「天下無敵の愛」マッチング 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
天下無敵の愛
2024年映画館鑑賞17作品目
3月11日(月)イオンシネマ新利府
ハッピーマンデー1100円
監督と脚本は『獣道』『ミッドナイトスワン』『異動辞令は音楽隊!』『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』『サイレントラブ』の内田英治
粗筋
アプリ婚のカップルが次々と殺される事件が発生
2人の腕は繋がれそれぞれの顔には×の切り傷が
警察は捜査を進めるも難航
そんな折ナガタウェディングはマッチングアプリ「Will Will」の運営会社とコラボすることになった
同僚に勧められて半ば強引にマッチングアプリ「Will Will」を始めた輪花はトムと出会う
ストーカー気質の永山吐夢に恐れを感じた輪花は「Will Will」のプログラマー影山剛に助けを求めるのだが
まず驚かさせられたのはヒロインの父である芳樹の25年前を演じた藤本タケという無名の俳優
杉本哲太にそっくり
『いま会いに行きます』で中村獅童演じる秋穂巧の10代の頃を演じた浅利陽介以来
芳樹の愛人の息子は影山剛だということはかなり早い段階で分かった
このままでは凡作で星3がせいぜい
しかし斉藤由貴が何者を演じてるか判明した瞬間にこの作品はガラッと雰囲気は変わる
そして「敵かな味方かな」の吐夢も実は剛の異父兄弟であり輪花の異母姉弟だったりする
バッドエンドかな?土屋太鳳主演でバッドエンドといえば『哀愁しんでれら』が記憶に新しい
芝居に関しては土屋太鳳も金子ノブアキも良かった
でもやっぱり斉藤由貴は格が違う
ミス・シャーロックもそうだけど悪女もよく似合う
彼女のプライベートも相まって凄みが増してくる
週刊誌やヤフコメ民の評価より現場の評価が大事なんだな
みんな斉藤由貴と一緒に仕事したいんだよ
俳優として人間としてそれだけの魅力があるんだよ
週刊誌の記者なんて全員集めたって斉藤由貴1人の価値に遠く及ばないよ
佐久間大介が観客に向けてニヤリと微笑むラストも◎
あと父と居酒屋で飲むときに注文した梅チューハイの梅干しを箸で執拗に潰す輪花が面白かった
配役
ナガタウェディングのウェディングプランナーの唯島輪花に土屋太鳳
幼少期の輪花に川田玲那
あちこちのマッチングアプリでストーカー行為をするなど問題を起こしている特殊清掃員の永山吐夢に佐久間大介
マッチングアプリ「Will Will」のプログラマーの影山剛に金子ノブアキ
幼少期の剛に山口太幹
輪花の父親の唯島芳樹に杉本哲太
25年前の芳樹に藤本タケ
マッチングアプリ「Will Will」を薦める輪花の職場の同僚の伊藤尚美に片山萌美
輪花の職場の後輩の工藤未菜に永瀬莉子
輪花の上司の田邊仁に石田佳央
アプリ婚連続殺人事件の捜査を進める警部補の西山茜に真飛聖
アプリ観連続殺人事件で西山とバディを組む巡査部長の堀井健太に後藤剛範
Will Willの企画担当者の椎名楓に円井わん
Will Willの総合イマジネーション部長の和田拓馬に前原滉
ナガタウェディングのフラワールームのスタッフに小林亜実
ナガタウェディングの料理長に中澤功
輪花の恩師でもある高校教師の片岡隼人に瀧川鯉斗
隼人の婚約者の莉愛に畦田ひとみ
事件の被害者になる挙式する女性の喜田真由に八鍬亜里砂
真由の母に名越志保
赤いワンピースを着た車椅子姿の美知子に片岡礼子
25年前の美和子に大村彩子
美和子の世話係の節子に斉藤由貴
25年前の節子に寉岡瑞希