「マイベストゴジラムービー」ゴジラ-1.0 GAJIさんの映画レビュー(感想・評価)
マイベストゴジラムービー
公開初日(執筆時の2年前の11月3日)最寄りの映画館のG列で鑑賞。
「終戦直後の混乱期、GHQ占領下の東京にゴジラが現れる」
この設定を公開前に聞いていて「これは絶対に面白くなる」と確信していた。
従前、同監督の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」冒頭に現れるゴジラの、当時としては非常に高いクオリティに驚かされていた記憶があるからだった。
この「ゴジラ-1.0」はとにかくゴジラが怖い。その一言に尽きる。
驚くほど微細に表現された肌の質感。そしてその咆哮。可能であれば映画館での鑑賞を強くお勧めする。
そして特筆すべきは、劇伴の良さ。
佐藤直紀氏によるオリジナルテーマの良さを損なわず、よりリッチなアレンジが、令和のゴジラ映像に非常にマッチしており、映像と音楽の相乗効果がゴジラの恐ろしさをより引き立てる。終盤に聴ける「キングコング対ゴジラ」のアレンジも素晴らしい。
個人的に、ストーリーの良さは「シン・ゴジラ」に軍配が上がるが、劇版の良さは圧倒的に「ゴジラ-1.0」だ。(シン・ゴジラでは例えば「宇宙大戦争マーチ」がオリジナルのモノラル版が使用されていて、その音質の悪さ・映像との非融和性から一気に醒めてしまった)
結果、この映画は「シン・ゴジラ」を抜いて私のゴジラ映画のベストとなった。
VODが充実してきた昨今、円盤を買わなくなって久しかったが、何年か振りにBlu-Rayを購入した。
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