「もう一度見たい」ノエルの日記 ちーさんの映画レビュー(感想・評価)
もう一度見たい
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故郷に帰り、ゴミ屋敷と化した生家を独り寂しく片付ける、、、つらい状況なはずなのに、いつも静かに対処する主人公の様子がリアルで引き込まれました。クリスマスに起きる奇跡のような出来事が中心ではありますが、誰かに魅力を感じる瞬間が「共感」という点に絞られ、ここまで削ぎ落としてもきちんとクリスマスを感じさせるのはすごい、と思いました。「彼女」が冒頭、怪しい雰囲気に感じましたが、どんどん洗練されていき、表情も豊かになっていく様子は、知らなかった人を理解していく過程が可視化されているようで面白いです。手入れの行き届いていない家の外見、彼女が乗っている車、父の家に置かれた道具類、彼女の家族、画面だけで語られる立場や考え方などの要素も多く、台詞が必要最低限に抑えられていてうるさくないところも、すごく好きだなと思いました。
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