カンフースタントマン 龍虎武師のレビュー・感想・評価
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私には、痛く😭悲しい映画でした。
カンフースタントマン
ネタバレしてます。
武蔵野館にて鑑賞しました。私には、とても痛い映画でした。映画は、スタントマンのドキュメントと名シーンかなと思いましたが、何と香港のスタントマンを焦点にして、栄枯盛衰をえがいてました。当時私は、ジャッキー・チェンに憧れて、スタントマン、ジャパンアクションクラブ、香港のスタントマンになろうかとおもっていた時代でした。あの当時は、香港映画を良く鑑賞してました。ゴールデンハーベストの映像はかなり覚えてます。今でもドニィー・イエンは好きな俳優です。皆様当時は、命削りながら、スタンマンしていた事に驚きました。
私も50代になり、コロナ後遺症になり、今、いつぶり返すかと恐怖と闘いながら、介護職として働いてます。🤗🤗私もこの年迄好き放題に生きてきましたが、働けなく事など微塵も考えていませんでした。私には、この映画が凄い悲しく痛くそして学びを教えて頂きました。
この映画の関係者の皆様お疲れ様です。
ありがとございます。
( ◠‿◠ )
時代…
ブルースリーから始まり、ジャッキー・チェン、サモハン、ユン・ピョウのドンピシャ世代。
CGなんてない、生身のスタントは今見ても凄い!そして痛い…
昔、映画見終わった後「良く生きてるなぁ…」って思ってたけど、後半で「亡くなった人や半身不随になった人もいた」ってセリフを聞いて「やっぱりか…」って暗い気持ちになった。
映画というエンタメの裏にある「命懸け」は今では考えられないけど、観客が望むものを上回らないとヒットしなかった時代はより過激さが必要だったんでしょうね。
そういう意味では、子ども時代にたくさん楽しませてもらいました。
今では衰退の一途だって言ってたけど、限度はあれど、やっぱり生身のアクション見たい!
香港のアクション映画、頑張ってほしい!
見る人を選ぶが、香港のスタント事情に興味があれば…
香港アクション映画の裏にあるスタントマンの歴史をインタビューを中心に振り返るドキュメンタリー。
歴史と言っても100年に満たないものであり、第1世代と呼ばれる人たちもまだご存命である。
日中戦争により日本が中国に侵攻し、京劇役者たちが香港へ避難したところから香港アクション映画の歴史が始まった。京劇自体は文化として保護され、京劇の学校もあったようだが、京劇は北京語で上演され、香港は広東語圏であったために京劇は流行らず、その身のこなしから武術指導やスタントマン(代役・ダブル)をやる人たちが出てきたのだ。
当初は京劇にルーツがあることからあくまでも魅せる演劇であり、曲芸に近いものであったが、ブルース・リーの出現により、より実践的な格闘機としての武術に近づいていった。実践的なものや身の回りのものを活用して目新しさを出すもの、さらにはジャッキー・チェンがコメディ要素を加えて世界的な人気を得る中で、危険な飛び降りなどのスタントが過激さを増していき、同時に経済成長による雇用・撮影事情の変化もあり若手のスタントマンの成り手がいなくなっていった。そこで近年はスタントマンの養成学校を作るなどしてスタントマンの歴史を繋いでいる。
ストーリー(ドキュメンタリーだから、流れ?)としては上記のような話で、その説明をしながらいかに70-80年代のスタント事情がひどかったのかをレジェンドたちが笑いながら話していく。あまり笑い事ではない話が多いが、当時は当たり前であったんだろうし、生き残ったひとたちだから笑えるんだろう。
スタントシーンに当時のこぼれ話、みたいな期待で見るとがっかりするかもしれない。スタントシーンは確かにたくさんあるが、こぼれ話よりは全体的にヤバかったという話が延々と続く。
レジェンドたちの近影を見れる点では楽しいところもあるが、香港アクション映画が衰退していくところをドキュメンタリーにしたような感じで、明るい展望もそれほどなく、なんだかなぁ、という気持ちになりました。
功夫泡沫
イギリス統治下の香港映画の栄枯盛衰を描くドキュメンタリー映画。
「体が資本」を地で行くスタントマンの現在。
ほとんどが武術師範のポジションにいる。
昔は体1つでガッポリ稼げたらしいが、年をとり、映画会社もなくなり廃れてしまった。まさにカンフーバブル。
97年に香港は中国に返還され、中国資本が流入し、
翌98年に大手のゴールデン・ハーベスト社は買収。
(古巣のショウ・ブラザーズも99年に買収)
共産党の意に反するものは作れなくなった。
影響があるのは明らかなのに、今作も共産党を否定するようなものは一切触れられない。
ただのインタビューを繋いでいるだけなので、映画としては面白くない。
撮影の舞台裏を(再現含め)もう少し多めに入れたら面白かったかも。
新人の育成に力を入れ始めているとのこと。
ならば、現在のメンバーでカンフー映画作ってほしいところ。(オッサン軍団交えて)
さらに言えば、リュー・チャーフィーやリー・リンチェイ、ジャッキー・チェン、ユン・ピョウらもインタビューしてもらいたかった。(断られた??)
特にジャッキーはブルース・リー亡きあと香港映画をスターダムに持ち上げた立役者ではないか。
七小福時代からの縁もあるのに…
サモ・ハン先輩にイジメられてたからイヤだったのか?
最近ジャッキーはカンフー映画を否定するような言動をするようになったからか?
【”香港映画スタントマンの矜持。”香港カンフー映画を身体を張って陰で支えたスタントマン達の、超痛そうなシーン満載のドキュメンタリー。香港カンフー映画の栄枯盛衰と再興の兆しを映し出した作品でもある。】
ー 香港カンフー映画の、衝撃的なアクションシーンは数々あれど、多くの人はジャッキー・チェンの「プロジェクトA」の時計台からの落下シーンだろう。
だが、驚くなかれ、今作はあのシーンと比肩するシーンが満載なのである。
もう、吃驚である。-
◆感想
・カンフー映画が、当初は中国の京劇の俳優や体操選手が多かった事は、今作で初めて知った。
・そして、今は無き「ゴールデン・ハーベスト」社による、数々の1980年代のヒット作で描かれた過酷過ぎるスタントシーン。
ー 年代的に、劇場では見れていないので、あの凄いスタントシーンの数々を映画館で観れたのは嬉しかったな。-
・痛そうなスタントシーンは数々あれど、
4階から蹴りだされたスタントマンがスケート場の氷の上に背中から落下するシーンや、
8人一緒にビルの7階!から落下するシーンには、吃驚仰天である。
更に驚くのは、彼らがパットを入れていなかった事である。
鍛えているとは言え、病院送りの人多数・・。
ー 元スタントマンだった方々は”亡くなったり、半身不随になった人もいる。”と語る。
「ゴールデン・ハーベスト」は、完全な安全配慮義務違反だし、労働法違反でもあるのだが、そういう時代だったのだねえ。ウーム・・。-
・そして、黄金期はあっと言う間に過ぎ去り、斜陽になる香港カンフー映画界。
ー 確かに、後年観た幾つかの作品は、既視感がある作品が多かった。粗製乱造期があった事も、キチンと描いている。-
<そして、数年前から人材難になっていた香港スタントマンを養成し始めた且つての香港スタントマンや、監督たちの姿やスターになる夢を持った若者達の貧しきながらも、目標を持ってトレーニングする姿には希望を感じる。
今作は、香港カンフー映画の栄枯盛衰と再興の兆しを映し出した、物凄く痛そうなシーン満載のドキュメンタリー作品である。
あそこまで、吹っ切って危険なアクションをするとは、凄いモノだなあ・・。>
ノスタルジーだけではない
ちゃんと観た覚えがあるのはジャッキー・チェン物ぐらい。カンフーアクションもだが大がかりなスタントの印象は今も強い(エンドロールでのNGシーンの影響もあるだろう)。
本作はポップを装いつつも正統派なドキュメンタリーで、多くのフィルムの引用と当事者のコメントを用いて、香港の映画産業の創始と京劇出身者との結び付きから、技とアクションのエスカレーション、本土での新世代の興隆と香港での衰退、未来の可能性までを描く。香港のアクション映画を取り巻く様々な事情を知ることができた。
特にとても危険に見えた派手なスタントが、プロの矜持と他チームに負けないという意地だけでなく、プアな労働衛生環境(低予算と多作のため)と師弟関係の中で選択の余地がないという半強制性で成り立っていたという点が読み取れた(過去の数多くの死傷事故について、制作陣への責任追及がなされてもおかしくないと思ったが、そういうアングルでは作られていない)。現在は安全第一の現場になっているということが救いである。
新世代の育成にも触れていたが、香港の映画市場自体が本土と一体化する中で、特に高予算のアクション映画の将来はなかなか厳しそうと感じた。
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