「ブラックライブズマターの必要さ」ティル みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラックライブズマターの必要さ
数年前、映画「ウィンド・リバー」を見た。
ネイティブアメリカンの命が軽く扱われている現実を描いたサスペンス。
30年ほど前、「ロス暴動」の引き金になったのは、黒人を暴行した警察官たちが、無罪になったことだった。
3年ほど前、「息ができない」と訴えた男性が警察官に殺害される事件もあった。(こっちは有罪になった)
で、本作。
南部で黒人の命は軽い。
レイシストの白人にとっては、「虫けら」同然の軽さだろう。
それは「昔話」であればともかく、現代でも続いていて、そうした人種差別を公言する人物が大統領になったりする。
それだけ「白人の危機感」つまり「国が黒人に乗っ取られる」とか「黒人が大手を振ってあるく」ことへの危機感、嫌悪感が強いのだろう。
しかもそれが宗教的後ろ盾があり、「愛国心」とも言える、という特異な思想。
大昔の事件ではあるが、それが本作が今の時代に作られた意味、意義だと思う。
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