ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
全2024件中、461~480件目を表示
おお、震電!!
11月3日(祝)公開初日に観ようとしたが、TOHOシネマズ池袋でネットの席取りが遅れたらIMAXもATMOSも良い席がもうないから普通版(シアター6 H-13)で見る。初日の池袋12:20の回は最前列位しか空いていなかった。
1954年版の「ゴジラ」へのリスペクト満載だ。「M:I」がラロ・シフリンなように、やっぱり「ゴジラ」は伊福部昭。かかるタイミングが抜群だ。
CGも邦画にしては上出来、ゴジラの造形も良いね。浜辺美波もトム・クルーズしてたし。最新兵器も米軍も出て来ない終戦後の日本と言う時代設定が良かった。
個人的には神木隆之介が震電で飛ぶのがツボだった(格納庫で映った時、思わず「おお、震電」と声が出てしまった)。
隼、鍾馗、飛燕、疾風、五式戦、零戦、紫電、紫電改、雷電、これが全部判る人は震電 で興奮します。
浜辺美波のクビの黒い跡は何?
娘に「ゴジラ−1.0」を推しておいたら見て来て「良かった、泣けた」と言っていた。初代ゴジラの話をしていたら、その後1954年版ゴジラを早速アマゾン・プライムでレンタルして観たらしい。
ウチにあった初代ゴジラの録画ビデオは、松村光生さんが東京国際映画祭で来日していたデビット・クローネンバーグにインタビューする時にゴジラ好きの息子へのお土産に私のビデオを「ゴジラの逆襲」と2本持っていったのを思い出した。松村光生氏ももう亡くなった。「デッドゾーン」をファンタでやった時の話です。
「ゴジラのビデオ持ってない?明日クローネンバーグにインタビューするんだけど息子がゴジラ好きらしいのでお土産に持っていきたいんだけど」
「ゴジラとゴジラの逆襲、2本あるけど」
「頂戴!」
「じゃあクローネンバーグのサイン貰って来て」
ファンタスティック映画祭のパンフのクローネンバーグのページにサインして貰ったけど、昨年の引越でそのパンフは行方不明だ。
追記:公開から2ケ月以上経過しての投稿なのでネタバレ有りにしていません。マイナスカラーは別途レビューしました。本作はアカデミー賞視覚効果賞にノミネートされました。
期待や想像通りの展開をしてくれるバランス感覚の鬼
ゴジラや怪獣映画作品ジャンルに疎いため、そういった着眼点はまったく分かりません。
個人的に好みの要素も、好みでない要素も、両方含んだ作品だった。
基本的には好ましいことだらけなのだが、まず序盤でゴジラの被害に遭われた方々が、噛まれてもちぎられることはなく綺麗に皆投げ飛ばされていて人体の姿を留めていたので、早々に「なるほど!これは公開先を最初から見据えた配慮をしてるのかな!」と伝わり、最初の時点でそういった配慮が前提とされているとわかる事で、以降の作中の雑念が1つ減ってとても良かった。
当作品に限らず、作品において「ん?なんかソレおかしいな?」みたいなものは鑑賞中の雑念となってしまうので、そういった物は設定や脚本で最初からほとんど無いか、演出で排除されてるか、あるいは早い段階で「そういうものだからさ」とできるだけ潰してあると、その後がとてもクリアに見られて良いと思っている。すごく助かる。
人間ドラマ部分は、予想通り良い、という感想。
予想を裏切らないので、ある程度気を抜いて見ていても予想通りのことをしてくれるので、上映中に常に気を張って見ていなくても良いくらいのバランス。
また、気を張って見るシーンと気を張らずに見られるシーンがミルフィーユ状だとそれはそれで気を抜けなくて疲れてしまうが、今作はだいぶブロック毎に別れているので、安心して緊張を解くことが出来た。
またその要素を中心に見たい人にも期待通りの感動が得られるので、良いバランスなんではないかと思う。
ただ、情報をこぼさないように皿のように見ていなかった部分があるため、もしかして見落とした情報があるかもしれないので、それは一長一短。
細かくは色々あったが、例えば上陸したゴジラの動きがあまり前傾姿勢にならず、スッと背を伸ばした状態でずっと動いていたので、陸上は縄張りの外であり、背筋を伸ばして遠くまで見通すことで外敵に注意をしているということなのだろうか?という疑問が湧いた。
考えてみれば、ゴジラの生態がほとんど分からないにも関わらず、作戦の肝となる部分でゴジラの縄張り意識を前提としていた。
縄張りを持つ生態をしている、という何か情報があったのを、見落としてしまったようだ。縄張りを主張する匂い付けだったりのような描写があったろうか。海中を東京に向かってきているという話の時に、固定のルートを巡回していて恐らくそこが縄張りである、といった話をしていただろうか。ぼんやりしていた部分かもしれない。さっぱり記憶にない……。
前に海で遭遇した際に執拗に追いかけてきたことだろうか?だとしたら、あの時主人公の乗る船が逃れられた理由は、縄張りから外に出たからだったっけか。シーンとしての最後は船は止まってたような記憶なのだが、うろ覚えだ。
あるいは、冒頭も配慮はありそうだが、襲って噛み付いた人間を全部高く放り飛ばしたが、獲物を弱らせたあとに捕食する行動かと思いきやそのまま放置したっぽかったので、捕食目的でない場合は縄張り主張目的だろう、みたいな判断で縄張りをもつ生き物だとしていただろうか。
そういったいくつかは、ぼんやり見てしまっていた部分で見落とした要素のような気がする。
水爆実験によるゴジラ被爆の描写も、ゴジラという生き物を取り巻く状況が一変しそのあと上陸にまで至る大きなきっかけであろう割にはびっくりするほど短い描写だったので、細かい物語設定の裏付け描写は本当に画面端に一瞬とかだったのかもしれない。
その辺の取りこぼした部分はあったが、人間ドラマは想像通りのものがきちんとお出しされ、展開も裏切ることなくまっとうにストレートなものが描かれ、かつゴジラの恐怖は、災害と感じるレベルの恐怖を植え付け、しかし絶望とまでは行かないので何か対抗策を生んで倒すことは可能かもな、くらいに感じるという、とてもまとまりのよいバランスだったように感じた。
すごいバランス感覚なんだと思う。楽しかった。
追加で、これまで「なんでゴジラ、足のつかないだろう海深のところで直立姿勢になってるんだろう」という個人的な素朴な疑問に対し
「浮いてるんなら沈むだろう」
という解が与えられて、喜んでしまった。
なんで直立姿勢で浮くんだ、という疑問についてはまるで解決していないが。
その上で、個人的にどうもひっかかってしまい好かない要素があった。
どうしてもゴジラが主役ではなく、群像劇でもなく、一人の人間が主役の物語のため、主人公のための舞台装置が多くなってしまっている印象だった。
主人公のための展開、主人公のための登場人物、主人公のための舞台、なにより、主人公のための多くの人の死。
海上や銀座。主人公(たち)以外にも、全体から見たら少数かもしれないが、偶然その場を生きのびた人々はそれなりに居るだろう。偶然の生という奇跡は、主人公以外にも万人に降り注ぐはずのものである。
しかしそういった主人公たち以外の人達の生は一切描かれず、死のみが描かれた。この差は「主人公以外に与えられた奇跡は、余計な情報」だから描いていないのだろうと思う。
そして奇跡の生を余計な情報たらしめるのは「これは主人公の物語だから」であり、つまり主人公の物語における奇跡を作るための舞台装置としてモブの死がある、という構造なので、そういった構造の物語や展開、演出、要素に気持ちがどうもひっかかってしまうようだ。
自分は、「主人公の物語」ではなく、「物語という世界の中を生きている主人公」という描きかたの方が好ましいのだと自覚した。
今まで薄らとしか自覚していなかったので、割とハッキリ感じるキッカケとなる作品でもあった。
あとは細かい事として、被爆については、ゴジラというファンタジーだからそこはなんかゴジラが分解も同時に行うみたいな、なんかいい感じなことがあるんじゃないか、という認識。
放射線や爆発による拡散なんかを扱う以上、放出されたそれどうすんの?はついて回る問題だと思うので、それ踏まえた物語を描くか、ファンタジーで処理するかの2択しかない気がする。
個人的に2023年1番面白かった
めっちゃ良かったです。GODZILLA of No. 1
最後、生きてたシーンは本当感動しました‼︎
銀座が壊されていくシーンはリアリティが感じられてとっても良かった。
人情派の近所のおばちゃんも良かったし(安藤サクラさんだったなんてびっくり)
敷島役は神木隆之介さんで、それも全然気づかなかった。典子役めっちゃ可愛くて、浜辺美波さんだったのも全然気づかなかった。
神木隆之介さんも浜辺美波さんも数年前まで少年、少女役をやっていたのにもう夫婦の役なんだね(夫婦ではないけど)約束のネバーランドでもう少女役は無理かなと感じたから良かった。(時々大人の顔になってたから)
戦後の設定が良かった。
自衛隊の対策本部とかない方がいい
最後の、敷島のシーンは本当良かったからもう一度見に行きたい
次もカラーで!
50年振りのゴジラ
戦時中の覚悟の人間模様とゴジラの迫力
特撮は最高でした
秀逸な映画に仕上がっている
私は現在65歳。小学生のころリアルタイムでゴジラの新作を毎回見に行っていた。1970年前後。
あの頃は子供受け志向が強く少しコミカルになっていた。
その後、いくつかのゴジラ作品が発表されたが、心の中で違う、これも違うと思い続けていた。
ハリウッド版ゴジラが発表された時も見たがゴジラの面影はなくこれも違うと思っていた。
今回ゴジラ-1.0は極めて初代ゴジラを彷彿として見ていて涙が出てきた。
うれしかった。よくぞここまで作ってくれたかといううれしさ。
庵野のシンゴジラは手のひらが上向きで、動物の本能としてあり得なく見る価値もなかった。理屈っぽく能書きばかりで入り込めなかった。
ゴジラ-1.0はすべてにこれまでのゴジラを研究され、オマージュされていて、作るのに大変な努力をしているとわかる。
私は洋画8割、邦画2割の嗜好だがこのゴジラは素晴らしい。
恐ろしい映画でした…
ゴジラは米国そのものに見えました。また、広島県出身の私には典子が爆風に飛ばされる姿は、小学生の時から何度も8/6に習ったピカドンのシーン。その後の黒い雨も伴って言葉を失いました。
典子と浩一の最後のシーンで、典子がゴジラを倒した浩一に、「あなたの戦争は終わりましたか」と問いかけましたが、それは日本人に先の戦争が本当に終わったのかと問いかけているように聞こえました。そして最後のシーンで、「ゴジラ」はまだ蠢いていると…
ウクライナ、中東と米国が関与する紛争最中、また極東での緊張が高まる中でこの映画を日本のみならず米国と英国で公開することに恐ろしさを感じました。
今のところ、一般的には好評とのことですが、黄禍論を今も持っていそうな英米の高級情報担当者らが、どのように解釈するか…考え過ぎでしょうか…
ゴジラ映画の王道
主演の二人からの広がりとゴジラの迫力
朝ドラ『らんまん』の主演二人が本作でも共演しているということ以外には、あまり関心がなかったけれど、安藤サクラ氏、吉岡秀隆氏、佐々木蔵之介氏、山田裕貴氏が出演しているだけでも、期待感が広がった。ゴジラはやはり圧倒的な破壊力を発揮するのだけれど、人を食うわけではないようである。海中を泳ぐゴジラは、『コング vs ゴジラ』でもそうだった気がする。『シン・ゴジラ』は、ゴジラ自体の迫力場面が少なく、会議場面が多かった印象が強い。熱光線は、巨大戦艦をあっという間に破壊するのだけれど、機雷除去のための小舟や主役を破滅させることはなく、ぎりぎりの緊張感は演出していた。機雷除去の苦労に関しては、呉の大和ミュージアムの側にあるてつのくじら館の展示で学んだことがある。全般的に命を大切にしろというメッセージが強調されるとともに、小舟が巨艦の救援に駆けつける場面には、『ダンケルク』で、英独戦争での多数の漁船が駆けつけた場面を思い出した。戦闘機震電は、大刀洗平和記念館での展示では、本作での利用のことを秘密にしていたらしく、本作公開後に知ることになったが、空中戦の場面は意外に迫力がある。アメリカ占領下にもかかわらず、アメリカが介入しないという設定も興味深い。
生きる
このゴジラは人間目線から見ることが多くて絶望感を恐さを感じた。
あんなのが目の前に迫ってきたら逃げることもできずに無理だろって生きることを諦めるかも知れない。
逃げて生き延びたところであの戦後の時代に前を向いて歩くことができるだろうかと思考も停止するかも知れない。
終戦後、復興のときに突如として現れた未知の生物。一瞬にして不条理に奪われた命、変わり果てた街並み。
戦火を生き抜いたのになぜこんな目に合わないといけないのか。。。
ただただ怒りがこみ上げる。
でも、こんな絶望的な状況でも人は立ち上がる。目下に迫った未知の脅威を知っても立ち向かう。勝てる見込なんてゼロでも一縷の望みにかけて、命を懸けて立ち向かう。なんでこんな貧乏くじを。。。そんな思いを抱えつつ大切な人たちを守るために、戦争を生き延びてしまったから、犠牲になった命のために奮起する。
劇中で「生きて帰って来ることを誇りとしよう。」というセリフがあった。今自分たちができることを全うする。
生きるために戦うことを諦めなかった人たちの話だと思った。
戦争を経験していない私たちが生きてる今は、たくさんの生きたかった人たちの上にあることを忘れてはいけないし、命懸けで守ってくれたこの国を未来に繋いでいく責任があること、大変なこともあって本当に生きることをやめたい時もあるけど、命がある限り生き抜かないとと思った。
これぞゴジラの原点
浜辺美波がゴジラなみに不死身すぎる! ゴジラ映画ってほかの巨大生物と戦うか、シン・ゴジラみたいに闊歩するだけだったのが、本作は人を襲う、町を壊す、船を投げ飛ばす、ひたすら悪いゴジラなのが最高です。地球防衛軍どころか自衛隊さえない状態でどうやってゴジラを倒すのか、なるほどあれなら行けそうと参考になります(なんの?)脱出装置のミスディレクション(実は赤いレバーだと思ったら違っててあのまま玉砕か)も良かったです。「パシフィック・リム」を見たとき日本の技術ではリアルな怪獣映画は無理だよなと思いましたが、いつもまにかここまでの水準になってたのが感激でした。山崎監督ありがとう!
子ども向けの怪獣映画ぢゃない。60代以上の方には絶対にモノクロ版を推奨!!
怪獣映画なのに観客にお子さんが一人もいませんでした。庵野作も同様でしたが、あれはお子さんでも観れるレベル。本作はちょっとキツイかも。お子さん連れでは楽しめないかな。私はオッサン一人がベストでした。東宝の考えるゴジラ像、かなり変わっちゃったのかな。本作は海外でも受けているとのことですが、ゴジラフリークのアダルト相手でしょ?ここは商売。マーケティングが成功したのか?失敗なのか?データですぐにわかるでしょう。
ところでオッサン一人の本作。昭和30年代生まれのジイは、モノクロ版を観ればよかったと後悔しています。戦後すぐのことはわかりませんが、小さい頃は戦争で障害を負った方(片輪と言われていました)が怖くて堪りませんでした。誰もが貧しく道は未舗装でダイハツミゼットが走っていたことを覚えています。空の大怪獣ラドンをモノクロ映写で観ました。恐怖で両手で目を覆っていました。お若い方はどのように解釈するかわかりませんが、往年を知る方にモノクロ版はノスタルジーを味わえると思います。
本作は怪獣映画ではなく戦争映画でもなくヒューマンドラマですよね?ストーリーは期待を裏切ることなく予定調和なので、NHK朝ドラを2時間枠にまとめたといったものですかね。神木さん、青木さん、安藤さん、浜辺さん、佐々木さん、吉岡さん、山田さん、一コマ登場の名優含めて演技達者です。幼児役の可愛いお嬢さんも親御さんが頑張ったことが目に浮かびます。ジイはホントに心を奪われました。映画興行は1日の上映回数を考えて(将来放送局にセールスすることも含めて)ナンボですから仕方ありませんが、ゴジラが主役じゃないなら、登場人物の人生劇場を描くことにもう少し時間を割けたらベターであったかなと感じています。
ゴジラは悪。しかも頭も悪い。人類の敵。そこはシン・ゴジラと同じ。昔のような可愛げはまったくない。銀座四丁目、数寄屋橋辺り(だけ?)をボコボコにします。戦禍を免れた名勝も一瞬で灰となり3万人も殺傷します。戦後の東京を攻撃する理由がさっぱりわからんけど悪の権化。造形はカッコイイ!欠点を上げると、まず島上陸時の登場シーンがマヌケ。ジュラシックパークみたい。次に、出現する予兆があまりにもチープ。苦笑するレベル。最後に、海中のラストカットは不快。要らない。
40年ほど前になりますが、山崎監督入社前の白組さんとお仕事をご一緒させていただきました。青山事務所時代から活き活きとした印象を持っていましたが、このような作品に係るとは思いませんでした。素晴らしいエフェクト、ありがとうございます!
全2024件中、461~480件目を表示