「双子の火星探査機物語」おやすみ オポチュニティ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
双子の火星探査機物語
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2004年にNASAが満を持して打ち上げた火星探検ロボット、スピリットとオポチュニティの健闘と支えるスタッフの並々ならぬ思い入れを描いたモキュメンタリー。
タイトルはチャッピーやウォーリーのようなロボット映画にちなんで親しみを込めて付けたのでしょう。
両機は同型で高さ 1.5 m 、幅 2.3m、長さ 1.6 m、重さ 180 Kg 、 6 輪駆動の太陽光発電ロボットです。速度は秒速5cmなのでシニアカートよりゆっくりですね、最大斜度30度対応で荒れ地向けに作られています、オポチュニティは15年間で累計走行距離が約45kmと言いますから期間の割には狭い範囲にも思えます、ロボットアームに分光計、顕微鏡ほか各種カメラを搭載しさながら動く実験室、地球に似た岩石や水の存在を伺わせる粘土など発見し話題になりましたね。
2台を投入したのは着陸リスクや故障を想定したのでしょう、着陸地点も反対側、想定寿命は90ソル(火星日で地球より約40分長い)程度だったようですがスピリットは22倍、オポチュニティは55倍と健闘しました、寿命の差は着陸地点の環境の違いだったのでしょう。
探査機の様子は実写では無理なので地球での再現ビデオでしょう、コントロールルームの様子も資料映像にしては映画っぽい、皆、探査機を彼女と読んで擬人化、インタビューも思い入れが強く、メモリー障害を祖母の認知症と重ねあわせて語っていました。再起動時には目覚ましソングと称する歌をかけていました、ABAのSOSなどその時のシチュエーションに合う歌詞の歌を選ぶ凝りようでした。味付けは好みに依るでしょうが勉強になりました。
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