「涙ナシには観られない、今年のベスト映画!」ゴジラ-1.0 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
涙ナシには観られない、今年のベスト映画!
予告の時からずっと期待していた。今年のベスト映画は「ゴジラ-1.0」なんじゃないかって。そして、予告は私の期待を裏切らなかった。
今年の!ベスト映画は!「ゴジラ-1.0」です!!
いや〜、本当に面白かった。なんと言ってもまずキャストが良かった。神木隆之介、浜辺美波、青木崇高、安藤サクラ、佐々木蔵之介、吉岡秀隆、山田裕貴、と目立つ役だけでも豪華な面々。あとゴジラさんね。
怪獣映画のドラマパートとは、とかく文句を言われがちなもの。けれど、「ゴジラ-1.0」に限って言えば「ゴジラ」と「ドラマ」は別のベクトルで存在している。
神木くん演じる敷島浩一の「生き残った事に対する苦悩の思い」を描くドラマには、ゴジラは単なる舞台設定としてしか機能しないのだ。敷島にとってのゴジラは理不尽で、憎くて、恐ろしいものだ。戦争や災害や大事故に置き換えても問題ないと言えるだろう。
だからこそ、ドラマがそれ単体で成立することが求められ、登場人物たちの人生を感じさせられるような、演技力のあるキャストで構成されてるのだと思う。
敷島パートがしっかり成立しているからこそ、ゴジラパートがまた際立つ。見た瞬間、「アレと戦うとか無理だろ〜」となる威容が心踊るのだ。
それでもゴジラを止めなきゃならないから、繰り出される苦心の策の数々に奮い立つのだ。
戦後の大ダメージを受けた日本で、正体もわからない怪物から、希望を守るために。
そこで、「誰かが貧乏くじを引かなきゃならない」という大人の思いに、「いやオレだって仲間でしょ!」となる水島(山田裕貴)が良い。希望を勝手に託して、小僧だからって置いてけぼりとか、それって結局玉砕精神と同じですよ!みんなで生きるために、みんな出来ることやりましょうよ!やらせて下さいよ!っていう展開が胸アツ。
映画はどんな展開になって、どんな感情になるか観てみないことにはわからないものだから、いつもハンカチを忘れないようにしているのだが。正直「ゴジラ-1.0」で泣くとは思わなかった。
胸が熱くなって泣いたし、胸が苦しくて泣いたし、何だかすごく安心して泣いた。後半の盛り上がりは本当に怒涛で、作戦のハラハラ感も加わり泣いたり驚愕したり興奮したり、もう最高だった。
これは本当に出来るだけデカいスクリーンで、音と映像を全身に浴びるように鑑賞して欲しい。ゴジラ好きには言うに及ばず、同じ山崎貴監督の「永遠の0」「ALWAYSシリーズ」が好きな人、それに戦艦や戦闘機の好きな人にも絶対に刺さると思う。
冒頭に書いたけど、もう一度書く。
今年の!ベスト映画は!「ゴジラ-1.0」です!