「どうすることもできない無力感のリアル」ゴジラ-1.0 sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
どうすることもできない無力感のリアル
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浩一を建物の陰につき飛ばし、自らは、ゴジラの爆風に巻き込まれた典子。浩一が、改めて通りに戻った時には、典子どころか、誰の姿もなく静まり返っていた場面。突然の災害や戦争に巻き込まれ、大切な人を急に失わざるを得なくなった際に感じるであろう圧倒的な不条理と無力感を追体験させられた。どんなに願っても、生きることを希求していても、強大な力の前に、なす術なくねじ伏せられてしまう。個人的には、そのリアルさが突き刺さっていたので、ラストの展開がどうしても蛇足のご都合主義に感じてしまった。
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