「人と『繋がる』ということ」マッチング 咲尾さんの映画レビュー(感想・評価)
人と『繋がる』ということ
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Q.人と丁寧に繋がらなければいけないのはなぜでしょう?
A.次世代の人生までめちゃくちゃにしてしまうから。
簡単に人と繋がれるようになったネット社会への啓蒙映画に見せかけて、親の代から続く地獄の社交パーティー〜尻拭いは子供世代で〜という感じでとても面白かったです!!
キャスティングの時点で「金髪のSnow Man佐久間大介が怖いね〜でも金子ノブアキ怪しいよ〜ほらほら〜」と言わんばかりにぶら下がった釣り餌。それに勢いよく食らいつきながら映画を見ていたのですが気づけば監督の作り出した水槽で溺れていました。
どいつもこいつも狂ってやがる…!!のオンパレード。
あんなに序盤薄気味悪かった永山吐夢が途中から物語の清涼剤に見えてくるから不思議です。
手を引いて逃げる様はまるで王子様のよう。
そんな心境の変化が、輪花だけでなく私自身もストックホルム症候群的に永山吐夢に感情移入していたんだなと終盤の畳み掛けで思い知らされます。
ラストシーン、笑ってみていた観客に釘を刺すようで、とても好みの作りでした。
どうか続編がつくられてまた「永山吐夢」の底知れない闇に揺蕩うことができますように。
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