「シンゴジラと同じく泥を塗った」ゴジラ-1.0 Keysさんの映画レビュー(感想・評価)
シンゴジラと同じく泥を塗った
シンゴジラがとにかく駄作だと思ったのがゴジラを単なる不気味な怪獣として描いたこと。
今回も同じ轍を踏んだ。
ゴジラは単なる怪獣ではなく、環境破壊や核戦争などを我が物顔で繰り返す人間が内心どこかで抱く自然への、または超越的なものへの畏怖や畏敬の象徴である。
ゴジラは姿こそ狂暴な怪獣のようだが、自然の驚異、因果応報、戒め、そして愛みたいなものを感じさせる深淵さをもつところがゴジラの核心的な魅力だ。
そういったところをすっとばしてゴジラを単なる怪獣でそれをぶっ倒せば良いと思ってる今の日本人は本当に薄ぺらになったなとシンゴジラや1.0をみて痛感する。
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