「人種差別による息子の残虐な殺人事件から立ち上がった実話ベースの母親の生きざまを描いた作品。 本年度ベスト!」ティル イゲさんの映画レビュー(感想・評価)
人種差別による息子の残虐な殺人事件から立ち上がった実話ベースの母親の生きざまを描いた作品。 本年度ベスト!
鑑賞前にWikipediaで「エメット・ティル」の項目を調べてから鑑賞。
そこにはティルの残虐な殺され方が細かく書かれていて覚悟して鑑賞。
予想していたよりもそのシーンはあっさり表現されていて安心する。
本作はティルの母親のメイミーが、裁判で負けるものの、その後も諦めずにアメリカの法律を動かしたストーリー。
ぶっちゃけ、これからって時に終わってしまい拍子抜けしたけど、これからの出来事を字幕で説明して行くラストが逆に良かったのかも。
本作で圧巻だったのはティルの母親役を演じたダニエル・デッドワイラーさんの演技。
ティルと一緒の時の幸せそうな演技。
ティルの遺体の前での号泣する演技。
裁判で負けた時の悲壮感漂う演技。
そこから立ち上がる自信に満ち溢れた演技。
どれもが迫真の演技でスクリーンに引き込まれた!
個人的に主演女優賞を差し上げたい!
ティルを殺した二人が罪に問われず、その後の雑誌でのインタビューで大金を手に入れた事実。
裁判所での黒人に対する差別。
陪審員が皆白人と言う事実。
当時の黒人の人達の立場が虚しい。
今でもこの様な差別はあるけど、差別の無い世の中が来ることを切望します( ´∀`)
コメントする