ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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30年遅い
ゴジラもコナンくんも、子供が笑顔で劇場を後にしてくれれば、作品として大成功なので、大人がとやかく言う必要はないと思っているので個人的には星2・5だか真の評価は子供たちに委ねたいと思う。
90年代平成ガメラ3部作が公開され、ゴジラも今後この路線で行くのだろうと思っていたが、行くどころか完全無視で、相も変わらずのゴジラVSを造り続ける東宝に、頭大丈夫か?と思った人は自分以外にも多いのではないか。
前作シン・ゴジラ(面白かったが、映画としては全く評価出来ない)は、かなり振り切った内容だった為なのか、本作は原点回帰の中身になっているが、なぜこういうテイストの作品を30年前に作らなかったのか?
今の状況は、周回遅れのランナーをみて一位、一位と騒いでる様に見える。今さらである。
最後に、会話のシーンで常に複数の人物を画面に入れ、アップも切り返しもあまり無い為、この監督は演技に興味はなく役者に丸投げなんだなと思ったが、子役の女の子にも同じ演出を使うのは如何なものか。
カットを割るなり、アップを撮るなりいくらでもやりようがあるだろうに。
ゴジラを恐く撮る前に、子役の女の子を可愛く撮れよ、こういう所が本当にダメだと思う。
これが周年記念作品。
素晴らしいの一言。
ゴジラ70周年記念作品として相応しい出来だった。
映像、緻密に練られた脚本による伏線回収、主人公の葛藤の描き方、逆境の中で立ち上がる熱い男達。
どれも無駄の表現がなかった。
積み上げたバックグラウンドに心震わされ、映画の最中に3回くらい泣いた。
こんなに泣いたのはアルマゲドン以来かもしれない。
Dオタなのでこんな事はできれば言いたくはないが、比較するとディズニー100周年記念のウイッシュは本当に稚拙だったんだな、、、と感じてしまうくらいには、本当に良いゴジラ周年記念作品になったと思う。
主人公も、ヒロインも、仲間もキャラが最高だった。
日本を誇れる邦画を作ってくれた制作陣に感謝。
リアリティ→VFX90点、ドラマ30点
ゴジラの造作や街並みはさすが山崎貴監督。
ただ、せりふ回しやアクション、伏線の表現などは残念に思いました。前評判が高かっただけに自分の中でハードルを挙げてしまったのかな。
例えば浜辺のセリフ、あの時代の男と女の認識と役の設定からすれば神木に対しては敬語ではないのかな?
脱出装置もバレバレで興ざめた。見終わった後に、そういえば座席を見てたなぁ、なるほど。くらいがいいんだけどね。
さらにゴジラに突っ込むくだり、まだまだ攻撃して上方に離脱できるタイミングでみんなして神木のことを心配したりして、最初から自爆を知っていたよう。
さらにさらにゴジラがどうなったのかほっといて神木の安否とパラシュートで大歓声。
で、なぜか爆発したゴジラに敬礼、原作に意味が書いてあるらしいけど全く伝わらない。
爆発の後にパラシュートなんじゃないの?
そうすりゃ神木への敬礼ともとれるし。
あと、漁船群と駆逐艦があっという間にロープで結ばれちゃったりして。洋上であの作業は結構大変だと思うんだけどね。
最後に駆逐艦の側面にアルファベットで艦名が書いてあったけど史実なのかな?
知っている方教えてください。
山崎映画に外れはないですよ
自分の中の戦争はまだ終わっていない。
そんな主人公の心の葛藤をゴジラを通じて描いています。
また、太平洋戦争を通じて人間の弱さと本音を描き、ゴジラを通じて人間の強さと愛を描いていると思いました。
時代背景に関しては、もともとゴジラは戦後の水爆実験で生まれたものだから、戦後を舞台ににしたのもとてもしっくりきますね。
実は典子さんは生きていたというベタなストーリー展開なのか、はたまた巷では典子さんはG細胞によって蘇ったとも言われていて、個人的には朝ドラで夫婦役を演じたあの2人が主演なのも嬉しい。
夫婦になって欲しかった(^^)
ただ、あの電報には何て書いてあったのか?
気になります。
最後に個人的には、特撮は永遠の0、アルキメデスの大戦を越えました。
震電、カッコよかったです。
ゴジラの迫力は過去ゴジラ映画で一番ですね!
怖くてドキドキしました笑笑
マイナスからプラスへ至ろうとする物語
山崎貴監督の作品は『ジュブナイル』のみ鑑賞済。
ゴジラシリーズは、vsシリーズは『ゴジラvsビオランテ』『ゴジラvsモスラ』『ゴジラvsメカゴジラ』『ゴジラvsスペースゴジラ』『ゴジラvsデストロイア』、『GODZILLA』、ミレニアムシリーズは『ゴジラ FINAL WARS』以外観たのかもおぼろげな記憶、『シン・ゴジラ』、モンスターバースシリーズでは『GODZILLA ゴジラ』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』『ゴジラvsコング』、アニゴジシリーズは『怪獣惑星』『決戦機動増殖都市』観賞済。
ゴジラ新作のカウントダウン告知の際に『シン・ゴジラ』で上がりきったハードルを誰が監督するのか、どういうテーマを描くのか気になって注目していて、カウントダウンが終わった後新作が-1.0と発表された時に「その視点は無かった!」と膝を打った。
更にロゴのGの文字もG一文字でありながらゴジラが尻尾を振り回すようなシルエットにも見えるのが、まだ誰も観たことのないものを描いてやろうっていう気概を感じて期待価が上がったし、監督を担当する山崎貴監督の評判は聞いていたけれどその2点で好みの映画になりそうなワクワクを感じたのを覚えてる。
その後、公開初日に観に行きたかったものの機会を逃し、年の瀬までにはとようやく観に行ってみた。
モノクロ版である『ゴジラ-1.0/C』公開決定の日に観に行ったのは偶然ではあるものの、観終えた後その情報を見て『ゴジラ-1.0/C』も必ず観に行こうと決めるくらい個人的にも刺さる作品だったし色んな層の人が観るべき作品にもなっていたように感じた。
公開前は終戦直後が舞台ってことで反戦や反核的なメッセージが色濃い映画だろうなって予想をしていたけれど、『シン・ゴジラ』では官僚の視点の物語だったところを今回は一般人や民衆の視点、且つ主人公が特攻兵(マイナス勘定)の敷島で、そんな主人公を通じて敗戦国日本が敗戦からゴジラ襲来を前にどう立ち上がっていくかを描いているのが『シン・ゴジラ』から今作までの間に起きた新型コロナウイルス感染症を経た今だからこそ重なる部分があるし、刺さる映画になっていたように思う。
ゴジラシリーズに初めて触れたのが『ゴジラvsモスラ』だったのもあって、個人的には『シン・ゴジラ』よりも人間ドラマが色濃い今作の方が平成ゴジラ味を感じて好印象だったし、人間ドラマも好みで、山崎貴監督の『永遠の0』や『アルキメデスの大戦』も観たくなった。
主役の神木さんや浜辺さん、脇を固める俳優陣の演技も素晴らしいし、明子役の永谷咲笑さんはてっきり5歳くらいの子なのかと思って演技力に感心してたものの、実際は撮影時点で2歳なのも後から知って驚いた。
『シン・ゴジラ』 とは違ってモーションキャプチャーなしの完全CGゴジラだけどシルエットが平成ゴジラ寄りなのも良かったし、スタッフが歩くモーションをかなり拘って作っただけあって個人的にはかなり着ぐるみ感も感じられて良かった。
新生丸がゴジラに襲われるシーンでは、(少なくとも自分は初見の)サメ映画のように海中の背ビレだけ覗く形で追われる観たことない演出のシーンが素晴らしかったし、個人的には怪獣映画やディザスター映画によくある、向かう先に逃げていく(横に逃げていかない)シーンが見るたびに気になってたんだけど、銀座にゴジラが襲来したシーンはそのセオリーを逆手に取って、そもそも横に走っても無駄な尻尾の薙ぎ払いシーンが入ってるのが良かった。
そこから広島に落ちた原爆を思い起こさせるような熱線の衝撃波や、そのキノコ雲を背負っている見返りのゴジラのシーンの画は恐ろしさと共に神々しさを感じるし、ゴジラが人智の及ばない神としてシリーズで描かれてるのを考えると、神を宗教画として描いた人はもしかしたらこういう気持ちだったのかと疑似的に体感したような気がした。
そんな絶望的な状況で響く敷島の慟哭と共に黒い雨がポツポツと降り出して豪雨になるシーンでは、一瞬その雨が(フォールアウトと言う二次災害よりも)死体が映ってなかったのもあって吹き飛ばされた人間の直接的な黒い血の雨に感じて、演出の素晴らしさと共に描写されている以上の恐ろしさを感じた。
海神作戦で敷島が乗る戦闘機の「震電」が(実際にその戦闘機が実在するとは言え、)前後逆の構造なのが、まるで過去の特攻するはずだった時に逆行しているように見えて、その演出が(「誰かが貧乏くじを引かなければいけない」ってセリフや脱出するかどうかが微妙な段階なのもあって)熱さと切なさが混じった感情にさせてくれて、この作品で1、2を争うくらい最高のシーンだった。
『シン・ゴジラ』ではゴジラが地面を踏みしめる(実在性を感じる)シーンがないことに対して幽霊や亡霊を表してるんじゃないかって考察を見たけれど、今回踏みしめるシーンがあることや本来協力が得られるべきアメリカの協力が得られないこと、そもそもアメリカの「クロスロード作戦」がトリガーになったことなど、明らかに実在しているもの(勝利国アメリカ)のメタファーに感じた。
でもその後山崎監督が「核の脅威や戦争の影がそのまま怪獣の姿をしている」って言ってたのを知って終盤ゴジラが頭部が爆発し海に沈んでいくシーンでの敬礼を思うと、勝利国アメリカ以外にも終戦直後でまだ生々しい戦争被害者のメタファーが含まれてたんだと気づいた。
最後の典子の首筋に謎の文様が表れてる様子やエンドロール前にゴジラが少しずつ再生していく様、エンドロールでのゴジラの近づいてくる足音など、ビターエンドじゃなくゴジラの到来というバッドエンドが観客に迫ってきている演出が凄まじく、通常劇場で観賞したのを後悔するほどIMAX劇場ならビリビリと肌にゴジラの圧を感じれる演出だったと思う。
監督や制作陣が"体感する映画にしたい"って言ってたのを知らなかったので通常劇場で観たけれど、2回目やモノクロ版はIMAXで観るモチベーションになった。
もちろん全く気にならないところがないわけじゃなく、
・敷島が特攻しなかったり機銃を撃たなかったことで敷島はPTSDに加えサバイバーズ・ギルトも発症したことや、「誰かが貧乏くじを引かなければいけない」ってセリフを入れつつもその状況を生み出したアメリカや事なかれ主義を貫く現政権など、その解決策を描かないことに対してモヤモヤした。実際の終戦直後もそういうことを言えない状況なんだろうなってのは解っているけれど。
・ 今作は終戦直後だからこそカラーよりもモノクロ版が合う(カラーなことで逆に違和感があった)気がしてたから、モノクロ版が公開決定して良かった。
・個人的には破壊されるミニチュアセットが好きなので、破壊されるビルなどをミニチュアでも見たかったところはあるけど、瓦礫とかはかなり良かったし集落の一部がミニチュアだったのは気づかなかったくらい実物感があった。
・放射能の影響はゴジラが来襲しただけでも甚大なものなのに、放射熱線の直接の影響や
被爆者が大量に発生したことなど今回そこに言及してなかったのが気になったけど、そもそも被爆したことで人体に何が起きるかって情報が日本に入ってきてなかったり、知っていたとして上層部がその情報を秘匿していた可能性もあるんだろうな、と納得した。
・終戦直後(2年+α)にしては一瞬で膨らむ浮袋の技術がもうある(伝わったのか輸入なのか)のは気になったけれど、あくまで終戦直後の技術がどうだったのかについて全くの素人だから実際どうだったのか気になる。
・典子が無事だったなら作戦遂行までに電報送ってて欲しかった(敷島が特攻しないように)って思ってた、敷島と会うまでは。個人的にここは良い裏切りだったので膝を打った。
敗戦した(そしてゴジラの襲来でマイナスの)日本を1へと向かわせる為に"自分たちの"戦争を終結させ「自己犠牲しなくていい、生きろ」ってメッセージは、コロナ禍以降政府を頼れなくなった自分たちに結構刺さるセリフに感じた。
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』や『窓ぎわのトットちゃん』『君たちはどう生きるか』など終戦前後を描いてる作品が今年相次いで公開されてるのは、もしかしたらコロナ禍から脱却しようとしてる過渡期だからなのかも、と思った。
この作品を観る前にゴジラ過去作の予習は必要ないけど、日本が敗戦するまでの流れとか戦争によってPTSDやサバイバーズ・ギルトを発症した人をテーマにした映画やドキュメンタリーを予め観ておいた方がこの当時の空気感が理解出来そうな気がした。
過去最高のゴジラだ!
今まで観たゴジラの最高作品。
怖さが迫る感じ、怪獣映画の域を超えていた。
神木さん他、俳優陣の演技。
銀座の当時の街並み、そして破壊シーン💥
とてもよくできてた。
ラストは涙を誘われました。
楽しい時間をありがとうございます。
観て良かった。
観て良かった。
ドラゴンクエストアレルギーで観るのを拒否っていたが、評判の良さに負けて観てしまった。
結果観て良かった。
戦後直後とゴジラをどう絡めるのかと思ってたが上手くストーリーを作り上げている。
何よりゴジラがリアルで怖かった。
あんな生物に実際遭遇したら恐怖でしかない。これぞゴジラって作品。
これは映画館の大画面で観て正解だった。
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久しぶりに映画館での鑑賞
今でもまだIMAXなら大画面で観れたので大画面に惹かれて、だいぶ久しぶりにIMAXで観てみた。
ゴジラ作品を大画面大迫力で観れて良かった。
同日その後、→「鬼太郎誕生」→「君生き」 と1日3作映画館での鑑賞。10時間ほど映画館(+併設モール)にいた。流石にクタクタ。
優等生のような映画でした
先日映画館で観てきました!
ゴジラも軍物も全く知らない素人です。
ゴジラはシンゴジラを観たぐらいですね!
シンゴジラはちょっと女性の俳優さんが浮いちゃってた記憶が強いです、、笑
そこが気になったの覚えてます。
正直いうと面白かったですね!
最初から最後まで脚本の粗がないです。
あとゴジラ結構怖い!絶望感がありますね。
戦後だから本当に何にもないと思ったけど、
意外に戦艦とか残ってましたね。
映画って基本
「え?なんでそうなんの?」
みたいなツッコミどころがあるのですが、
本当にありませんでした。
非の打ち所がないのってすごいことだと思います!
個人的なことを言うと、主人公の男の子への感情移入がよわかった、、。
自分が軍ものそこまでわからないからだと思いますけど。
地雷除去の船長はめちゃくちゃ熱い男でカッコよかったです!
軍物が大好きな父はものすごい喜んでいたので、そこが感情移入の差かなぁ、、と思いました。
とくに震電や高雄が活躍するのって、
最高のファンサービスらしいですね!
感情移入はできませんでしたが、
丁寧で粗がなく、楽しめた映画なので星4にします!
今度のゴジラは戦争のメタファー
過去のゴジラは原爆、水爆のメタファー。機龍のような一部の例外を除けば抗うことも許されない絶対暴力だった。
この違いが様々な効果を生んでいたような気がする。
まず、ゴジラと人間の距離感がとても近い。
遠目に眺めて恐慌に駆られるのではなく、より間近に迫り今にも咬みつかれるのではないか、踏み潰されるのではないかと想像できるような、説得力を伴った迫力がある。
それと同時に、抗う余地も残されている。
投下された爆弾に対して、地上の人間に逃げ隠れる以外のなすすべはないけれど、戦争に対しては行動を起こす余地がある。
そんな印象。
振り返ってみれば、この映画は戦争を否定するための戦争映画だったのかな、という感想になった。
そうしたテーマのためだろうか、大戦当時の国政や兵器設計について、作中人物による解釈としてではあるけれど、繰り返し念を押すように批判を入れてくるのが個人的には少し鼻についてしまったので、その分の星は減らしてある。
人間ドラマとしては、戦争に、ゴジラによって近しい人たちの命を奪われ、取り残された人間の悲哀が畳みかけるように展開されて、それが俳優陣とVFX双方の演技が高いレベルで噛み合い描かれるので、かなり没入できる。
それでも生きて、抗い、未来を築くのだ、という結論も明瞭に示され、爽快に視聴を終えられたのも良かった。
特撮映画のお約束とも言える兵器群も、SF的な未来感のある完全架空兵器ではなく、先の大戦を生き残った軍艦やペーパープランながら当時の設計となる兵器などによって固められ、リアリティの演出と感情移入の手助けになっていたように思う。
引っかかるところがなかったわけではないけれど、間違いなく楽しむことができた、良い映画だった。
迫力満点(古い言い方💦)
ゴジラ映画は特に興味なく育ってきてて……の鑑賞
ただ最近で言うと「シン・ゴジラ」
推しさんの「GODZILLA vs KONG」を観たせいか
これも観なきゃ…と思わされる
キャストがいいから絶対観なきゃ…と思った😊
1ヶ月半過ぎちゃったけど
もちろん劇場ですよね!
箱(118名)は小さいながらも²/₃は埋まっていて
お父さん世代が多かったかなぁ🤔
観るまではレビュー等は見ずに
まさかの神木くんが特攻隊員の役だったとはねぇ💦
しかも怯えてるし…
はじまって間もなく迫力のあるゴジラ登場と共に
攻撃の迫力に、こりゃー凄い❗️👏👏👏
出たなぁ〰️!って感じで
とにかく迫力には驚かされた😱
人……食い飛ばすなんて💦💦
あのゴジラ登場の音と共に
ゴジラが出てくると⋆͛🦖⋆͛
何かが起きる合図の様で
ドキドキ・ワクワクさせられる
今度は何っ⁉️って
ストーリーは悲しいばかりでもなく
ラストに涙を誘い…「良かったよぉ」って🥺
劇場で観れてホント良かったー
今回のキャスト陣も申し分ないメンバーで
神木くんの特攻隊員役…今までにない感じで良き👍✨
吉岡さん 蔵ちゃん
そこに最近追っている山田裕貴くん
皆さん迫力ある演技には拍手です👏👏👏
もちろん青木崇高さんの「生きろ!」も
感動もので星5つです👍✨
最高!
これぞゴジラ!何もかもぶっ壊すわんぱくぶり。戦慄する間もなく立ち尽くす無力感に突き刺す轟音。フルフラット180でそれはもうお好きにどうぞ…。とにかく壊滅的喪失から震え立つ想いに叫ぶしかない。それにMIーーーーーーなスリリングさ。生きて抗う美しさハンパない!!!!!
音楽の使い方が秀逸
ゴジラ映画を映画館で見たのは初めて(お恥ずかしい)でした。
なんともすごいものを見た感じ。
テレビ画面を使ってしか見てない【シン・ゴジラ】を例えてよいか迷いますが、敢えて言うと、シンは踊る大捜査線、本作は太陽にほえろ!でした。
どちらも面白いですけどね。
それと劇中の音楽の使い方が、本作は無理に煽らず感情に訴えかけず抑えて抑えて、伊福部オリジナルもここぞの時にだけ爆発させて、と言うのが秀逸でした。
大感動しました!
映画館に行って、本当に良かった!
「生きろ」というコピーが使えそう
ゴジラ映画ですが主役というか主軸は特攻から逃げた男、敷島(神木隆之介)のDeath Wishです。
脚本が工夫され、アメリカも日本政府も介入せずに民間でゴジラをやっつけなきゃならない羽目になっており、その舞台設定を得て典子(浜辺美波)と機雷処理チーム(佐々木蔵之介・吉岡秀隆・山田裕貴)が躍動的に絡みます。
過去いちラギッド(ギザギザした)なゴジラで、アトミックブレスの支度をするとき、背鰭がしっぽから順番に燐色へ変わっていきます。
野田(吉岡秀隆)が考案した加圧と減圧で膨縮させるわだつみ作戦がだめで、海上へふたたび出てきたゴジラの背鰭が1本1本青く光っていき、口腔へ燐光がのぼったアトミックブレスの瞬間、甲板にいる全員が「ああもうだめだ」という表情をします。
そのとき敷島の震電が滑翔してくるのです。ほとんど叫びそうになりました。秋津(佐々木蔵之介)が「逝っちゃだめだ敷島あきちゃんどうすんだよ」みたいなこと叫びます。
先尾翼の震電の形状はゴジラの口腔に刺さるにはぴったりです。刺さって爆発して「ああ敷島」と思ったら予測をひるがえすようにパラシュートがおりてきます。
典子が生きているのもいい意味の裏切りですごく練られた脚本だと思いました。
大胆な端折り(はしょり)と相関になっていて、ゴジラが銀座に現れたとのニュースの次のシークエンスでは敷島は銀座の雑踏から典子を見つけ出してしまいます。敷島と典子は夫婦ではなく明子はどちらの子供でもありません。飛躍と奇想にもかかわらず、ドラマはリアルで胸を焦がします。
神木隆之介は古き良き日本人らしさと強さと弱さが共存していました。昭和をまとった浜辺美波はまるで高峰秀子のようでした。
映画が言いたいのは生きろということだと思います。“生きろ”といえばさまざまな映画に使えそうなコピーでじっさいもののけ姫などで使われていますが本作は生きろコピーがひじょうにしっくりくる映画だと思いました。畢竟これは永遠の0の続編だと思います。思い返せば永遠の0で久蔵(岡田准一)が特攻していくシーンと敷島がつっこむシーンは表裏のように重なるのです。だからあの時は死にに行ったけれど、もう生きるんだというメッセージを感じたのです。敷島のDeath Wish(死への願望)が昇華され、映画的にも消化されたと思います。
また政府が頼りなく描かれ、秋津も逐一日本政府を腐し、このスタンスはさいきんの内閣支持率をかんがみるとひじょうにタイムリーだと思います。
見事な映画でした。
──
2023年12月1日に全米公開されたそうです。
imdb8.5、RottenTomatoes98%と98%。
七人の侍やSpirited Away(千と千尋の神隠し)と同レベルの日本映画の最高値と言っていい評価点をつけています。
少ない採点者ゆえに高得点になっているわけではなく、批評家と大衆の採点に乖離もありません。(こまっしゃくれた批評家にも庶民にも好かれているということ。←重要なことだと思います。)
強く太い確かな支持でした。
RottenTomatoesには、絶賛の言葉──
「まちがいなく今年のベスト」や「今年最高のファンタジーアクション」などは多数あり、小船舶の協力をダンケルクと言ったり、背鰭を出して迫り来るのをジョーズと言っているのもありました。
「初めて泣いたゴジラ映画であり初めて恐怖を感じたゴジラ映画」との評、類似評も多数ありました。
「史上最高のゴジラ映画」とか「最高のモンスター映画」とも言われていました。
放射能つながりで「オッペンハイマーのとんでもない続編」と言っているのもありました。
さらに──
「日本の VFX の魔術師山崎貴が心を込めて時には畏敬の念を抱かせるここ数十年で最高の怪獣映画をお届けします。」とか、
「ゴジラ マイナスワンは、地に足の着いた人間ドラマ、恐ろしいモンスターのビジュアル、一流のサウンドデザインを詰め込み、2023 年の最高の映画の 1 つを生み出しました。」とか、
「この見栄えがよく、エキサイティングで、驚くほど感情的なこの映画は、第二次世界大戦後の日本を舞台に、胸が張り裂けるような絶望と新たに見出した希望の両方を活かすことでその力を発揮しています。」
──など、ヒューマンな側面や感動を褒めちぎっている評も多数ありました。
すべての評において特徴的なのは必ず驚嘆が交じっていること。まちがいなくダークホースでした。
時代設定の勝利
太平洋戦争の焼け野原から復興途上にある東京に、ゴジラが出現し、破壊の限りを尽くす。しかし、アメリカ占領下で、武装解除された日本では、国家としてゴジラの脅威に立ち向かうことはできない。こうした時代設定のアイデアから、ストーリー展開や登場人物のキャラクター、戦闘シーンなど、この作品の全てが始まっているよう。結果的に見応えのある作品になり得たのは、時代設定の勝利と言っていいだろう。
冒頭、南海の孤島に現れたゴジラが、人間を咥えて放り投げるあたりから、今回のゴジラが凶暴で理不尽な存在として描かれることがわかり、恐ろしい。成長したゴジラが海中から現れる姿、そして銀座を破壊しつくす姿を見ると、人間の力が及ばないような絶望感すら感じさせる。そうした点だけでも、怪獣映画として成功しているのではないか。
ドラマ部分について賛否両論あるようだが、生き残ったことに負い目を感じて生きている元特攻隊員が、自らの戦争にケリを付けるためにゴジラに挑むという設定は、それなりに理解できるし、「命を粗末にするな」というメッセージは現代的でもある。そもそも娯楽映画なので、社会派ドラマを期待しているわけではないし、戦闘シーンとドラマ部分のバランスはいい具合だったと思う。
主演の「らんまん」コンビでは、神木隆之介が珍しく陰鬱な感じを出していて、面白い。他の役者陣も、ステレオタイプではあるが、まずまず。最近、年のせいか、子供の健気な姿を見るだけで涙もろくなってしまう。
あと特筆したいのは、音楽。ゴジラが暴れるシーンでの伊福部昭のテーマ曲に加えて、佐藤直紀のオリジナル楽曲が、重厚で格調高く、聴き応えがあった。
ラストカットは、次回作への伏線ということか?
アメリカでの評判が良かったので観てきました
昭和ゴジラ至上主義な私の洗脳で小学生の我が子もゴジラ好きに育ちました。
当然、子供らと最近のゴジラを映画館で見ることは無かったですがアメリカや日本での評価から久々に興味が出て子供二人とのコミュニケーションのツールとして行きました。
さて評価ですが人間ドラマの部分は子供が飽きちゃうかなと思いましたが感想を聞くと、集中してよく理解をしてました。
何より音響と大画面に興奮気味で連れて行って大正解でした。やはりクレヨン,,,や鬼滅,,,では体験できない迫力がゴジラにはあり、また行こうねと約束させられました。
個人的には終盤目頭が熱くなり、子どもの手前ギリギリ涙をこらえた状況でした。ただもっと感情移入できたはずと不満なのは主役二人の関係です。見ず知らずではなく恋人もしくは幼馴染だったらと。例えばオープニングか回想で出兵を見送るシーンがあったり。強引な共同生活もすんなり納得できたと思う。
終盤の決戦で漁船が加勢に来るシーンは長男と同じ感想(以前からスターウォーズを一緒に観ていたのでそのシーン)を持ってました。
総括して、思い返せば私の子供時代は春夏冬の東宝東映映画まつり?やらで年3回は映画館に必ず行ってた。このタイミングで新たなスクリーンファンが二人誕生してよかったと。
NHK朝ドラー(笑)
小生、あまちゃん以降NHK朝ドラを連続して観ているせいか、「あの人はあの作品、この人はこの作品に出てた」癖が治らず、しかも半年前にやっていた「らんまん」の主役夫婦で神木君と美浜君のご両人が「半夫婦」役で演じられ、吉岡君に関しては「エール」で実在した永井隆に寄せた永田武役で同じ学者役…などなどどうでもイイ思考が浮かびつつ、肝心の感想ですが、、、、
「まんぷく」主演の安藤サクラの逝けずなBBAが人情おばちゃんに変わってゆく描く方と最後の結末が良かった。
特撮の方はゴジラという巨大生物をめぐりシン・ゴジラでは現代の無能な政府の対応を皮肉を込め描き、本作品では戦時中では言えなかった復員兵の方々の現場の不満や処分されなかった帝国海軍の兵器を描き色々な描き方がありそれぞれ興味深い作品に仕上がっていると思いました。
では戦国時代の関ヶ原の合戦の最中にゴジラが現れたらどういうストーリーになるのか?またまた要らぬ妄想をしてしまいました(笑)
海外で受ける理由は、、、
まあ、そこそこ面白かったけど、細かいところが気になった。
まず時代考証が全然出来てないよ。
家の中の小道具も、一部現代デザインのものが含まれてるし、セリフが完全に現代語だもの。
戦後の国民感情も全くリアリティがない。
こういう部分って、たぶんネイティブ日本人じゃないと気にならないんだと思う。
だから海外で受けるんだろうなって。
お話づくりも画作りも全てイマイチ。
全てが段取りじみてるんだよ。
決められた展開が淡々と続くだけ。
ハラハラドキドキすることは一切なく、全て先が読める展開。
伏線の張り方も下手だったな。
映画作り舐めてるとしか思えない。
役者の芝居も良くなかったな。
臭いんだよ芝居が。
一人もイイと思える役者がいなかった。
国内で評価してる人たち、ホントに面白かったですか?
アメリカでウケてるからってハードル下げてないです?
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