「「ティル」は殺された子どもの名前では」ティル Mさんの映画レビュー(感想・評価)
「ティル」は殺された子どもの名前では
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なく、殺された子とその母親の二人のファミリーネーム(名字)だった。映画を見る前はてっきり、殺された子どもの名前とばっかり思っていたが、見終えてみると母親のティルのこと(「も」)なのかな、と。
昨年見た「ソフト/クワイエット」や「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」に連なる、心がえぐられるような映画だった。ただ、2作に比べて、画面が明るく音楽が陽気なのが救いになった。
翌日、命をかけて証言してくれる黒人の大叔父を恫喝する母親と、その母親に育てられた(素直なよい子ではあったが)あまちゃんの息子は、好きになれなかった。
とはいえ、証言に立って、息子の生まれた頃の話をするシーンには胸がつまった。また「誰かに起きたことは私に起きたこと」(正確ではない)という台詞は、心に刻んでおきたい。
反リンチ法が成立したのが2022年だったという事実にアメリカでの人種差別の根深さを感じた。
大坂なおみさんが全米オープンの7枚のマスクの後、私の知らない名前の書かれたマスクを着けている写真を見たことがあったが「Emmett Till」と書かれていたことに初めて気がついた。
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小町さんのコメント
2024年1月6日
コメントありがとうございます。
あのスピーチ本当良かったですね。
演技とは思えない演技も素晴らしく、いろいろ心にきました。
大坂なおみさんのマスクの事を初めて知りました。
貴重な情報ありがとうございます。