オーバードーズ 破滅の入り口のレビュー・感想・評価
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あまりの悪逆非道振りに気が滅入る
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overdoseとは麻薬の過剰摂取のことらしい、冒頭は連続殺人の犯人探しのようだが本流は残虐非道な麻薬組織とフランス警察の攻防戦。さっさと逮捕すれば済む話を何度も取り逃がすものだから2時間もの長丁場、この手の映画でお約束の汚職警官が出てこないのは珍しいが、脚本・監督のオリビエ・マルシャルさんが元警察官出身という異色の経歴のせいかも、下ネタやヌード、セックスシーンは出てきます。それより悪役のガルシアの残虐性が酷いのでうんざりの展開。散々、悪逆非道振りを見せておき、成敗されるカタルシスを煽るドラマツルギーでしょう。
一応、最後になって冒頭の殺人事件の背景が語られますが今更の感、モロッコの麻薬村の掟とか言っていましたが移民の多いフランスですから因習に縛られた2世にありがちな悲劇と言いたかったのでしょうかね。
映画の前年に亡くなったフランスを代表する俳優ジャン・ポール・ベルモンドに捧ぐとのクレジットが出ました、最もオファーしたかった俳優さんだったらしい、ベルモンドさんとマルシャルさんは演劇の講演会などで一緒になることもあったようです。
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