「IMAXの大画面・大音響で、ゴジラを浴びる!」ゴジラ-1.0 nakamagaさんの映画レビュー(感想・評価)
IMAXの大画面・大音響で、ゴジラを浴びる!
『シン・ゴジラ』(16)以来7年ぶりの国内制作の実写版ゴジラが、シリーズ30作目、生誕70周年記念作品として11月3日“ゴジラの日”に公開。
その初日にIMAXにて鑑賞… いや、“浴びて”きました。
監督・脚本・VFXを手掛けるのは、三丁目の夕日シリーズの山崎貴。
期待を大きく上回る迫力に、圧倒されました。
思えば、シン・ゴジラを観たときの衝撃と、そして同時に生じたモヤモヤとした感覚… 映画としての完成度、満足度は間違いなく高いのに、“ゴジラってそうじゃない感”がどこか心の中に残るのです。
それを完全払拭し、もう一度原点に帰った真のゴジラを現代の最新技術で、戦後間もない日本の風景に蘇らせたのが、本作です。
戦争とは何か、戦後とは何か、生きるとはどういうことなのか… ゴジラの咆哮が、問いかけます。
主演は30歳にして芸歴28年の、神木隆之介。特攻隊の生き残りとしてのトラウマを抱えながら、ゴジラに抗う帰還兵を好演します。
ヒロインは浜辺美波。東宝シンデレラオーディション出身の彼女がゴジラに出会うのも必然か。車窓からゴジラを見つめる姿が、この上なく美しいのが印象的です。
この二人、NHKの朝ドラ『らんまん』以来の共演ですが、戦後の風景に良く似合います。
ツッコミどころはいくつかあるものの、実力派キャスト陣の人間ドラマパートも違和感なく、この映画が“単なる怪獣映画”ではない、出色の仕上がりとなっています。
こんなゴジラ映画を、待っていました♪
ぜひ大画面で『ゴジラ-1.0』
を体感ください。
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