劇場公開日 2023年12月15日

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ティルのレビュー・感想・評価

全76件中、21~40件目を表示

3.5黒人差別の埋もれていた史実のひとつ

2024年1月12日
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鑑賞方法:映画館

怖い

1 白人に殺された黒人少年の事件を巡り、差別と闘った母親の記録

2 ティルは、殺された少年の苗字。1955年夏、軍職員で経済力のある母親とシカゴで暮らす少年は、親類のいるミシシッピ州に遊びに行き、白人女性に口笛を吹いた。あってはならないことで、少年は親類の家から白人に拉致され惨殺された。母親は・・・。

3 この映画のリンチ事件が起きた時代では、①人種分離を内容とする州法は合法とされ、ミシシッピ州でも公共施設や私人において制度的な差別が行われていたこと、②黒人の地位の向上を目的とする団体「NAACP」が地道に活動しており、事件後母親を支援したこと、③公民権運動の大衆的な広がりは1955年12月のアラバマ州でのバスボイコット運動を端緒とされており、この事件はその前夜に起きたこと、④政府機関では、トルーマン大統領は軍での人種差別の禁止と軍職員の白人以外の採用を認めており、母親は陸軍職員であった。

4 映画は、史実に基づき、母親を中心に描かれているが、人物造形が良い。夫が戦死し戦後の混乱期を経て白人並みの暮らしをしている。苦労があった反面彼女の支えとなったのは息子の存在であろう。2人の絆が強いことで子を失った深い悲しみが伝わってきた。そして彼女の精神的な強さはここから発揮される。遺体を引き取り、葬儀であるがままの姿や死臭をさらけ出し、新聞に取り上げてもらう。裁判にもかかわる。他方、目の前でティルを拉致された親類が母親と対面したときに見せた表情に、後悔とともに手出ししたくても皆殺しになってしまう恐怖心が見えて底の深さを感じた。

5 映画の最後に、2022年にティルの名を冠した反リンチ法が制定されたことが紹介された。この法律により、人種差別によるリンチはヘイトクライムの一つとしてようやく処罰の対象となった。実に事件から67年後であった。この映画によって埋もれていた黒人差別の史実の一つを知ることができた。

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コショワイ

3.5エメット・ティル リンチ殺人事件

2024年1月12日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

何がまずかったのか?ですが、消されたので再度書きます。
概要省略。

1955年頃にまだこんな酷い人種差別が残っていたミシシッピ州の状況に驚いた。
母親が強くて再発させないという行動が素晴らしく感動した。

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りあの

4.0二度殺されることのつらさ

2024年1月11日
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鑑賞方法:映画館

公民権法の前のアメリカの黒人差別のひどさは少し知っているから、この話のなんとなくの流れは想像がつく。事実を元にしている話だし。映画としての盛り上がりみたいなものもあまりない。でも、それでいい。それくらいに衝撃的な事件だった。
とにかく彼が殺されたきっかけがひどい。口笛を吹いただけだから。しかもその日に連れ去られたのかと思っていたが、数日たってからだった。侮辱されたと感じたとしてもそこまで怒りが持続するか?しかも惨殺する?あの執念がすごい。当時のアメリカ南部の怖さを感じた。
遺体が見つかった後にティル親子が受ける仕打ちも相当ひどい。息子は二度殺されたと呟く母親が印象的だ。判決を聞かずにその土地を離れようとする態度も。たしかにあんなの裁判とは呼べない。陪審員が入ってきた時の絶望感はなかなかのものだった。昔の陪審員の構成なんてあんなものだとはいえやはり恣意的なものとしか思えない。
最後のメイミーのスピーチがまたいい。強烈な弾圧や酷い暴力は、強固な闘士を生み出すということだ。また、最後のテロップは、この事件が本当の意味で終わっていないことを意識させるものだった。とても重く受け止めたい。

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kenshuchu

4.0Till a day win true equality

2024年1月9日
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悲しい

怖い

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カールⅢ世

3.5エメット・ティル反リンチ法が成立したのは事件の67年後というのに驚き

2024年1月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

この映画で取り扱われている事件が起きたのは1955年。実話です。

事件を映画的な見せ方をしているとは思うものの、
事件の悲惨さは十二分に伝わってきましたし、
当時のミシシッピ州における人種差別の酷さも、まざまざと見せつけられました。

子を亡くした母である、本作の主人公を演じたダニエル・デッドワイラーの
熱演には胸が熱くなりましたし、その後の活動にも不屈の精神を感じ胸を打たれました。

それにしても、この事件が起きてから反リンチ法が成立するまでに67年を要していることが
人種差別問題の根深さを感じますし、
ここ数年で「多様性」が映画でもよく扱われるようになりましたが、
そうそう簡単に解決する問題ではないなと率直に思いました。

なぜ、解決しないのか、、、は、昨年公開の邦画『月』が核心をついていると思います。
人間の本音と建前の自問自答を迫られる作品ですが、
人間の先入観(育った環境や教育も大いに関係していると思います)は、
そう簡単に払拭されるものではないと、あらためて気づかされ、考えさせられました。
本作もそこに思い至った次第です。

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ひでちゃぴん

5.0「ティル」は殺された子どもの名前では

Mさん
2024年1月6日
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M

4.0胸が張り裂ける思い

2024年1月5日
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泣ける

話の概要は知った上で鑑賞したのですが、やはり母親役のダニエル・デッドワイラーの迫真の演技で苦しみが痛いほど伝わり涙が溢れました。

1950〜70年代頃のアメリカの音楽や文化にとても興味がありいろいろ勉強中ですが
この時代はこのようなことが(もっと酷いことも)日常的に起こっていたと知り胸が痛みます。

唯一の希望は息子の死を無駄にしまいと立ち上がる母の姿。
いつの時代も母は強し。。。

そして最後はなぜかファンタジー。。。

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mameta

4.0最初から最後まで胸が痛かった

2024年1月4日
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泣ける

悲しい

怖い

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かばこ

4.5心に刻みます

2024年1月4日
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Qoo

4.0未(イマダ)だに(日本人?)私は白人と黒人の差別は浅はかだった…。

2024年1月2日
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鑑賞方法:映画館

もしかしたら今更の事なのかもしれない…。
実は凄〜く&滅茶苦茶深刻な問題なのに、
日本人と言うか,私自身が未(イマダ)だに黒人と白人の差別問題の重大さを全く理解していない事に気付かされた。
この作品の事件は非常に有名な話のようで、改めて調べ直し,私自身の無知さを思い知らされた。
1955年アフリカ系アメリカ人の少年は親類を訪(タズ)ねた時に,夫と営んでいた食料品店の女性に口笛を吹いた事で、白人女性といちゃついてたと(勝手に真実とは裏腹に)され,その女性の夫と腹違いの兄の2人で暴行の上で殺害された。
その母親は、息子の酷(ヒド)い仕打ちを世間に棺(ヒツギ)の中で顔が見える状態で公表し,人種差別による“リンチ”された事を訴(ウッタ)えた真実の話で熱くなっちゃった!
映画が良い!とかでは無いと思う。
そう云(イ)う黒人と白人の差別に寄る現実問題を,ちゃんと理解しとかんといかん!なんて事を訴えた作品に思えた。
本来,(私は知らな過ぎた)この事は知ってて常識の範囲という事になるんだろうかなぁ〜?!

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サクちゃん

3.5フラストレーションがたまりっぱなし

2023年12月31日
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2023年劇場鑑賞307本目。
こう言っちゃだめなんでしょうけど、よくある黒人が白人に不当な扱いを受けるもの。大事な問題なのはわかるのですが、正直新しい発見はないかなぁ。
今作は特にはっきり犯人が分かっている中のあの展開で、エンドロール前のその後の情報も腹立つ事ばかりで嫌な気持ちになるだけの映画でした。主人公のお母さんもこういう映画にありがちな最初は躊躇うけど勇気を出して立ち向かう、とかいうことなく序盤からガンガン行動していくのでそれもあっさり感じてしまった原因でしょうか。

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ガゾーサ

5.0母の気持ちが痛いほど表現されていた。裕福な階層の子どもの事故のよう...

2023年12月30日
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母の気持ちが痛いほど表現されていた。裕福な階層の子どもの事故のような案件。冒頭は母の不安満開。胸騒ぎというもの。法廷のヘイトは胸をえぐられる。

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えみり

3.5終わっていない合衆国の南北問題は、終わらない。

2023年12月30日
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悲しい

心配性な母親メイミー・ティルの迫真の演技と、
陽気で無邪気な14歳の息子エメットの相関が問題点の落差を予感させながらこの事件の問題の深さを浮き出させている。

つまり南北戦争は、
1861年4月12日から1865年4月9日にかけて、
北部のアメリカ合衆国と合衆国から分離した南部のアメリカ連合国の間で行われた内戦であり、

奴隷制存続を主張するミシシッピ州やフロリダ州など南部11州が合衆国を脱退してアメリカ連合国を結成し、

合衆国にとどまったその他の北部23州との間で戦争となった。

そして「エメット・ティル反リンチ法」と名付けられた事件の結末は、

2022年、
バイデン米大統領は3月29日、人種差別によるリンチを連邦法で憎悪犯罪と定める法案に署名し、成立させた。

被害者の死亡や重傷に至る憎悪犯罪をリンチ罪で起訴することが可能になった。

バイデン氏は「人種的憎悪は過去の問題ではない。現在も続いている」と強調した。

それはそうだ、
合衆国が加担しているウクライナ戦争もイスラエル問題も同じ病巣なのだから。

(^◇^)

ティル

1950年代アメリカで、
アフリカ系アメリカ人による公民権運動を大きく前進させるきっかけとなった
実在の事件「エメット・ティル殺害事件」を劇映画化。

1955年、イリノイ州シカゴ。
夫を戦争で亡くしたメイミー・ティルは、
空軍で唯一の黒人女性職員として働きながら、
14歳の息子エメットと平穏に暮らしていた。

ある日、エメットは初めて生まれ故郷を離れ、
ミシシッピ州マネーの親戚宅を訪れる。
しかし彼は飲食雑貨店で白人女性キャロリンに向けて口笛を吹いたことで白人の怒りを買い、
8月28日、白人集団に拉致されて凄惨なリンチの末に殺されてしまう。

息子の変わり果てた姿と対面したメイミーは、この陰惨な事件を世間に知らしめるべく、
ある大胆な行動を起こす。

「ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野」のダニエル・デッドワイラーが主人公メイミーを熱演し、
ゴッサム・インディペンデント映画賞など数々の女優賞を受賞。
名優ウーピー・ゴールドバーグが共演し、製作にも名を連ねる。

( ◠‿◠ )

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カール@山口三

4.023-150

2023年12月29日
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親の心、子知らず。
どんなに親が心を伝えようとしても、
思春期の子供の心には届かない。
悪い予感は当たる。

母の悲しみ、
母の怒り、
母の我が子を思う心は、
人々を、社会を動かす。

やはり母の力は偉大🤱

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佐阪航

4.0差別はなくならないからこそ声をあげ続けるべき

2023年12月29日
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悲しい

怖い

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クニオ

4.0【"僕は綺麗な白人女性に口笛を吹いただけなのに。”1955年の夏、アメリカ南部の黒人蔑視の風潮を理解していないシカゴから来た少年の身に起きた事。少年の母の毅然とした態度・行動が沁みる作品。】

2023年12月29日
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悲しい

怖い

知的

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NOBU

5.0自由と平等

2023年12月28日
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WELOVEMOVIES

4.0正義と自由とは…

2023年12月28日
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悲しい

難しい

1955年、黒人差別が特に酷いアメリカ南部地域にて、親戚宅に出かけた14歳の少年が理不尽に殺害されてしまい、苦難と逆境に立たされつつも闘う母親の物語。

14歳のティルは、南部地域での差別事情を解っておらず、白人女性に冷やかしの口笛を吹いてしまい…。

それにしても哀しい現実ですね。

只でさえ、一人息子が亡くなり哀しみの底にいるというのに…。
それでも、この現実を伝えるために立ち上がることを選んだ母親。にもかかわらず彼女に向けられる言葉や目線。絶望が二重にも三重にものしかかってくる展開は見ていて辛い。

被害者でありながら、正義を貫きに行くのにも危険がともなうなんて。おばあちゃんの気持ちもわかりますよね。

法定もまた…。思わずハァ?と声が出てしまいそうになるほど、加害者が守られる空気には怒りがこみ上げる。そしてこの猿芝居。あんたも人の親だろ…。

この時代程でないにせよ、未だに問題は残っているし、自由や正義を声高に叫ぶ国ならば、本当の正義を国全体で貫き通して欲しい、そう願わずにいられない作品だった。

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MAR

3.0Black Lives Matter

2023年12月28日
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観ている最中も、後味も悪い映画だったが、現在も、その事実からは目を背けられない。日本人だって、多かれ少なかれ、差別を受けている。いつになったら、差別の無い日がくるのだろう。

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hanataro2

4.0自分には少しドラマチック過ぎたかな

2023年12月28日
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1955年、シカゴに住む黒人の少年が親戚のいるミシシッピに滞在することに。白人の女性にかけた何気ない言葉が事件につながった。

南部では白人による黒人のリンチ、殺害がまかり通っていた時代。起訴されることはまれで、たとえ裁判にこじつけても陪審員は全て白人だった。

実在の事件「エメット・ティル殺害事件」の映画化とのこと。

この作品にあるような惨殺は日常茶飯事だったろうが、期せずしてアフリカ系アメリカ人の公民権運動と呼応し、運動を大きく前進させるきっかけとなった。

母親を演じたダニエル・デッドワイラーの熱演が光る。ただし自分の好みからすると全体的にドラマチック過ぎたかな。

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エロくそチキン2