「「選挙はエモい」」劇場版 センキョナンデス Jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
「選挙はエモい」
日本国民全員、この映画を見るべきだ。
議会制民主主義において、本来選挙とは国民が最も積極的に参加できるエモい祭りだ。
だが日本の有権者の約半数がその祭りに参加していない。
よく「だれに投票したらいいかわからない」と言って選挙に行かない人がいるが、とんでもない、極論を言えば「だれに投票してもいい」のだ。
名前で決めても顔で決めてもあみだくじで決めてもいい。
たとえ一番安い馬券だって買えばレースの結果が気になるものだ。選挙もまず誰でもいいから1票を投じるところが始まりなのだ。
幸いにして日本は与党以外に投票したら、選挙会場を出た瞬間にこっそり消されるような国ではない。
その世代の選挙率を上げることがまず大事だ。年寄りしか選挙にいかないから、若者が重労働低賃金に苦しんでいても国は何もしない。選挙に行かないから。
もし選挙に行くようになれば行く世代の要求を政府は無視できなくなるだろう。
特定の政党や候補を推すのではなく、あくまでフラットに、しかし鋭く各政党、各候補にインタビュ―する主演2人。本来はマスコミがやらなければならないことなのだが。
安倍元首相の訃報に言葉を詰まらせる辻元清美候補。本来は考えの違う相手と侃々諤々の議論を交わしても、その後、お互いをねぎらい談笑できる関係が望ましいだろう。共産党の志位党首も、政治的立場は真逆だが同期で政治的ライバルである安倍首相の訃報を悲しんだらしい。
野党は批判ばかりというがそれは当たり前だ。与党の法案のだめなところを批判し、より良い案を持ってこさせるのが野党の仕事だ。
だから黒塗りの公文書を提出したり、国会も開かず閣議決定のみで重要なことを決める内閣与党に対しては批判するしない以前の問題なのだ。
日本の民主主義はまだ成熟していない。女性選挙権さえ勝ち取ったものではなくGHQにおまけで与えられた国なのだから。
是非第2弾第3弾を作ってほしい。