゴジラしか観た事がなかったけど、より怖さが際立っていて迫力があった気がした。
家族モノとしてもゴジラとしても中途半端
ゴジラ×戦後家族モノなんだけど、
肝心なところが抜けている印象。
・ゴジラの恐怖が薄い
→町中でのゴジラの被害が大して描かれていないし、演出的な絶望感がない。最初に登場した時よりも強くなっているはずなのだが、あまり差を感じない。家族がテーマなのは分かるけど…
・子どもの扱いに違和感
→家族がついに再会するという病室のラストシーン。あれだけ会いたがっていた子供を手前に降ろして、2人だけ抱き合うのはあり得ない。降ろしてから一度も子供が映らず終了。これは演出のセンスが無さすぎる。
戦いに出掛ける時に、寝ている子供を一人で置いて行ったあたりから扱いに疑問符がついていたが、ラストシーンで家族モノとしては落第点となった。
総合して中途半端な出来になってしまったが、映像は良い部分もあったので★3.5です。
“モンスター映画”や“ディザスター映画”の中の“人間ドラマ”や“人物描写”という言葉
この手の映画の批評やらレビューやらを読むと、“人間ドラマ”とか“人物描写”とかいう言葉と視点を頻出単語として見かけますよね。
人間が出てきて物語を紡ぐ映画なら、それは全てが人間ドラマだし人物描写が問われるものだと思うんですけどどうでしょう。
怪獣が出てきて暴れたり災害が猛威を振るったりする映画において、殊更にスペクタクルな場面とそうでない場面を“怪獣パート”と“ドラマパート”とかって切り分けて論じられているのを見ると、そりゃあ刺激の強いスペクタクル場面と比べてしまえば、残りのいわゆる“人間ドラマ”は退屈に感じてしまうわなと思います。
カレーライスはルーとライスを混ぜながら食べるのがカレーライスの美味しい食べ方だと思うんですけど、ルーとライスを別々に食べて、「ルーは美味しいけど、ライスは味がしない」とか言ってる人がいれば、そりゃそうでしょうねと思うわけです。
そのライスがコシヒカリなのかササニシキなのか、白米一粒一粒を味わいたいのなら、カレールーはかけない方がいいし、ぶっちゃけカレーの味や刺激を楽しみたいだけなら、ライスをあーだこーだ言うのは野暮だよなぁと思ってしまいます。
カレー好きな人はスパイスがどうとか肉がどうとか調理法がどうとか蘊蓄語る楽しさがあって、それはもうそれで存分にお楽しみくださいという感じですけども、
じゃあこの『ゴジラ-1.0』というカレーライスはどうだったかというと、「私、美味しかったです」という感じです。
さっきからカレーカレー言ってますけど、別にこの『ゴジラ-1.0』にカレーは一切出てきませんけどね。
海外評価が異常に高いのですが
海外評価が異常に高いのですが、ここにきて東宝と山崎監督の戦略が決まった結果なのだろうと感じました。
というのは、最初に私がこの映画に対して感情移入しきれなかった最大要因として、登場人物に状況説明や現在の心境を演劇の様に語らせた脚本の存在があります。
しかし、作品のリアリティラインを意図的に下げてまで説明的な台詞を語らせた点に戦略的な意図があったとしたらどうでしょうか。
おそらく現時点で、米国で公開されたマイナスワンは全てが字幕版であろうと予想します。
ちゃんと確認していませんが、仮に全てが字幕版だとします。すると、どうなるでしょうか。
日本語として冗長な台詞は字幕になった時点でかなりコンパクトに意訳されているはずです。
その際、登場人物本人が今の状況を台詞として語り、だからどう感じているのだと解説してくれてちるのですから、担当した翻訳家は、結果的に登場人物の心境に沿った翻訳をかなり正確に行っているはずです。
とすれば、マイナスワンの演出過剰と思われた幾つかの場面は、海外の人達には字幕というフィルターによって最適化され、より感情移入しやすくなっている可能性があります。
本当のところ、実際どうなのかは私には分かりません。
多分、上に書いた事は私の妄想なのでしょう。
しかし、私にとっては非常に心地良い妄想です。
ゴジラはシン・ゴジラによって、日本の怪獣王としての権威を私達に示してくれました。
マイナスワンは、世界の怪獣王としての権威を示してくれるような気がします。
私の評価は、当初4でした。その理由は、先に書いた台詞があまりに説明的で臭すぎると感じたからです。
しかし、結果的にそれが理由で海外で大成功するのであれば、私は評価を5にします。
そんな次第で、私は将来、マイナスワンの英語吹き替え版を日本語字幕で見てみたいものです。
大切な生命と大切なひと
全てが詰まってる秀作!ただの怪獣映画だと思ったら大間違い!
浜辺美波は昭和が似合う
歴代ゴジラ作品の中で最も怖かった作品。特攻隊の生き残りの葛藤が主テーマ。 死に場所を探し、ゴジラとの戦いという絶好の場所を見つけたが、結局生きる道を選択した。浜辺美波は昭和が似合う。モノクロで見たかった作品。
キチンと王道を押さえた熱いストーリーがよい。85点
キチンと鑑賞したのはシンゴジラやギャレスゴジラぐらいなのでファンという訳ではありませんが、あの悪名高きユアストーリー山崎監督かゴジラを撮るということで観てみました。
結果中々の良作だったのではないかと思います。ベタな展開ではありますが、押さえるところはキチンと抑えるお手本のような王道展開で胸が熱くなりました。
神木隆之介演じる主人公の敷島が、自分の戦争を終わらせる為に奔走するというストーリーを貫いていて、それがブレることも無く素晴らしいストーリーだったと思います。
ただ惜しむらくは演技の質。トレンディドラマのような軽めの大袈裟な演技でストーリーの重厚さと乖離しているように感じた場面が多々ありました。
わかりやすさを重視したのかもしれませんが、個人的にはそこがすごく惜しいなと思いました。
それさえなければ100点近い点数をつけたと思います。
しかしながらドラクエでの山崎監督のマイナスイメージはかなり払拭されました。正直驚きです。
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