「中途半端な反戦思想は子供にはちょうどいいが大人には浅い ゴジラの造形は斬新、動きはVFXが悪い方に出た」ゴジラ-1.0 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
中途半端な反戦思想は子供にはちょうどいいが大人には浅い ゴジラの造形は斬新、動きはVFXが悪い方に出た
庵野秀明の”シン・ゴジラ”はとてもよく出来ていたが、あれはあくまでゴジラのパロディ映画だった
エヴァンゲリオンあっての作品で、ヤシオリ作戦なんてまるまるマンガ
ゴジラは使徒であってゴジラではなかった
真ゴジラならぬ偽ゴジラ
なので不満の残る内容だった
今回は時代設定が終戦直後
昭和の再現度が素晴らしい
主役の名前の敷島なんかも、昔のヒーローによく使われていてレトロですね
あとVFXはさすが
迫力ありますね
一番のお気に入りは、浜辺美波が吹き飛ばされるところです
突風に吹き飛ばされた瞬間の残像は迫力がありました
ストーリーは誰も死なせないがテーマなのかな
都合よすぎで子供向けのシンプルなもので大人には物足りない
展開が見え見え
神木隆之介の配役は、なるほどあまちゃんな話の内容にはピッタリ
戦争経験者の苦悩を本気で追求する気なら他の役者を使っただろう
つまり、今回の作品はゴジラ生誕70周年のお祭り映画なんだ
浜辺美波がゴジラに追いかけられるシーンも含めて、歴代の名場面を再現させて繋いでいる
ゴジラも一つ一つは名シーンの連続
かっこいいゴジラ、怖いゴジラ、これぞゴジラといろいろ見せてくれるが、なんで暴れてるのか?とか、この場面で、なんでカッコつけてポーズ取ってるのか?
意味不明なんですよ
VFXでやりたい放題だから、動きも異様に早いと思ったら、急にゆっくり歩き出したり
ひどいのは、初登場シーン
なぜか最初からめちゃ怒ってるし、人食うのかと思ったら、ほうり投げるだけだし
子供番組を意識しすぎ
口に入れて食わないのはおかしい
というわけで
ゴジラの動きは不満タラタラです
造形は、これまでのゴジラて一番派手
異様に大きな背びれ
放射能熱線を吹く時の背びれはもっと派手
この辺りはとてもいいのに
熱線はいた後に口のまわりが焼けて細胞が崩壊するなんて、変にリアル
なんか、中途半端
ゴジラ駆除作戦も、効果があったのか全然わからない
深海魚釣り上げた時のように、胃袋が口からとび出すとか目がとびだすくらいの演出が欲しかった
特別出演は誰かいたのかなあ
橋爪功がエキストラで出ていたのはわかったけど・・・