「演技上手いっぽい人たちが上手いっぽい演技をしてる朝ドラゴジラ」ゴジラ-1.0 たちつてとんさんの映画レビュー(感想・評価)
演技上手いっぽい人たちが上手いっぽい演技をしてる朝ドラゴジラ
ネット世間に溢れてきたネタバレを踏むのが恐ろしくてとっとと見てきた。
が、ネタバラされたからどうという映画ではなかった。
ドラマ部分はNHKあたりでやったら叩かれるんじゃないかと思える作り。
ホントはできそうな俳優たちが「演技上手いっぽい感じ」で台本をただ撫でてる。
名優と言われてる人たちを揃えておけばみんな騙されるのか。
ゴジラがいなかったら成立しないんじゃ……。
VFXに予算がかかるからあとはつないどいてね、という意味なのだろうか。
「つまらない」というほどではないけれどいろいろ辻褄軸がズレてる。
泣かそうとしてるのが見えるから先も読めちゃうし。
60年代以降のゴジラ映画のようにドラマ部分がすごくテキトーならかえって諦めが効くけど、そうでないので消化不良。
伊福部の音楽をでっかい音で聴きたかっただけ、な人は大いに満足できるだろう。
世界にいくつあるかわからない映画音楽の中でも屈指。
ここぞ!というタイミングで流れ出せば血は湧き肉も躍る。
やはり音楽を必死で勉強してきた人たちの書く音楽には素晴らしいプロの技が散りばめられている。
劇中音楽は古関裕而。
正面顔がお茶目なゴジラ、手?前足?が長い、てか令和の時代にあれが手に見えちゃマズいんでね?とも思う。
それでもゴジラが出てきて恐怖を煽られればサイコー!
少々出番が少なくないですか?私はもっと見たいです。
※ゴジラが人を咥えるのは違反だと思う。
※太平洋の水爆実験的なものがない時代なのでゴジラ登場の背景はお茶を濁してある。
四丁目の服部さんとこは景気良くぶっ壊されてて羨ましい。
零戦を敷島さんは「れいせん」と呼んでたな。
どちらでもいいらしい。
震電が飛んでるところ、空中からの映像じゃなく地上から低空飛行してるところを見たかったです。
まあそんな帝国海軍残党映画でした。