ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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拍手です 神木隆之介
怖いし泣かすしでも何故か誇らしくて
世界に映画も神木隆之介もドーンと行ってくれ!
ゴジラ映画で覚えているのはモスラ、キングギドラ
メカゴジラなどの相方怪獣だけど初めて相方人間を見た!
ほんとによかった いい時間でした
スクエニは新たな道を見出した!?
良かった
楽しめた
日本のゴジラはシン・ゴジラと本作しか観ていません。
(もしかしたら幼少の時に何かしらの日本ゴジラ作品を観ているかもですが記憶にないので割愛)
ハリウッド版はマグロ好きなやつも含め一通り観ています。
ゴジラそのものに特別な思い入れはなく、またゴジラへの原理主義的な思考や想いはないです。それを持つほどゴジラ作品を観ていません。
これを前提にしていることご容赦ください・・・。
・良かった点
多くの方が挙げていますがVFXやCGは素晴らしかったです。
もちろんハリウッドに比較したらまだまだですが日本映画の中では断トツのクオリティです。
日本映画業界の映像技術は1993年(つまり30年前・・・!)公開のジュラシック・パークにさえまだ追いついていないという認識だったのですが、この私の中の認識を改めました。
そのジュラシック・パークやT2などの映像技術革新と共に映画ファンになったこともあり、ついに日本映画でもこのクオリティの映像が作れるようになったのか・・・と変な感慨と共にエンドロールを眺めていたところその中にスクウェア・エニックスの名前が。
帰宅後、ネットで調べてもそれらしい情報は出てこないのであくまで憶測に過ぎないのですが、スクエニがゲーム業界で蓄積してきた映像技術の部分で協力したのではないかと。
例えば巨大なものをより巨大に見せるテクニック、モーションキャプチャー、水・爆発などのエフェクトなどなど。こういったところでファイナルファンタジーという超有名ファンタジー作品をゲーム業界で作り上げてきたスクエニは多くの知見を蓄積していると想像。
本作の監督さんは過去にもスクエニと協力して映画を作り興行・評価共に散々な結果になっていたものの今作では面目躍如といったところでは。
またジュラシック・パークの話になってしまうが、それ以前の技術はストップモーションが一般でその世界の第一人者であったフィル・ティペットは、ジュラシック・パークの製作時にフルCGのテストフィルムを観て「これで我々は絶滅だ。」と漏らしたとか。
しかしそれでスピルバーグやフィル・ティペットはストップモーションの技術を綺麗さっぱり捨て去ったというわけではなくフルCGにおける恐竜の動き方などにこれまで蓄積してきたストップモーションのナレッジを最大限活かしたという話。
その結果、同年ストップモーションの最先端技術で作られたティム・バートンのナイトメアー・ビフォア・クリスマスを抑えジュラシック・パークがアカデミー賞で視覚効果賞の受賞に至った。
新しいものへのチャレンジ、温故知新、技術の枠を超えた協力、こういったものが伺えるエピソードです。
今作ではスクウェア・エニックスというゲーム業界での映像技術の先駆者が、映像技術で後塵を拝している日本映画業界に協力。と想像。笑
スクウェア・エニックス(正確にはスクウェア)は映画製作で過去に史上稀にみる大失敗もしていてこれさえも良いナレッジにして活かした。と想像。笑
想像通りであるなら、日本においても業界や技術ジェネレーションの枠を超えた協業・協力がこのような良い形で結果に繋がっていることが何より嬉しい。
もう少し具体的なところを。
トレーラーにも含まれているのでネタバレにはならないと思うが戦艦が空を舞ってビルに衝突するシーンには良い意味で( ゚д゚)であった。
あり得ないものがあり得ない事になっている状況に映画内登場人物たちと一緒に( ゚д゚)ポカーンであった。
こちらもトレーラーにわずかに含まれているが巨大なゴジラが泳いで船を追ってくるシーンは「どうあがいても敵わない、範馬勇次郎だって敵わない(いや敵うのか!?)、とてつもない巨大な生物に追いかけられる恐怖」を恐らく怪獣映画の中で最も感じることができた。
たかが映像、されど映像。
ストーリー、演技、音楽と同じように映像も映画を構成する大切なパーツ。
今作はゴジラをより迫力あり、より現実味あり、そしてより外連味たっぷりに描くことに映像技術的に成功していて、なのでこれまでの日本の怪獣映画を大きく超えた作品になっています。
・より良いものを期待したくなった点
市井の人々が一致団結しあるシチュエーション・状況を達成する際のカタルシス。
ここをもう少し期待したかったです。
ここの描き方は庵野秀明監督にやはり軍配が上がります・・・!
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序のヤシマ作戦、シン・ゴジラのヤシオリ作戦。
その作戦に携わる末端から上まで細かなオペレーション・作業・進行の細々を丁寧にスピーディーにかつ端的に見せ、この作戦に携わる人々のすべてに重要性や価値の大小はなく一人でも欠けたら一人でも手を抜いたらその作戦の成功はあり得ない、つまりは終わりが待っている。
だからこそそのシーンの緊張感は高まりそしてその作戦の成功でカタルシスが大爆発する。
今作でも類似の作戦が登場します。
脳裏でヤシマ作戦の音楽が流れてましたからね笑
あー、庵野秀明監督だったらこうやって盛り上げていただろうなぁ!と脳内補完しながら観ていましたからね笑
でもそれをやってしまったら庵野秀明監督の作品になってしまうのでしょうね。
きっとこれは望みすぎだし期待値の方向が適切ではないのかもしれません。
それでも今作で市井の人々が一致団結しあるシチュエーション・状況を達成する際のカタルシスがより効果的に描かれていたら大傑作になっていたのでは・・・という思いを持たずにいられません。
総合して怪獣映画・パニック映画として十分に楽しめた作品でした。
怪獣映画ではなく人間ドラマでした
第一作から全部のゴジラ映画を観ている、昭和生まれの感想です。
タイトルは「ゴジラ」ですが、人間が主役のドラマでした。戦闘機特攻から逃げて戦後を迎えた主人公、自分の中で戦争が終わっていない人々。アメリカには負けたが、今度は負けたくない、自分に区切りをつけたいという思い。第二次大戦直後を舞台にした人間ドラマで、大きな困難が「ゴジラ」という形で現れ、それに立ち向かう。なので、いわゆる怪獣映画ではないですね。ゴジラは引き立て役です。
主役の神木隆之介さんはCMでのふざけた姿ばかり見ていたため、こんな真剣な演技をするとは思っておらず、とても印象に残りました。
また、ゴジラが銀座を壊す場面で橋爪功さんが出ていたような気がするのですが、エンドロールに名前が出ていたのかどうか、見逃してしまいました。群衆のひとりでしたが、ご本人だとは思うのですが、もったいない使い方じゃないでしょうか。
突如として現れるゴジラ、立ち向かって行く人間(自衛隊含む)。しかし、ゴジラはゴジラの都合で自由にやってきて暴れる。結局、倒す事は出来ずに去って行くゴジラ。
人間ドラマが描かれるとしても、ゴジラの預かり知らぬ、あまり関わらないところで人間達が勝手にやっているもので、ゴジラと人間の二軸でストーリーが展開して行く。これまでのゴジラ映画はそんなイメージでした。このマイナスワンは、従来よりも人間が主軸で、ゴジラは添え物だったように思います。
また、時代背景的に仕方ないですが、こんなに自衛隊が出ないゴジラ映画は初めてのような気がします。怪獣映画と自衛隊はセットだと刷り込まれていたので、何か物足りない感じがしました。いつもの、自衛隊が出撃するテーマ曲も無かったですし。
ただ、ゴジラと対決する方々は元軍人でしたから、自衛隊とは遠い繋がりはあるのだとは思います。
それから、ゴジラがなぜ東京を目指すのか、その根源的な疑問にはまたしても回答無しでした。日本人は誰でも知っている象徴的な場所としての東京、銀座なのでしょうが、もっと明確な理由づけがあっても良いのではないでしょうか。
ゴジラの描かれ方も、無敵の怪獣ではなくて、放射線で異常発達した巨大生物になってました。それゆえ、深海の水圧を利用した撃退方法が発案・実行されたのだと思います。芹沢博士のオキシゲン・デストロイヤーのような科学兵器や、自衛隊の火力ではなく、自然の力を利用するのは三原山の火口に落としたのと合わせてもたった2回です。
無敵のゴジラが主役の従来の東宝シリーズ、政治的なディティールを描いたシン・ゴジラ、アメコミなハリウッドもの、そのどれにも属さない人間ドラマが主軸のマイナスワン。
どれも面白いですが、何度も見たいのは従来の東宝シリーズです。商業的に難しいのかもしれませんが、2000年前後の恐いゴジラが戻ってきてくれるのを期待してます。自衛隊の装備としては、釈由美子さん搭乗のメカゴジラ、陸自のスーパーXなどが活躍した時が面白かったですね。そういう視点で見ているため、マイナスワンは少し物足りなく感じるのだと思います。
と、ここまで書いてきて気がつきました。マイナスワンは、映画ゴジラを原作とした別作品なのでしょう。小説を原作として作られた映画に、原作ファンが違和感を感じるのと同じなのかもしれません。そう考えると諸々の不整合はどうでも良く、本作だけの世界観で楽しめます。
最後のシーンで、ゴジラ細胞が海中で動き出していました。これは2作目があるということですよね。まさか、なんとなく匂わせただけで、次の展開は考えてないとかそんな適当なことでは無いですよね。次回作の展開が読めないので、楽しみに待っています。伏線を張ったのですから、回収もしっかりお願いしますね。
大迫力のゴジラ
第二次世界大戦後の日本は、戦争によって焦土と化し、なにもかもを失い、ゼロになっていた。そんな日本に追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現し、復興中の日本を破壊し、マイナスとした。戦争を生き延びた人たちは、残った船や戦闘機を修理し、ゴジラに対抗していく、という話。
ゴジラが迫力あった。今までのゴジラでも怖さはトップレベルだと感じた。
生き残った元特攻のパイロット敷島役の神木隆之介のトラウマを引きずった演技、孤児を引き取り一緒に育てる事になった典子役の浜辺美波の可憐さと意志の強さも良かった。
後ろにプロペラのある戦闘機を日本軍が作ってた、震電、を観れたのも良かった。
その他では、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラが良かった。
なかなかの迫力だったし、恋愛要素もあり、面白かった。
次に繋がりそうなラストはちょっと不気味。
ちょっと卑怯かつ、珍しく真面目なレビュー。本当にシビれました!
今回ちょっと卑怯なレビューの書き方になるんですよね。
公開初日に観に行く予定だったのですが、都合で三日遅れの鑑賞になってしまいました。
「一体、どーゆー作品なのかな?」と純粋な期待と興味がありまして。
皆さまの評価を先に伺いに行きました。それを踏まえてのレビューになります。
概ね高評価だったので、これは安心して観に行けるかなと、ひとまずは安堵しました。
とは言え、プラス1500円のIMAXで観るべきなのかは迷いました。
なので、まずはDolby Atmosでの鑑賞を選びました。
お客さんの入りは上々で、珍しく劇場のシート半分が埋まっていました。
結論。
「もう一回IMAXで観たい!てか、観に行くべき!」でした!シビれました!見事に胸に刺さりました!
間違いなく今年一番の秀作でした!
意地悪にVFXパートのアラを探しながら観ていたのですが、本当にリアルに違和感なく目に入って胸に刺さってきたんですよね。
正しく、効果的な特撮の使い方だと思いました。
初っ端の、主人公・敷島が駆るゼロ戦の帰投シーンから、特殊撮影への期待がるみる膨らみました。
白組いつもながらすげぇ!
観に行く前は、戦後間もなく解体された軍の兵員、兵器をどう扱って、どう立ち向かうのかな?とか、米軍がどう絡んでくるのかな?とか。トンチンカンなことを考えていました。
コテンパンにやられた軍が機能するはずもないのは自明の理。
ならば、大変悔しいのですが、米軍の介入は?となりまして。
そして、米軍が協力できない旨の設定も、何となくなく飲み込めました。
そこで民間のパンピー有志を募って戦うことを決めたくだりは、かの名作『インデペンデンスディ』以来に見た胸熱設定でしたので、非常に燃えたし、シビれたんですよね。
率いるは、純く…じゃなくて我らが吉岡秀隆演ずる・野田だったわけですよ。
吉岡さん、ファンなんですよ。佐々木蔵之介さんも。
豪華キャストの演技を見るだけでも、十分に価値のある作品だと思いました。
勿論、主役の神木龍之介のキャスティングはドンピシャだと思いました。死んでしまうことを純粋に怖いと思い、生に執着して死に損なった過去。そこからの死(ゴジラ)と向き合った苦悩を見事に演じきっていらっしゃると思いました。
浜辺美波は、まだあどけなさの残るヒロインとしてビジュアルが映えていると感じました。萌え~♪
安藤サクラも、一見意地悪そうなのに、人の好いおばさん役を好演でした。ちなみに安藤さん、今年だけで何本目?と思い、いつもながらwiki先生にぷち師事しました。
すると6月初っ端の『怪物』から約半年間、本作までの5作品連続でご出演じゃないですか。要するに1ヵ月ごとに1本の新作にご出演。レプリカントがいらしゃるのかな?と思うほど八面六臂の大活躍。『BAD LANDS』では主演を務められたのですよね。全てが未見です。←破蛇をつつきましたよっと。
(全く存じ上げなかったのですが、お父様があの奥田英二で、旦那様が柄本佑だったのですね。義父は柄本明だし。びっくりだ!)
ほんのワンカットのために橋爪功を起用でしたし。(ネット調べもしてみたのですが、合っていますよね?)勿体なっ!作戦に絡んでくる旧軍部の頭固いお偉いさんor老獪な財閥の長あたりのキャスティングでもよかったんじゃね?←また出ましたー…いつもの悪い癖の自分的if設定が(笑)
『シン・ゴジラ』での矢口のヤシオリ作戦の時以上に、野田のワダツミ作戦開始の演説がこれまたシビれたんですね。
あれを見るためにも、もう一度劇場に足を運ぶ価値があると思うほどの名シーンでした。
演説系(笑)シーンの中でも白眉と言っていいと思うほど感動しました。
茶…もとい!吉岡さん、しょぼくれた見た目と相反してかっちょよかったんですよ。
どーしても茶川さんを重ねてしまうのですが(笑)
作戦が絶対に失敗するとわかってても、見ごたえ十分の決戦シーンだったです。
その作戦自体が、今までのゴジラ作品の中でも、ひときわリアリティある考証だったので、そこにもシビれました。
あと、何にシビれたかというと、あまり詳しくないジャンルなので、語ると簡単に落ちると思うのですが、最後の切り札が“震電”だったところに「ヒャッホー!╰(*´︶`*)╯」しました。
先の大戦での不運な未完の名機だったわけですよね。ド素人ながらも、それくらいは知ってるもん!
それを民間側の最終兵器として見せ場を盛り上げてくれたのは、大変よかったです。震電飛び交うVFXやっぱり凄かったし。
いずれも特殊な物を何一つ使っていなかったんですよね。現状ある物使って、あとは知恵と勇気だけが武器ってかっちょいいじゃないですか。燃える展開じゃないですか。
実は最後の最後で敷島が脱出したくだりは、なんとなく読めていたんですよね。
橘が整備中の震電のシート後方に赤い“横文字”のマーキングがあったんですよ。
あれ、きっと米軍からパクったか、模倣した脱出装備に違いないと思ったんですよ。横文字だったし。
珍しく細かいところまで見ていたです。はい。
「戦時中、戦闘機に脱出装置すら装備させなかった」云々の語りがあったじゃないですか。
そのことへのアンチテーゼ&ハッピーエンドへの布石だと思って。
本作のゴジラ、明らかに人間を目標にして襲ってきてたんですよね。殺る気満々だったじゃないですか。
あれは本当に怖かったです。
ゴジラの描写で斬新だったのは、尻尾から背中にかけて、うにょん!うにょん!と青く光る鰭が生えてくるシーン。あれ、とても綺麗でしたし「一体何が起るねんな!」と、怖かったです。傷ついた部分の再生シーンも、とても不気味でした。
そして音楽の使われ方が非常に秀逸だと感じました。ゴジラのテーマが、とてもドンピシャと効果的に使われていたと思って。ゴジラの登場と相まって、絶望感に満ちて本当に怖かったです。
メインテーマとして、エンドロールで使う資格は十分以上にあった作品でした。
そうそう、本作はわけわからんテーマソングは無かったんですよ。
あれ、殆どの作品でそう思うけれど。いらんのよね。邪魔。
作品の世界観に全くそぐわない時は、マジ勘弁って思いますもん。余韻台無しですわ。
エンドロールと言えば、本作、監督名が画面中央でストップしたんですよね。
アレって、どうしようもない“駄作あるある”じゃないですか(笑)
本作は違いましたね。山崎監督、本当に素晴らしく凄かったです。心の中で思い切り“サイレントオベーション”しましたからね。スタンディングはちょっと恥ずかしかったの。ごめんなさい。
本作を語る上でどうしても触れなければならないのは『シン・ゴジラ』との比較なんですよね。
庵野さんには大変申し訳ないのですが、本作を観た後でのシンは、“ヲタク”向けゴジラと思えるようになりました。
あくまでも、コアなマニアに向けて発信されたみたいな。
どうも広く一般に受け入れられないように思えてきて。観た当時は大変素晴らしい名作だと思ったのですが。←貶めてるわけじゃないですよ!
対して本作です。こちらはヒューマンドラマパートが、幾層にも丁寧に描かれていたので、ゴジラ抜きにしても、見ごたえがありました。
別にゴジラが主役じゃなくてもいいんじゃね?と乱暴に断じていいほどに。その分、間口が広いと思い。
大人が観ても子供に観せても楽しめる、そんな作品に思えました。
敷島と典子・明子、さらには、近所のおばさんの関係の距離感が絶妙だったんですよね。『三丁目の夕日、時々ゴジラ』みたいな。
お互いに全く赤の他人の四人を軸に織りなされた愛情ドラマとして、かなり泣かせに来ていましたから。そこへ蔵之介さん、吉岡さん、山田さんたちが食卓を囲むシーンなんて、本当に胸ほっこりしました。「えっ?これってゴジラ映画ですよね?」ってオツムの中で再確認しましたもん。
そういう意味では、本作、ハッピーエンドでいいんですよね?
最後のカットでゴジラの復活を匂わせるような描写がありましたけれど、あれって「次作は後進にバトン渡しますよ」って解釈でいいんですよね?
とりあえず本作はハッピーエンドで完結してるって認識でいいんですよね?うん。
ただね、「ちょっとなぁ…」と思ったことも少々あって。
もう一方の主役のゴジラの造形問題。これ、他のレビュワーさんもご指摘のように、最後まで違和感が拭えなかったです。
腕長すぎじゃね?胸板の筋肉も厚すぎじゃね?ササミの喰い過ぎじゃね?
あとね、せっかくの浜辺美波が演ずる典子が一旦途中退場しちゃうじゃないですか。もう少しお話に花を添えてあげてもよかったように思いました。白状すると、美波さんをもっと見たかったんです。
(///ω///)
まぁ、あそこは敷島が死を賭してでも、国の危機、そして典子から託された明子を救いたいと思うようになったプロットとして、重要な位置づけだったんだろうけれど。
ちなみに、珍しく映画観る前に購入したパンフレットが1100円。やや高価でしたが、それに見合う価値が十分にあって、大変読み応えがありました。
そして、グッズ売り場がマジ大変なことになっていたんですよね。定番のポストカードやクリアフォルダから始まって、Tシャツ、パーカーまで50種類以上ほどもあります。その上過去作品の書籍まで置かれていたので、マジお腹いっぱい。グッズ眺めているだけでも楽しかったです。マニアさん、財布の事情が破綻しそう。
私が欲しいと思ったのは1980円のメガネケースでした。財布の事情で買えなかったのですが。続けてIMAXでの鑑賞をソッコーで決めたもので。
初ゴジラ!
役者さん目当てで初の劇場鑑賞!
前半は迫力満点の恐怖で心拍数up!
後半は人間ドラマに感動してウルウル(T T)
皆さん素晴らしいんだけど、特筆すべきは明子ちゃん(子役)!!
テーマソングは知ってる
ゴジラ詳しくなくてもなんかワクワクしてうわぁーっとなった
VFXも素晴らしくて終戦後に本当にこんなことがあったのでは?と思えちゃう
戦艦や戦闘機…時代背景も大好物!
IMAXや4DXでも鑑賞してみたいな
ずっとドキドキしてた(いい意味で)
そして…
エンドロール終わりで心拍数MAXの緊張感!
すぐには座席を立てませんでした…
もろもろ迫力満点なのでやっぱり劇場鑑賞に限る!
映画館での迫力
大きいスクリーンで見るべき映画
娯楽作品として楽しめます。
正確な額は知らんが、
邦画ではかなりの金額をかけて作った映画だろうなと思った。
戦後日本のif
ゴジラって、最強にして最恐なんだよね
こんなのが東京を襲ったらほんとにパニックだよね
戦後日本の
『貧弱な武力』✖️『大和魂』✖️『緻密な知恵』
個人的にはハッピーエンドで良かった^_^
役者陣も最高でした😃
戦争の傷や『不完全燃焼』を抱えながらも愛する家族のために勇気を奮い立たせた主人公を演じた神木隆之介もさすがだなと思いました^_^
ここ最近の上映している映画に、安藤サクラはよく出てている。
あらためて、売れっ子だなと。
映画最高!
山崎貴監督を称えたいね
まずは、山崎貴監督を称えたいね、よく庵野秀明氏の「シン・ゴジラ」の大ヒットの後を作り上げたね。
絶対に比較されるだろうし、しかし、山崎貴監督は庵野秀明氏とは全く違う「ゴジラ」を作り上げたのだから本当にあっぱれだね。私はゴジラファンではありませんが、今回の「ゴジラ-1.0」だけは、ワクワクしながら鑑賞させていただきました。
毎度言うように「ウルトラマン」や「仮面ライダー」みたいなヒーローモノでは、正義と悪がしっかり分かれていて、その中で、迫力のある戦いのシーンがあるので、面白く見えるけど、「ゴジラ」って、地球にとって正義なのか悪なのかも分からなし、今回のように、人間VSゴジラになると喜怒哀楽が伝えにくいように感じるだけどね。
山崎貴監督版「ゴジラ」はある意味基本の「ゴジラ」に忠実に、一番最初の「ゴジラ」のリブートと考えていいと思うね。
ここから新しいシリーズの「ゴジラ」の始まりを予感させる内容だった。
前半はいまひとつの展開だったけど、後半は徐々に盛り上がってきて見ていて面白かった。
もう少しゴジラVS人間の戦いにあるジレンマが表現できればもっと良かったかな・・・
それと強いて言うのなら、キャスティングが弱いかな・・・もう少し昭和のあの頃をもっと忠実に表現出来る俳優さんだった方が良かったかな・・・・
ま、山崎貴監督が、庵野秀明氏を意識せず、山崎貴監督流に作り上げた本作品であった事が非常に見ていてよかったよ。
山崎貴監督はこの後どうするんだろう・・・この後の「ゴジラ」も当然撮るんでしょ・・・・
オタクのためでない怪獣映画ですね
史上最悪、最凶、最恐のゴジラだった
時代も設定もストーリーも違うんだけど、'54の「ゴジラ」へのオマージュも、そして時代的にはこのあと連綿と続くゴジラ作品の世界観も否定していないよ、と感じさせてくれる内容だったなぁ
そして、「生きて、抗え」ってキャッチコピーがよく似合っていた
終戦直後の物語なので、高層ビルもなければ、最新科学兵器もないし、まだまだ原風景みたいな感じなので絵作りとしてはそんなに派手ではないんだけれどそれだけにゴジラの怖さが際立っていたよな
あのギミックも緊張感が増す効果があったし
「シン・ゴジラ」もよかったけれど、あちらはなんていうんだろ、どこかしら「マニアック」な匂いを全編に感じさせるシミュレーション的作品だったけど、こちらは、戦争を題材にしたヒューマニズムを感じさせる作品だった
「怪獣映画でしょ?」っていう思い込みのある人ほどぜひ観てほしい、って感じ
クライマックスではあちらこちらからすすり泣く声が聞こえていたことも印象的だった
そうそう、たぶんね「’54ゴジラ」はもちろん、「永遠の0」が好きだった人も気にいるかもしれない、
そんな作品でした
これ余談ですがつい最近朝ドラで「天真爛漫」だったあの二人、この作品では本当に真逆だったの
役者さんってすごいですね
”生”のゴジラ
ドキュメンタリー番組でゴジラとの戦いを見ているかのような体験だった。
私は、ゴジラは印象的な登場をすべきだと思ってきた。『モスラ対ゴジラ』でゴジラが地中から現れるシーンや『ゴジラvsビオランテ』で超能力を持った子どもたちがゴジラの絵を掲げるシーンなど、怪獣映画において主役は主役らしい登場をするべきである、と。
しかし本作のゴジラはいつでもあっさりと画面に姿を表す。大戸島での初登場に始まり、海での遭遇、そして上陸と。これから主役の怪獣が姿を現しますよ…!というもったいぶった前フリはほとんどない。ちょっと拍子抜けするくらいにあっさりと出てくる。
しかし、出てきてからは圧巻であった。これまでのゴジラのように睨めるようにカメラで写し回すこともなく、非常に素直に人間と対峙するゴジラを描いていた。その姿のなんと生々しいことか!本当にゴジラがそこにいて、ただそれをカメラに収めているだけのようなリアリティがあった。今までにないゴジラ体験だった。
その他にも目を瞠るべきシーンはたくさんある。『シン・ゴジラ』とはまた違ったかっこいい熱線放射、旧日本海軍?との戦い、銀座をなぶるゴジラ、海中に沈みゆくゴジラなど、これらもやはりリアリティがあった。いや、どちらかというと生々しさ。私たちは初めて生のゴジラを観ることができたのだ。
何より、ゴジラが人間を殺してしまうシーンをきちんと描いたことも新鮮だった。物語の描写から死者がいることを知らせるのではなく、ゴジラに襲われ、踏み潰され、建物や船が破壊されるとともに死にゆく人々が非常に丁寧に描写されていた。
だからだろうか、今回のゴジラは本当に怖かった。
また、人間ドラマも良かった。『シン・ゴジラ』ではない方がよいとまで囁かれた人間ドラマがゴジラとの戦いに上手に溶け込んでいた。それは神木隆之介たちの怪演ゆえか、ゴジラをとことんまでに現実的な恐怖と描いたゆえか。
しかし一方で悪い点もある。山崎監督の手癖というかご都合主義というか、感情的な演技がうっとおしかったり鑑賞者よりも先に登場人物の方が盛り上がったり…。
まあ、私はそこよりもゴジラの描写に目を奪われてしまったのでうんざりするまでにはいかないが。
間違いなくゴジラ映画の最高峰でありながら、もっとこうしてほしかった、と不満もあり語るに語り尽くすことができない。良いところも悪いところもひっくるめて、ぜひとも鑑賞してから熱い感想を抱いてほしい。
あー、なんてもったいない映画なんだ
あー、なんてもったいない映画なんだ
見終わったとき、凄く釈然としませんでした。
前作、シン・ゴジラが、こういう作品を見たかったんだ。
すげえな庵野!見直したよ、あなたがゴジラを撮ってくれて良かった!と思える作品だっただけに。
今作がポテンシャルなら、充分タメをはれる作品になったのに・・・。
もしかしたら傑作だったシン・ゴジラに別角度から迫る事ができた神作品になるポテンシャルを秘めながら、残念な作品になってしまったと思う。
なぜそう考えるか。
とりとめのない書き方になると思うが、そこに至った考察を申したい。
ものすごく回りくどく、とりとめのない長い文章になってしまいますが、思いを全部吐き出したいと思います。
ネタバレで、見た人でないとわからない書き方しています。
また、前作シン・ゴジラを見て、これまでゴジラ映画を見て来た上で書いてますので、わからない文章になっています。
ご容赦を。
まずゴジラというコンテンツは、核の怖さ戦争の悲惨さ、荒ぶる神、天災というものを内包した稀有な作品でコンテンツだと思います。
最初のゴジラ。白黒のゴジラはそれを持っていた。
特撮であり怪獣映画。日本の誇るゴジラ作品という映画を生み出した非常に稀有な作品だった。
単純にすごくて面白かった。
ゆえに後継の作品。ゴジラは何回も描かれてきた。
でも続編を、次をと毎年描かれるにつれて、内包した怖さ・神性は失われチープ化されていく。
またゴジラ映画かとチープ化されて行くところ、そうじゃないと揺り戻しのように、すごくゴジラの怖さ・神性を持った作品。
新たなゴジラが描かれる。でも大人の鑑賞に耐えうる作品は、特撮=子供の世代がたくさん見に来てくれて興行収入が大きい作品と離れてしまう。
収入を大きくしようとする弱年齢層向け(が全て悪いとは言わないが)陳腐化チープ化し、大人が納得するすごい作品を作ると、興行収入が減ってしまうという、すごく悲しい特撮という土壌にいるコンテンツがゴジラでもあった。
その中で、大人の鑑賞に耐えうるすごい作品、リブートからの神作、稀有な作品がゴジラ対ビオランテであり、シン・ゴジラだった。
初めて映画館で見た作品がビオランテということもあり、ゴジラの凄さに魅了され、過去作品から現作品まで見続けた人間として、シン・ゴジラはものすごい作品でした。
現実対虚構 日本対ゴジラ 嘘は唯一つ、ゴジラという存在だけで、とんでも兵器が出るわけではなく、日本という国住まう人たちが全力で現実に挑む。
シン・ゴジラを劇場で見たとき。
すでに完成されたコンテンツ。ゴジラという怖さをはじめから知っていて、初めて白黒ゴジラを見た人たちだけ味わえた、ゴジラというとんでもないものに初めて遭遇する体験。
それを味わせてくれた、最高に面白い作品がシン・ゴジラでした。
もしケチを付けるとすれば、「次のリーダーがすぐに決まる」と語られるように、一人にヒーローが解決に導いていくのではなく、はぐれものや学会の異端児と言われる人で構成される巨災対ですら組織で立ち向かう。
その描き方であれば矢口が何かしらのトラブルで身動きできない状況を作り出し、それでも組織でヒーローが居なくても立ち向かえるというシーンを入れてほしかった。
牧という教授が何を好きにしたのか?おそらくゴジラに自分の意思を取り込ませるために羽田湾おきの海で、自分自身をゴジラに取り込ませたんだろうと思いますが、ゴジラの遺伝子情報のくだりで、人間の遺伝子情報も取り込んでいるという描写を入れてほしかった。
また牧教授が残した暗号から導かれる物が、完全生物であり荒ぶる神を、神の座から引きずり落とし、倒せる生物に変えるアイテムという事を「これは行けますよ!」というセリフではなく、きちんと描いてほしかった。
アパッチの40mmが機関砲から発射されるシーンで、蓋が付いたままの筒から発射されているようにしか見えず、そういったCGのチープさが惜しかった。
最後の矢口のまだ終わっていない=シン・エヴァをきちんと描くよと庵野監督からのメッセージで特にシン・ゴジラに入れる必要はなかったかな、と。
-1.0を語る前にシン・ゴジラを語りましたが、ほぼ完璧に近いゴジラという作品で、前作はすごかったという思いをまず言いたいです。
では本題の-1.0について。
-1.0=マイナスワン=負の状態だと思います。
そこに神木隆之介演じる、敷島という人間が負を表す人間として物凄く好演していました。
特に予告編でもすこしでましたが、あの慟哭。
絶望のシーンは説得力があった。
なぜか?
敷島はお国の命令で日本を守るために死ににいけと、守るために特攻隊として死ななければいけなかった。
でも死ぬのが怖かった。臆病だった。時制がら母が立派に死んできなさいと託すのではなく、生きて帰ってきてと送り出した。
臆病さ。母の思い、自分の弱さもあり、特攻せず機体のトラブルということにして、おめおめと生きてしまう。
整備兵は機体トラブルではなく死にたくなかったんだなと見抜き、それでも「お前みたいな人間が居てもいい」と肯定される。
その晩、ゴジラが上陸し、整備兵の救う、守る機会と守る力があるにもかかわらず、怖さから戦えず、生きることを肯定してくれた整備長からも、お前のせいだ!救える力があるのに逃げたせいでみんな死んだんだと罵倒されてしまう。
シーンが変わり自分の家に戻ってくるも、追い打ちをかけるように、帰りを待っていた人は死んでしまい、隣人からも恥知らずとなじられてしまう。
結局、自分の弱さ故に守れなかったというジレンマ、立派に戦っていれば救えたんではないかという自問自答。
逃げてしまった人間が、生きていていいのか。
あのとき守っていれば、死んだかもしれないが、自分の力を発揮できていればこんな事にならなかったのではないか、と苦悩する。
成り行きとはいえ疑似家族をつくり、もしかして自分も生きていいのかな?許されていいのかな?と両親の位牌に語ったあとにゴジラが銀座に上陸し、また守りたい人を守れず、生き延びてしまう。
「赦しちゃくれないのかよ」と絶望し、慟哭するシーンはつき刺さりました。
それでも、と心に決め今度こそはと(アキコを、守れなかった人を)守るために震電に乗り込み戦い勝利する。
負のマイナスの状態で打ちのめされ死んだ方がマシだと思える状況にあっても、立ち上がり前を向き、戦う。
今度こそ守るんだ!と。
戦後直後で守る力も、守ってくれない国も関係なく、今できる持てる力を発揮し、負から正に転ずる。
何もないなら、あるもので戦う。
戦う兵器、戦う武器がないなら、そこにある自然の力で(急激な水圧な変化という普遍の力で)戦いを挑み、相手がどんなにすごい生物でも、「生物であれば倒せる」という可能性があるという、こう来た方と思わせる戦い方・作戦。
天才科学者の自分の死と引き換えに救うのではなく、超常的なヒーローが挑むのではなく、負けて生き残った人たちが、それでも!と立ち上がって皆で戦う。
負のマイナスでも出来ることだってあると謳う、なんという人間讃歌か、
戦後まもない中で描かれるゴジラは、これまでにないゴジラでした。
また特撮、映像としても凄くいい作品なんですよ、CGとは思えない緊迫した海での戦闘など、限りある予算の中でものすごく良い絵を撮っている。
特に、迫りくるゴジラを木造船で逃げながら戦うシーンは鳥肌モノです。
そう。
ゴジラというコンテンツで、シン・ゴジラの次に作られ比較される作品なのにすごいなと思える作品になった、・・・はずだった。
若年層の自殺者がとても多く、閉塞感が蔓延し、未来の展望を持てない子供に対して、大人が「そうじゃない!」と背で・生き方で語ることもできなくなった今の情勢下で、負でもマイナスでも、出来ることはある!と語りかける名作なれる作品・・・になれたのですが。
描き方(台詞回しやドラマパートや説得力のもたせ方)がね・・・
アキコから父ちゃんと呼ばれるシーン。
父ちゃんじゃない、じゃない言ってしまう。これだと敷島が、父としたっている娘に対し、軽薄な人間に写ってしまう。
敷島の生き残ってしまった苦悩から出た言葉とするなら「父ちゃんと呼ばれるような人間じゃない」と言わせれば良かったのになぁ。
あと伏線が雑で、震電のシートがアップされるシーン、電報が届くシーン。
これで、ああこれは打出装置だな、これは生きているな、とその先の展開が安易に分かってしまう。
思いがけず、予定より早く上陸をしてしまうゴジラ。出港しようとする港の所に出てくるのにも関わらず、いつの間にか雪風は出向している。
どうやって安全に出港できたん?
人死にがでない作戦とすると言いながら、4隻中の2隻は沈んでますよ??
また国が周りが助けてくれないなら自分たちでゴジラをなんとかしようとする作戦会議。
世界が狭いというか、登場人物の周りしか映さず、周りの政府の姿勢をきちんと見せていない。
すべて伝聞調で周りの人たちのセリフとしてだけ描かれる。
主観の描き方で客観の描き方を挟んでいないので、なぜ集まって、なぜ困難な戦いを自発的に行おうとするのかの説得力が弱い。
ヒロインの蓮っ葉な生きるためなら何でもやるという薄汚れた服装の女性だったのが、いつの間にか良妻賢母のような、家族をささえていつの間にか身ぎれいな服装の女性に変貌していて、過程がない。
また銀座のシーンで、電車の中から川に落ちて助かるシーンも無理やり感満載で、その後やっと助かったのに、ゴジラの進行方向にいつの間にか居て、敷島が助けに来るシーン。
なぜそうなったが描かれず、消化不良になっているところで、屈指の失った慟哭をみる残念さ。
最後の病室で「戦争は終わりましたか?」という敷島=-1.0を描いたの最後いいセリフなのに、守るために戦いに身を投じている。それを知っていて病室で生きて戻るの待っている描写が無いのでセリフが浮いてしまっている。アキコもお母ちゃんと寂しさで泣くぐらいだったのに、敷島の方を見ていて、セリフが一個も挟まない。病室に駆け込んだときに一言おかあちゃん!と言わせていればあのシーンはもっと生きたのに。
いい作品なんですよ。でもこれはちょっとなぁと、それだけに残念さが際立ってしまう。
神作品になれるのに構成力やシナリオの見せ方で誰が見ても、明らかに失敗している。
ゴジラの爆風で吹っ飛ばされ、それでも生きていたけど、これくらいのご都合主義・赦しはあってもいいと思わせる、マイナスからプラスに転じる話なのに。
最後のもしかしたらゴジラが生きているかもしれないというシーンと、ヒロインの首に残った、G細胞おかげで生き残ったが(単純に被爆したと暗に示しているだけかもしれませんが)、このあと幸せな未来が無いのではないかと思わせるシーン。
蛇足じゃね?いい感じで終わったのに不吉感を残してスッキリさせないのは。
色々書きましたが充分面白く、オンデマンドが発達し好きなところで映像コンテンツがみれる時代でも、映画館に足を運んでも見てよかった作品でした。
あと私自身の蛇足ですが、2D4DXで見ましたが海のシーンの戦闘が多く、何度も水しぶきでメガネが水浸しで見れなくなりました。
4DXと見ると更に面白い臨場感を味わえるだけに、4DXでこれから見るメガネを掛けた諸氏はメガネ拭きの準備を。
雑文失礼しました。
唯々、伊福部昭は偉大であった。
初期の2作以外、つくづく山崎貴監督とは合わないと、実感してしまいました。
人間ドラマが冗長で焦点が甘く、生きろという言葉の上澄みだけで、泣かしにかかる様に感じてしまう演出は、熱演も無駄になってる気がしました。
所謂、ドラ泣きからゴジ泣きって事で、
なんか観客を舐めてる気がしてしまうのは、相性なのでしょうか?
GHQやらソ連の事は色んな方が指摘されてる通りだし、
民間主導のワダツミ作戦って、
そもそも誰がお金出してるの?とか、
震電が出てきた時、テンションが上がったのに、整備シーンで装備を半減してそんな所に爆弾積んで、ただでさえピーキーだったと言われた震電飛ぶの?とか、気になってしまいました。
ワダツミ作戦開始とともに、
伊福部昭氏の旋律が流れた時には、うぉーとなりましたが、助け船がアッセンブルしてきて、あっという間に牽引ロープで繋がった時には、苦笑しました。
割と好評なVFXですが、大戸島の呉爾羅は、まあ掴みとして良いのですが、
銀座の上陸時、引きの絵の横移動のゴジラの足の動きで、一気に冷めてしまいました。
足のパーツだけ動いてる感じで、
モーションキャプチャーとか使ってるの?とか、いっそ現存する東宝スーツ使ってCG補正するとか出来ないのかなあって思いました。
主役?のゴジラですが、
ギャレゴジの体に平成VSの顔に、ミレニアムの背ビレって感じで、特にあの顔にあの背ビレは似合ってないって感じたし、
新生丸を追いかけるシーンで、逼迫した状況の演出なのに、ゴジラ可愛いって思ってしまいました。
背ビレのギミック的な動きからの放射熱線、
核爆発、キノコ雲、黒い雨の流れは、
波動砲の様で、この背ビレギミックで、クライマックスで盛り上げるつもりなのねと思ってしまうのは、ひねくれてるからでしょうか?
同じ山崎ゴジラなら、三丁目に出たゴジラの方が好きですし、話の内容と合ってる気がします。
ヒットしてる様ですし、山崎氏は続編に意欲もある様なので、このまま大森一樹氏の様にゴジラ撮るのかなあって正直、気が滅入ってます。
お願いだから、浜辺美波をビオランテ化するのはやめてね。
いくら、G細胞に侵されてたとしても。
長文、失礼しました。
ゴジラ愛ゆえのツッコミでした。
あっでも、ガメラの方が好きです。
山崎貴は怪獣ごっこをした事がないのか?
特攻忌避をして生き延びてしまった男の(戦争の精算=敗戦)を重要な軸として描く人間ドラマを見せるフリをして
いざ、怪獣が暴れ回ると敗戦を受け入れられない(戦争の精算=自分なりの決着)を夢描く臆病者の寄せ集めを
民間主導と謳い、闇商売でもしたのか恰幅の良い元海軍将校が激励鼓舞する
(敗者の戦争ごっこ)
皮肉なら認めよう
再び酷い目にあって皆が怪獣を道連れに海底深く沈む光景に(海ゆかば)でも流れるのであれば
それは一つの反戦と感じろと言われたら、そう思うのも許容しよう
虚しく主人公が二度目の特攻から舞い戻り
(貴方の戦争は終わりましたか?)と問われた場面で終わらない悲しみを描いたのなら
そこには1954年に作られた空想科学映画に対する現代の返信ともなったかもしれない
山崎貴にそれを望むのは無理だと分かっていても
ゴジラを大スクリーンで見たいという生理的欲求は私を初日のIMAXへと誘ったが、そこに居たのは東宝マークを隠れ蓑に、VFXという魂の入っていない単に(怖い画)が、これもまた借り物となりつつある伊福部昭の余りに有名なテーマ曲を流してもらって映し出されるばかりなのだった
特に主人公をはじめとする男性の大半が
(戦争帰り=敗戦体験者)
そして銃後の日本に残された女性が3人
(身寄りが無い=敗戦の犠牲者)
として、なんの肉付けも無く薄っぺらい台詞を言わされているのが
(ドラマはあまり深掘りしなくても構わないのが東宝特撮映画の在り方)
だと考えている私には
見苦しい気取りにしか思えなかった
この新しいゴジラはVFXが当たり前となった世代にとっては抜群に面白い特撮映画だろう
観客動員のターゲット年齢から外れている(空想科学映画)を期待していた私には
ゴジラはスゲェけど
怖くはなかった
魂の入ってないゴジラを見ていて
なるほど、庵野秀明の(ゴジラごっこ)であった「シン・ゴジラ」(2016)で
ゴジラ役を野村萬斎が務めた意味が分かった気がした
子供の頃に道端でやった怪獣ごっこ
ゴジラもウルトラマンも仮面ライダーも
みんな本気で、なりきっていた
そんな事を思い出し、考えてみる時間を作ってくれたという意味では
新作のゴジラもまあ、貢献はしてるのかな?
テーマソングが掛かってからの後半は圧巻
まずエンドロールを見て思った事、「VFXのスタッフ少なっ!」。
海外に比べて相当低予算であるだろうに、このクオリティの映像が作れるのは凄いと思います。
本編としては、好き同士がそれを明かさず一緒に暮らすキュンキュン具合がもう少し欲しかったかな。
映画監督によって得意部門が違うから致し方無しか。
テーマソングが掛かってからの後半は圧巻でした。ワクワクしました。
エンタメ性ではシン・ゴジラを超える傑作か?
表題通りの評価です。シン・ゴジラも本作も、まさにゴジラ再始動の象徴になったのではないでしょうか。また本作は、シリーズで大ヒット作品ともなったシン・ゴジラを受けての作品となりますが、その重圧を見事に跳ね除けることに成功したと思います。
かつてのゴジラは、戦後間もない冷戦の頃は反戦反核の象徴のように扱われました。しかし今、世界が新機軸へと転換する中で、その役割を変えつつあるのでしょう。本作のゴジラは、迫りくる圧倒的な脅威に対し、力と知恵を集めて立ち向かう人々の姿をシン・ゴジラとは別の角度から描いています。
以下簡単なあらすじです。
終戦間際、大戸島飛行場に降り立つ一機の零戦があった。風防を開けタラップから降りる特攻隊員の主人公浩一は、敬礼し駆け寄る整備員に対し、機体の調子が悪いから見てくれと頼む。しかし、機体から一向に異常を見つけることが出来ずに訝しむ整備隊長は、その目を避けるように顔を背けた主人公の姿に何かを察する。
その夜、島を轟音が襲う。米軍による攻撃かと慌ててサーチライトを燈光した先に、巨大な生物が映る。
迫りくる生物に対し、整備隊長は主人公に零戦の機銃で撃退するように頼むが、怖じけた主人公はそのまま逃げ出してしまうのだった。
時は移り終戦直後の東京。特攻崩れの主人公は、訳あって出会った女性の典子と、典子が戦禍から救い出した乳飲み子とともに、三人での同棲生活を送る。半ば戦中の行為への贖罪のように甲斐甲斐しく働く主人公は、いつしか二人と仲良くなっていく。
そんな中、主人公が少しでも手当の良い仕事をと始めた民間船での海中機雷除去の作業をしているとき、政府からの要請で海中の巨大生物足止めの仕事がやってくる。米軍船すらも轟沈させたらしいその生物は、どうやら東京に向かっているようだ。注意深く穏やかな海面を見つめる主人公の目の前に現れたのは、かつての大戸島で遭遇したあの巨大生物であったーー
ストーリーも良く出来ています。もちろん、アラを探せば山程あり、例えば終戦間もなくの時に、神木隆之介さんと浜辺美波さんの丁寧にカミソリを当てられた血色のいい顔や、或いは栄養の行き届いた艷やかな髪などは、時代背景からしてそぐわないと思うこともありました。もっとも、こういった映画には、どうしても予定調和とかご都合主義等といったものを含みがちです。しかし本作は。少なくとも当方に対しては、それを納得あるいは無視させるだけの説得力を、演者達の演技と脚本で作品に持たせることに成功させたと思います。
本作の出来は、当方の本年見た映画の中でも、トップクラスかと思います。スーパーヒーロー不在の怪獣映画を描き切った本作は、間違いなくオススメの一作です。
わかった、俺が間違っていたんだ クレヨンしんちゃんや、戦隊ヒーロー...
わかった、俺が間違っていたんだ
クレヨンしんちゃんや、戦隊ヒーローものを観に行って「大人がこんな対応をするわけない」「こんな政治的判断はありえない」なんて評価するのは無粋だよね
シンゴジラがあまりにも大人向けだったから勘違いしてたけど、元々ゴジラってこの程度の展開が望まれているものだったのね
令和ゴジラ爆誕
実在の巡洋艦タカオ・駆逐艦ユキカゼの登場もアツかったし、場面展開が多くて引き伸ばせば前後編にできそうな内容。
最新科学兵器をいっぱい使う平成ゴジラとは全く違う、忠実なレトロを描く最近の映画的トレンドも抑えられた、令和ゴジラ!!!!すごい!となった。
庵野さんのシンゴジラのようなリアル路線を、東宝の令和ゴジラでも辿って欲しいなと思った。
70周年作品として、オリジナルの設定にも踏み込んでるし、ここから現代にも展開できるし、そもそも大戸島で過去に何が起こったのかって言う方向にも展開して欲しい。
そしてやっぱり足音・鳴声は日本ゴジラが一番。
IMAXで鑑賞したが、足音というよりもう衝撃波。
今度、Dolby Cinema でも見たい。
No. 1339
間違いないゴジラ映画
戦後、戦時中を描かせたら一流の山﨑貴による戦後舞台のゴジラ映画ってだけでもう期待しかなかったけど、期待以上に面白かった。
俳優の演技にわざとらしさがあるにはあったけど、不思議と馴染んでいたし、雰囲気はしっかりまとまっていたと思う。日常、非日常を描きつつ、そのふたつに大きな乖離がなかったのがすごい良かった。日常に入り込んでしまった異常って言うか?(ボキャ貧ですね笑)
ゴジラの圧倒的な破壊力、絶望感
高雄などの激エモ兵器の登場、
神木隆之介演じる主人公の成長が見どころ。
映像もところどころお茶目なVFXが含まれてたけど、全体的にかなりハイクオリティ。画もすごいよかった。
正直、シンゴジラとは対極にあるようなゴジラ映画。ですが、本作の方が丁寧さというか納得感があって私は好きです。
大人向けゴジラ。何でゴジラは現れた??
私個人としては非常にツボを突かれた作品でした。
近年のゴジラ作品は例えアメリカ製だろうが庵野作だろうがアニメだろうが、いやそもそも昔から子供たちが楽しめるような作りになっていたと思う。
が、今作は違う。
子供を対象にしていないと思いますね。
怪獣プロレスは無いし創造科学のメカが出てきて対抗するわけでなし。
終戦直後の当時にあるものだけでゴジラと戦うんだが、普通に普通の作戦だよ。
でも震電の登場は胸熱でした。あの当時の戦闘機で1番好きなデザイン機なので(笑)
いや今作を楽しめる子供達もいるだろうが、どっちかというと大人向けだよね。ドラマが濃くて最後の方は涙が溢れてきたよ。神木浜辺の朝ドラカップルも良い役者だわ。
反戦とか、反無駄死にとか、簡単に未来を諦めてはいけないとか、許せない相手を許すとか、隣人だとか、人情だとか、今の日本がどんな状況からここまで来きたのか思いを馳せらせるそんな作品だと思う。
そして今作のゴジラは本当に人間に対して怒ってた。食として人間を食い殺すのではなく明らかに怒りの対象として殺戮破壊をしているように描いていた。何をそんなに怒っているのか?その怒りの根源も想像させられます。
粗探しをすれば、まぁチラホラつっ込み入れたくなる場面や構成もあるが、そういうのは他の人のレビューに任せます(笑)
あと何やら色んな映画のパロディ的なシーンも散りばめられていてそういう楽しみもできました。
今年はなかなか映画館に行く事ができずあまり本数観ていないのですが、このゴジラ−1.0は今年最高の作品だとおもいます。
ゴジラシリーズの中でもトップクラスの作品ではないでしょうか。
初代ゴジラⅡ・・・ですかね
戦争の呪いを描いた作品、という意味では初代ゴジラを別のアプローチで描いた初代ゴジラⅡと言うこともできると思います。
言われている役者の演技ですが、主役さんの演技は確かに芋だと思います。ただし、ゴジラ映画においてこれはマイナス要素になりません。なぜなら日本のゴジラ映画はB級映画だからです。今までの日本ゴジラはB級の域を出たことはありませんし、出る必要もありません。これは初代ゴジラから続く系譜、血統のようなものだと思います。
ちなみに一番演技が上手かったのはアキコちゃんでした。
ゴジラという怪獣の出来ですが、造形は頑張っていると思います。いわゆるマッシブなゴジラで平成ゴジラやハリウッドゴジラの様な形です。
動作は微妙です。とくに歩行シーンは足を下ろすたびにピタッと静止して、まるでロボットの歩行を見ているようです。だからシンゴジラは歩行シーンから逃げたし、ハリウッドゴジラは超すごかったんだなと理解できました。
ネガティブな評価をひっくり返すのがクライマックスである作戦シーンです。と言いますか、この映画、ゴジラと人とのバトルシーンがメチャクチャ面白いです。だいたい海戦なのでロボットウォークもありませんし。これまでのゴジラは対怪獣がメインで対人シーンはクソつまらないというのが通常でしたが、こんなに面白くできるんだなと感心しました。
ドラマですが、冒頭の通り主人公の戦争の呪いを中心に回らせています。シンゴジラが役者の演技から逃げてぶつ切りをスピーディに回す手法をとったのに対し、本作はしっかり演技させています。ちなみに演技はあんまりうまくありません。あんまりうまくありませんが、やる必要があったのだと思います。それは主人公が特攻機に乗るシーンを撮るためだろうと勝手に思っています。
特攻機に乗る主人公はやたらとキョロキョロします。そして主人公が見ている景色を丁寧に描きます。街の様子、整列した艦隊、そして圧倒的な強敵ゴジラ。ああ、これって実際の特攻隊が見た景色なんだろうなと思いました。それを理解させるために人間描写が必要だったんだろうと思いました。
戦争の呪いから解き放たれた主人公は新たな呪いをかけられます。生という呪いです。彼のガールフレンドも同じ呪いにかけられています。
ストーリー上、彼らは劇中で死ぬのが自然でした。数多の罪を背負った主人公もそうだし、主人公を再び飛行機に乗せるために爆風で吹っ飛んだガールフレンドもそうです。しかしその自然は不自然に捻じ曲げられ結果両方が生き残ります。序盤主人公が生き残ったことを責めた女性は最後死のうとしたことを責めまして、呪いの転換とも勝手に受け取りました。
彼らはやがて完全復活するであろうゴジラのいる日本を生き続けなければなりません。多分これがこの映画の我々に向けた最大のメッセージです。
ところで、最後の作戦を発表し、集まった元兵士たちの進退を個人に任せた際、多くの人が残りました。多分こういうのって多数の人が去り主人公などの一部の人がポツンと残って少数で戦うというのが鉄板だと思います。でもそれを破って大体の人が作戦に身を投じました。多分この監督、日本を信じてるんだろうなと思いました。
総じて、ゴジラ-1.0という映画、B級です。でもとても面白いB級映画で、個人的にはシンゴジラを大きく引き離してゴジラ映画最高傑作です。劇場で見た方が良いと思いますよ。
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